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2010.03.26

新作能「野馬台の詩」を観る(2回目)

2日目は夜公演と言う事もあってか、正面席にたくさん関係者っぽい一団が
いらっしゃり、白石加代子さんをお見かけしました。

僅か1日で変わる事なんとないと思ってましたが、文選を書き付けながら幕に
入る真備が、高楼の隙間から橋掛に書き付けた紙を撒き散らすようになって
いたのと(それを高楼を持って入った後見が拾いながら戻ってきました。更に
それを通辞に渡すかなと思いましたが、流石にそこまではされなかったです)、
一番変わったのは、後シテとも言える、宮中に乗り込んで来た時の仲麻呂の
装束でした。
1日目はモスグリーンに六角の大きな模様?が散りばめられた上下(確か下は
長い袴で上は素襖では無かったような。記憶曖昧)で、手に茨の枝を曲げて
軍配のようにした物を持っていたので、何か自然の神、スーパーナチュラルな
ものの雰囲気でした。
ただ緑色と言う事で、怒りのイメージが余り湧いてこず、迫力不足と思って
いたら、2日目は黒の直衣(多分)の右肩を肩脱ぎ(って言って良いのか)にし
下には巴と花を組み合わせた模様と山形の地模様のある朱の着物(正確な名称
不明)、緋の長袴と言う、歌舞伎で言うと、「車引」の時平公とか、大伴黒主
のような強そうな公家悪をイメージさせる扮装で、吉備とのバトルに迫力が増し
ました。

まあエンディングに関しては、仲麻呂があっさり消えてしまうのが物足りなく、
もう一つくらい迫力ある玄祥さんの見せ場があっても良かったような。
勿論「公」と「私」の戦いで公が勝ったのを脳天気に祝うのも違和感ありますが
(だいたい予言書だけ持ち帰っても解決にはならない気がするし)、せめて
吉備の強い祖国愛?にほだされた仲麻呂が、お得意の雲を活用して、無事に
吉備を日本に送り届けました〜のような方が、長く唐で苦しんだ仲麻呂の霊も
鎮魂されたように見えた気もするのですが。
2回見ましたがやっぱりこのラストだけは、いきなり現代劇丸出しになって
私の中ではしっくりきませんでした。
折角なので再演を重ねて、更に完成度の高いものになればと思いました。

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