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2010.12.03

「野村狂言座」を観る

宝生能楽堂。
今年最後の「狂言座」は、渋い名曲あり、賑やかな曲ありのバラエティに富んだ
番組となりました

まずは「引括(ひきくくり)」
理由不明だけど五月蝿い奥さんにうんざりした夫が、(5〜6年経つと言うから
ありがちなマンネリか)休暇取って実家に帰ったら〜と、本心隠して体よく
奥さんを実家に帰そうとするも、「それって離婚したいんでしょ」と見抜かれ、
「じゃ、一番好きな物貰って行くけど良い?」と言った奥さま、結局大好きな
ダンナさまに袋(着物の袖を改造)を被せて「拉致」して連れていくと言う物語。
オットにしたら奥さんのこう言うところがイヤなんだよ〜ってところかも知れず
ある意味不条理劇でもありますが、一方やり方は荒っぽいながら、奥さんの
愛情表現もなかなかで、こんなに愛されてるんだからとりあえず離婚は撤回
した方が良さそうな、ファンタジーとも解釈できる気がしました。
萬斎さん(夫)と高野さん(妻)の最強コンビに、存分笑わせて頂きました。

続いて名曲「木六駄」を石田さんの太郎冠者、萬斎さんの茶屋、万之介さんの
伯父で。
石田さんの太郎冠者は基本的に陽性かつリアルでした。
鶉舞は、万作さんだと上品さが勝ちますが、石田さんのは字句が立ち上がって
くる具体的な感じがしましたし、酔っ払い方が、万作さんや萬斎さんのを直線的
とするなら、明らかに曲線的で、本当に「バッタリ」倒れてびっくりしました。
茶屋との盛り上がり方は、片やイヤイヤなお使いをさせられる太郎冠者と、兄弟と
違って第一次産業に就けず已む無く第三次産業に従事している茶屋の、何と
言うか弱者同士ならではの心の通じ合い方、密かな楽しみな感じがしました。

休憩を挟み、「早舞」あっていよいよ初見の「唐人子宝」
「茶子味梅」や「唐相撲」と同じく、ストーリーより「唐音」と、エキゾティズムを
楽しむ曲でしたが、唐音でもお上品に纏まるのが、さすが万作さんでした。
何より、久しぶりに万作家総出演で、1年を締めくくるに相応しい賑やかな舞台
でした。
万作さんの唐人、万之介さんの主、深田さん&月崎さんの冠者コンビに、遼太
くん、中村くんが唐子。
更に裕基くんと、もう一人、同年代の子方の男の子が出演していました。
舞台を初めて拝見しましたが、裕基くんよりちょっと小柄ですが、動きや声、
所作の一つ一つがきちんとしていて目を引きました。
万作家門下に有望な「新人」登場かも
また、萬斎さん、高野さんらは地謡に、時田さんや岡くんが後見でと、囃子方も
4人いらしたので、本当に舞台いっぱいでした。

来年の公演も楽しみです

そういえば、年明け「観世会定期能初会」の観世清和師の「翁」で、萬斎さんが
三番叟を踏まれますが、裕基くんがいよいよ「面箱」デビュー(多分)です!!
千歳は清和師の嫡子・三郎太くんですし、ものすごく豪華な顔合わせですね
(詳細は観世会公式

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