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2010.09.30

「野村狂言座」を観る

宝生能楽堂。
配布されたリーフレットの間に「まちがいの狂言」チラシが。
海外公演を読み込んだ萬斎さんの口上が楽しい、A3二つ折りのカラー豪華版。
写真を見る限り、やはりまだ萬斎さんは忙しい太郎冠者役の模様。

半期末だからか、あるいは萬斎さんがお出にならないからか、珍しく見所に
空きが。
今回は名古屋の野村家をゲスト(助っ人)にお招きしての公演。


しかし今回はテーマが万引き(失礼)に軽い脅迫に、博打と物騒な事この上なし(笑)

まずは名古屋野村家による「雁大名」
余り見た記憶がありません。ひょっとして初見かも。
お金がないなら諦めれば良いのに諦めない主従は、ヤラセ喧嘩のどさくさ紛れに
商品掠め取った上に大名に至っては、故郷の奥さんに帯を万引きとは(苦笑)
だいたい狂言もあまり人に誉められた人は出てこないですが、これはさすがに
ちょっと笑いづらかったかも。

続いて万作さん、深田さん、遼太くんの「伊文字」
これも1〜2度しか見た記憶なし。
趣向は「岡太夫」に近いですね。
お告げで出てきた「妻」になる女と、女の歌を思い出すのに駆り出される通行人を
同じ役者が演じる不思議な演出なんですね。
女&通行人役の深田さんの安定感が印象的でした。

休憩を挟んで能「定家」の語りアイを万作さんが。
確か「定家」はこの秋3人くらいの能楽師さんがなさると言う記事が先日新聞に
出ていましたが、その中に万作さんの弟さん、野村四郎さんのお名前もあった
のをふと思い出しながら拝見しました。
最近の万作さん、ちょっと長い語りがお辛そうですが、その分力まず平明で
クリアな語りでした。

素囃子「盤渉楽」を挟んで「博打十王」。
石田さんの閻魔さんに万之介さんの博打打ち。
全く、こう言う博打打ちやまいす(安っぽい詐欺師)を飄々と演じさせて、
万之介さんほど楽しい方はいらっしゃいません。
散々勝って、「娑婆にいるよりよほど儲かる」とニコニコしながら山のような
賭け物(戦利品)を両腕にかき抱きながらちょっとよろけたところまで演技かと
思うくらい。
今回は名古屋野村家の皆様が地謡に入って下さり、万作家メンバーがみな演者と
して舞台に上がっていたので尚更華やかな舞台になりました。

次回12月は萬斎さんが「木六駄」などにご出演と予告。
冬らしい演目ですので今から楽しみです

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