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2010.10.24

「万之介狂言の会」を観る

9/17の「国立能楽堂定例公演」以来久しぶりの萬斎さんの狂言を拝見。
ご出演はその「定例公演」と同じ「清水座頭」
お久しぶりの役が目を閉じた贅女と言うのはちょっと残念でしたが、色々考え
させられる曲です。
贅女は後天性の目の障害だと自分で言っていて、最初に座頭に怒られた時の
反論の仕方が、結構キリッと、防衛本能強めに出しているのに、西門でカチリと
座頭の杖と自分の杖とが触れ合った時に、それを素直に受け入れているのは
口に出して確認はしてないけれど、相手か多分夜半に酒を勧められ、謡を
交わした相手だと直感しているからかなと言う気がしました。
(無論、観世音の保障付きだからと言うのもあるけれど)

それにしても杖を持つ萬斎さんの左手指の美しいこと。
映画撮影の「余波」か、今回もビナン鬘の後ろに伸びた毛が覗いていました。

座頭は万作さんでしたが、最近益々長い語りの時に、空気が喉をひゅっと抜ける
ような感じがあってちょっとお辛そう。
でも柔らかな語り、杖捌き、何より、70代の御年で妻を得る男のウキウキした
感じとか、優しく手を取る仕草が素敵でした。
また、途中、一瞬グラッと縦に揺れる地震がありましたが、舞台上のお二人、
全く意に介さず演じ続けていらしたのは、毎度の事ながら凄いです。

その前にまず「居杭」
裕基くんは、髪を五分くらいに短くしていたのもあり、
ちょっと顔に凛々しさも出ましたね。
それでも石田さんの何某と万之介さんの占い師を相手に楽しげに動き回る様子は
まだ可愛かったですが。
解説によると、この曲、豊臣秀吉が居杭を、家康が何某を、前田利家が占い師を
やった曲と推察されているとかで、そう聞いて見るなるほどな納得です。

「清水座頭」を挟んで、最後は万之介さんらしさ炸裂の「鈍太郎」
深田さん、高野さんを従えて、「これは誰の手車、鈍太郎殿の手車」と機嫌良く
入っていく姿は「いい気にもんだ」を飛び越えて、笑うしかないおおらかさ。
何か良いよね〜と思わずにはいられません。
流石、万之介さんです。

久しぶりに狂言を堪能しました。

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