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2011.08.27

「国立能楽堂企画公演〜素の魅力」を観る

「ベッジ〜」に現を抜かしていたので(笑)久しぶりの国立能楽堂。

昭和以降の新作・復曲を中心に、と言う副題のついた公演は、いつもの国立能楽堂
定例や企画とは随分違う印象でした。

まずは素囃子「鶴ノ舞」
パンフレットを買わなかったので、詳細は判りませんでしたが、ともかく久し
ぶりに一噌幸弘さんの笛を聞けたのが良かったです。
(ま、先輩方が多かったので割と普通、でしたが)

続いて眼目だった万作さん、深田さん、高野さんによる「袴狂言〜呼声」
いつもの狂言装束と違って紋付き袴姿ではありましたが、「太郎〜冠者殿〜宿に
ご〜ざるか」「太郎〜冠者殿〜留守〜でご〜ざる、」の掛け合いはやはりかなり
楽しい。
「にほんごであそぼ」で萬斎さんが最初からトップギアで「冠者冠者」「留守留守」
やっているのを見慣れているので、前半がゆっくり感じられましたが、これはもう、
時間空間を自在に操る万作さんならでは、でした。

続いて仕舞「山姫」
なんでも屋久島の伝説に基づき、屋久島の世界遺産認定記念だったかに
屋久島で初演された曲だそうで、勿論部分的な上演ですが、悠久の自然が
感じられ、おおらかな印象の曲でした。

更に続いて金春流仕舞「砧」
「砧打つ〜」と言うのは浮世絵の「玉川」の題材になったりしているので、
定番曲かと思っていましたが、何でも一時途絶えていた曲なのだとか。
地謡に「江」の能楽指導の山井さんがいらっしゃるなぁと思いましたが、
すみません、睡魔に襲われ全く記憶なし(恥)

次が「呼声」と並ぶもう一つの眼目だった、友枝昭世師による舞囃子「夢殿」。
幸弘さんが吹くし、友枝さんが舞われる豪華版。
タイトルからの連想通り、聖徳太子に因む内容だそうでしたが、それよりも、
相変わらず見事なまでの立ち姿、舞姿の友枝さんに見入っていたら、中身理解
する間もなく、あっという間に終了。

休憩を挟んで最後は「ノベンバーステップス」などで有名な日本を代表する現代
作曲家、武満徹さんの曲(無論現代音楽)にのせて観世銕之丞さんが舞う能舞
「水の曲」。
本舞台は休憩中から完全に照明が落とされていたので「いつもの節電対策か」と
思っていたら(失礼)どうやら舞台効果だったようで、気づくと舞台中央に
本水を湛えた水盤(和紙のテクスチャーを型どった様な)が置かれ、照明が当て
られて、床の軋みなどでさざ波が立つと本舞台の天井に反射する仕掛けになって
いました
(帰りにちょっと背伸びして除き込んで見ましたが、どうやらさざ波が立ちやすい
ように、底面にノコギリの刃のような凹凸が付いていたように見えました)
開演直前には見所も殆ど照明が落ち、水盤の反射だけが際立つ中、水音を模した
音楽(録音)が流れる中、喝食(かっしき?)面をかけた銕之丞さん登場。

水が何の象徴なのかまでは判りませんでしたが、リアルを殆ど出さない能で、
銕之丞さんが水盤の水に触れた時は「お〜触れるんだ」と驚き、序でに「どう
やって濡れた手を拭うのか」とつまらない事がやたらに気にかかってしまいました。
曲は最後まで色々な水音を鳴らすのみでしたが、若者(男女不明)が水に触れ、
恐れ、あるいは何か真実を悟り帰って行くように見え、短絡な喩えで「奇跡の人」の
ように見えてしまっていました。
(しかし失礼ながら、銕之丞さんは装束のためにあれだけふっくらと見えたので
しょうか。もう少しスリムな方がより生々しい若者に見えた様にも。生意気ですが)

18時半開演で20時10分終演と、能が一番もかからなかったので、中身は濃くても
比較的私のような素人にも気軽に楽しめましたし、何より「水の曲」の仕掛け
にはびっくりさせられました。

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