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2011.04.14

「野村狂言座」を観る

宝生能楽堂。
「ござる」が延期になった事もあり、本当に久しぶりに能楽堂で狂言を拝見しま
した。

解説リーフレットの裏面には、みなもと先生による万之介さんの追悼文。
そう、前回の「狂言座」ではロビーに万之介さんのお写真が飾られていたの
でした。
3.11を挟んでしまったものは、どうも時間の感覚が判らなくなっているようです。

今回は遠い曲も敢えてかける「狂言座」らしく、「鼻取相撲」「舎弟」と初めて
拝見する曲あり、今の時期にぴったりの「花見」あり、シュールな頭飾り?の
「蛸」とバラエティに富んだ番組でした。

新年度始まって早々だからか、珍しく見所に空席が結構。
先週からの体調不良が腰にもきて、年月を経て座面が前傾し、背もたれは
後傾した座り心地の良くない宝生の座席は、かなり疲れました。

まずは「鼻取相撲」
「蚊相撲」の類曲ですが、大名が鼻を打たれないようにと小さい素焼き皿に紐
を付けて鼻をカバーした「かわらけマスク」には笑いました。
付ける大名役・深田さんがまるで「コアラのマーチ」のようでしたし(笑)
最後は萬斎さん演じる太郎冠者が八つ当たりで大名に投げられて幕。
「なんだかな〜」な雰囲気が何かお気の毒であり「毎回だからな〜」な締観も
ありの太郎冠者の悲哀をしみじみ。

続いて石田さんの独り狂言「見物左衛門〜花見」。
楽しみにしていた曲でしたが、事前に飲んだ鎮痛剤が効いてしまったためか、
半分以上記憶なし(苦笑)

三曲目は「舎弟」
意味が判らない「舎弟」と自分を呼ぶ兄を持つ弟が、意地悪な物識りに「舎弟
とは盗人の事」と嘘を教えられて逆上、兄の元に乗り込んで、兄の「旧悪」を
ばらしまくる。

最後は「鼻取相撲」同様、萬斎さん演じる兄が弟に投げられて幕。
「投げられる萬斎さん」が今回の隠れテーマだったのかも?
そう言えば兄弟が「舎弟」=「窃盗」を前提に「舎弟(盗みを)する」「まだら
舎弟(まだら牛を盗む)」など「名詞+する」で新しい動詞を作ってやりあう
場面に、今でも良くある新語発生パターンがここでも起きてるなぁ〜と
ちょっと興味深々でした。
(ブログする、ツイートする、インターネットする等々)

休憩、素囃子挟んで能形式を徹底的にパロディにした「蛸」
後場に登場したシテの頭の作り物、能なら鶴だったり、冠だったり美しいもの
ですが、何しろシテは蛸の亡霊(万作さん)、と言う訳で頭の作り物も勿論蛸!
頭頂にほおずき様の赤い球、そしてそこから八本の足がドレッドヘアのように
垂れ下がる、しかもちゃんとそのうち2本は太くできている精巧さ。
下の赤頭と絡み、またちょっと平らなウソフキのような面もかけていらっしゃる
懲りようで、更に捕まり、張られてと万作さんが真面目に演じられればられる
程面白さが増して、狂言らしい捻りの効いた曲でした。

「鼻取相撲」が予定よりちょっと長かったのですが、「蛸」がさらっと演じられ
たので、終了はほぼ予定通りの20:50でした。

やはり狂言は楽しいですね。

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