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2010.12.26

「まちがいの狂言」公演レクチャー

キャロットタワーのチケットセンターと同じ階にある、レクチャールームで
世田谷パブリックシアター芸術監督専任翻訳家(笑)河合祥一郎先生による
演目解説講義?をお聞きしてきました。

「ガツンガツン」と随分派手にひっぱたかれる太郎冠者について、海外公演と
言う事で石田さんが「日本人って乱暴と思われない?」と気遣われたと言う話
から、実は「まちがいの狂言」の元の「まちがいの喜劇」作品の更に元になった
作品(あ〜ややこしい)は、奴隷制があったローマ喜劇で、叩くなどは日常茶飯
事だったなどと言う話、またこの作品には「不気味さ」と「破天荒な面白さ」が
何の矛盾もなく同居すると言う特徴がある事、「狂言」だと黒草の石之介の
「茶屋の女」とセリフだけ出てくる女が原作では娼婦として(大した事はしな
いけど)実際登場する以外、「狂言」は殆ど「喜劇」の翻訳と言える程変えて
いない、とか、とは言いつつ、アンティフォラス(石之介)とドローミオ(太郎
冠者)の年齢計算が実は辻褄が合わないとか言う話などが、河合先生と
「まち狂」の翻訳をなさった高橋先生との関わりも含めて約70分、その後に
質疑応答。

更なる原作のまちがい、「そっくりな双子」はどう演出されているのか、また
シェイクスピアの喜劇は結局は大団円を迎えるプロットが多いのか(「十二夜」
のマルボーリオ、「お気に〜」のジェイクイズなど一人幸せにならない人が出る)、
河合先生は「翻訳」と「翻案」にどれくらい違いを意識しているか、結局シェイ
クスピアは一人なのか(すかさず自著を紹介された河合先生、お茶目だわ)
などの質問が出ました。

会場では「まちがいの狂言」DVDや書籍を販売していましたが、どちらも在庫
僅少だそうで、特に万作さんの石之介版は貴重です、と河合先生お勧め(宣伝)
されていました。

因みに河合先生は蜷川さん演出版を「真面目すぎ」とおっしゃってましたが、
私はあれはあれで全然okだと思ってます。
蜷川さんにとっても喜劇演出初期だし。
蜷川さんも最近は喜劇では遊びっぷりが炸裂しているのは、最新作「じゃじゃ
馬」を見れば一目瞭然ですけど。

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