「七月大歌舞伎」(夜の部)を観る
「ファウストの悲劇」見すぎで、本家・演舞場で定式幕に提灯を見てさえ、
今月に限っては、中から木場さんが出てくるような気がしてしまう自分に
まず苦笑い。(今月昼の部を見たのは「ファウスト」初日前日)
でついでに、そうか演舞場の提灯は白地だったのかとかつまらないところに改めて
気づいたりも(「ファウスト」劇場の提灯は赤)して、全く何をと、我ながら閉口。
舞台写真売り場が2階から1階ロビーに引越していました。
写真の量が多いのか、2階では1階客が買わないからか判りませんが、せっかく
すっきりしていた1階ロビーの動線がぐちゃぐちゃになるのは考えものです。
しかしどうも未だに新橋演舞場の歌舞伎は感覚が慣れません。
舞台サイズ(横幅)も小さいし、客席もコンパクトで、役者がやたらに近くに
見える。
何より「大向こう」さんが近くて、判るけどその大声に毎回びっくりしてしまい
ます。
夜の部はまず「暫」
ストーリーなんてあってないようなもの。
團十郎さんのおおどかな「景色」を楽しめれば十分。
福助さん、三津五郎さん、段四郎さんと脇もきっちり揃えてあとは役者顔見世
状態。
しかし團十郎さんは本当にお元気になられましたね。
次が「またやるか」の「吃又」
嫌いじゃないけど、本当に最近良く見る気がします。
吉右衛門さんの当たり役ですから勿論見ますし、芝雀さんのおとくも素晴らしい。
素晴らしくて何も言う事はないけれど、芸が大きすぎて演舞場の客席からはみ
出している感じも。
やっぱり歌舞伎座サイズと言うのがあるのかも。
しかし素人発言ですが、あの石塔マジックはどう言う仕掛けなんでしょう。
ご自身も絵をよくなさる吉右衛門さんの場合はご自身で絵を描かれるのかなとか
妙な事が気になりました。
そう言えば見ながら、この主人公・浮世又兵衛とは、昼間に山種で拝見した
「官女観菊図」の作者、岩佐又兵衛がモデルと言われているのを思い出しました。
俗説とは言え、上手すぎる偶然でした。
最後の「馬盗人」はパスして帰宅。
やっぱり踊りは苦手。
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