« 今夜の「A-studio」に大森南朋さん | トップページ | 連続ドラマあれこれ »

2011.01.22

「国立能楽堂企画公演」を観る

狂言の会。

身内の事情で前半は見られず、休憩後の素囃子「大ベシ」と狂言「鬼丸」のみ
拝見。
「鬼丸」は数年前に国立能楽堂により改訂された復活狂言か何からしく、初見。
稀曲なのでとりあえず粗筋。
父親と二人暮らしの渡世のために盗賊をしている鬼丸が、下心ありありで旅の僧に
一晩宿を貸す。僧が鬼丸の渡世を知らない父親と一緒に寝てしまったので家では
襲えず、翌朝、出発した僧を変装して待ち伏せし、追い剥ぎしようとする。
と僧はそれが鬼丸と気づくが、それでも笈の荷物と衣を与え、それから盗賊が
いかに仏の教えに反するかを鬼丸に説き、姿を消す。
僧の言葉に改心を決意した鬼丸を、帰りが遅いと迎えに来た父親が、扮装から
息子の仕事に気づき叱り殺そうとまでするが、そこへ「暫く待て」と観世音菩薩が
現れる。
旅の僧は実は観世音の仮の姿で、鬼丸を諭すために現れたのが判明。
鬼丸は出家して仏門に入り、観世音は消えて行く。

今回は鬼丸(シテ)を石田さん、鬼丸の父を(小アド)を万作さん、そして旅の
僧と観世音2役を萬斎さんによる上演。
内容は仏教信仰に非常に密着していて、笑いは殆どなかったですが、見所は
観世音の美しい姿でした。

白い長絹(菊模様)に朱の大口袴(菊菱)、天冠の上には白い蓮の花、さすがに
面だけは狂言風に乙(比較的ちゃんとした顔のもの)で、狂言では殆ど見ない
本格的?な女神さま装束の萬斎さんが舞う姿は、先日の「狂言座」での伯母姿
同様、とても「美人」でした。
しかも観世音が消え去る場面では、なんと萬斎さん、幕に対して完全に後ろ向き
(本舞台の方向を向いた)のまま下がって入って行かれたのでびっくり。
最後は幕の真下で少し止まってフッと幕が下りて消えたような演出でした。

悪行を改めて仏門に入る話は「悪太郎」に似ていましたが、「リアル観音さま」が
登場するのが目新しかったです。

|

« 今夜の「A-studio」に大森南朋さん | トップページ | 連続ドラマあれこれ »

能&狂言」カテゴリの記事

野村萬斎」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 今夜の「A-studio」に大森南朋さん | トップページ | 連続ドラマあれこれ »