「七月歌舞伎鑑賞教室〜義経千本桜<渡海屋&大物浦>」を観る
国立劇場。
先月の「四の切」に続いて、今月は松緑さん初役の知盛に、魁春さんの典侍の局
松也くんの義経(&解説)による「渡海屋&大物浦」。
日程の関係で「親子鑑賞教室」の日にチケットを取ってしまったため、周り中
お子様だらけと言う初めてのシチュエーションでの歌舞伎鑑賞になり、ちょっと
正直不安もあったのですが、子どもさんたちは足をぶらぶらさせて椅子の背中を
かなりガンガンやられた以外は私語も少なく意外にお行儀良くて、団体観劇の
おばちゃんたちが近くにいるより余程舞台に集中できました(毒)
まずは松也くんの解説。
かなり手慣れた感じです。
下座のみなさんによる「サカナ、サカナ、サカナ♪」やAKB48の「会いたかった
〜♪」の曲(どちらもタイトル知らなくてすみません)とかの演奏とか、色々
工夫されてました。
解説25分のあとの休憩20分の終わりかけ、開幕直前には舞台袖に、国立劇場の
「公式ゆるキャラ」黒子くん、の着ぐるみが携帯電話の電源オフ、撮影録音禁止の
注意アナウンス。
で、舞台は弁慶が「お安」を跨ぐところはやりませんでしたが(そのために、
大物浦での弁慶の存在感が薄れて、法螺貝吹くだけみたいになってしまっていた
のが、團蔵さんお気の毒)至極真っ当。
魁春さんの典侍の局に松緑さんの知盛となると明らかに「姉さん女房」な感じに
なるバランスが微妙でしたが、松緑さんは最近の、勘太郎くんに代表される細面の
若手役者と違ってがっちり顔が前面にあるので(笑)隈が映えること映えること。
昔、「笑っていいとも」だったかで「のっぺり濃い顔」とおっしゃってましたが
まさにそれで、義太夫の乗り方も含めて文楽の人形のようでした。
やや前半のセリフに難があったのと、大物浦が丁寧にしすぎてちょっとダレたの
ですが、思い切って後ろに落ちても若いから安心ですし(笑)極めて判りやすい
造型でした。
安徳帝役の女の子(松緑さんの息子さんと交互出演)の声が非常に良く、全体を
安心して見られました。
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