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2010.08.10

「能楽現在形」千秋楽を観る

国立能楽堂。
いや〜、久しぶりに国立能楽堂に伺いました。3ヶ月ぶりくらいではないで
しょうか。その証拠?に経路にある建物が2軒、影も形もなくなってました(笑)
しかも「現在形」は宝生で6時と思い込んでいて、危うく水道橋で降りるところ
でした。(開演が6時半だったので助かりましたが、これが逆だったらもう
目も当てられなかったはず)

で「千秋楽(プログラムで萬斎さんは「中入り」とおっしゃってましたが)」は
能of the 能、の「野宮」に舞囃子「天鼓」に、萬斎さんの身体能力大発揮演目
「越後聟」を後半だけにして祝言付きにしたスペシャルバージョン。
勿論お目当ては「越後聟」。もうやらないかもとかおっしゃっていたと聞いて
いたので、楽しみにしてました。

その前に(失礼)まず「野宮」。
これは「砧」と並んで、私には難関の長尺(2時間)演目。
かなり気合いを入れて行きましたが、やはり途中でかなり睡魔にやられました。
話は「源氏物語」で有名なくだりなので、判っていて大丈夫なはずなんですが、
動きが少ないこういう演目は素人にはやはりキツイです。

萬斎さんのアイは、中央に座っての語りもの。
やっぱりかなり痩せられましたよね〜。
菊菱繋ぎの黄色の長裃に、白、鶯色、銀灰色の段熨斗目が渋さの中に
華やかさがあって眼福でした。

演目全体は、シテの「動かなさ」と、後シテの緑の着物がとても美しかったです。
それにしても地謡に喜正さんに玄祥さん、晋矢さんなど凄いメンバーが並んで
いてびっくりしました。
勿論、広忠さんの後ろには忠雄先生が控えていらっしゃり(「天鼓」は忠雄先生が
なさいました)、後見に銕之丞さんに味方さんと、舞台隅々豪華絢爛。
最終回とあって、プロデューサー、大頑張りされたのでしょう。

休憩、「天鼓」を挟んで、いよいよ私にはメインの「越後聟」

どうやって登場かと思ったら、幕を巻き上げて緑の着物を頭から被って一度半分
ほど出、一旦入ってから勢い良く飛び出してくる「釣狐」方式でした。
紅白の段熨斗目に柿茶色の丸紋入り狂言袴に脚絆と言う装束に、赤頭に花笠の
飾り、二枚の扇を重ねて獅子頭に見せ、顔は赤い布で覆った「越後聟」ならでは
の出で立ち。
この異常に視野が狭い状態で、水車(側転)、三点倒立に久しぶりの欄干越えに
欄干の上に立つまでなさる40ン歳って凄すぎます。

こちらは三点倒立も多分欄干越えもありだろうとある程度予想はしていて、それ
でもさすがに欄干越えは「ウワッ」とドキドキものでしたが、初めてご覧になる
方が、あれよあれよの軽業師顔負けの技にびっくりしているのを後目に、僅か
8分足らずを(たって十分大変ですが)演じ終えた萬斎さん、最後に「靭猿」で
使われる附祝言(「俵を重ねて面々に~」)で使った幣手を片手に悠々と橋掛を
入られました。

いや、堪能しました。

これで能楽堂版の「現在形」は終了ですが、プログラムには12/17と18、
世田谷パブリックシアターでの劇場版の次回予告が出ていました。
演目は「安達原」と「絵馬」だそうです。

しかし最終回にも幸弘さんは登場されなかったのが残念でした

次回の劇場版はどうでしょうか。

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