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2011.12.01

「狂言劇場その七」!を観る(初日。Aプログラム)

パンフレットは1000円。
Aプログラムのみ日替わり配役のため、配役表別に配布

いや〜とにかく「ボレロ」、凄かったです。
完全な裸舞台に真っ暗な中一筋のライトに照らされて真っ白な装束で蹲る萬斎さん。
装束は巫女系ではなく、霞柄?の直衣。
袴は雲龍柄。手に中啓。烏帽子はなし。
盛り上がるにつれて照明が明るく、途中雨をイメージした部分は青に、ラスト前
背景の黒幕が上がって舞台全体が白くなる中、最後、正面後ろに駆け込み飛び
上がった瞬間に全部の照明が消える劇的な幕切れでした。

動きの流れや盛り上がり方(流れ足や烏跳びのタイミング)は「三番叟」的で、
抱かせるイメージはアメノウズメノミコトやイザナギ&イザナミと言った天地
創造や自然を司る「古事記」の世界観。
時に直線的に、ある時は首を傾けて女性的に、鋭さと柔らかさ、強さと甘さを
瞬時に表現して完全に場を支配、魅了されました。
神々しさとちょっとした官能性は、その装束のイメージと相俟って、やはりどう
しても「陰陽師(1)」のエンディングの舞を思い出しましたが(苦笑)

そして、当然のようにカーテンコール、拍手の嵐でした。

さて遡って幕開け。
注連縄が高く吊られ、下に鏡松。橋掛は左右に伸びていました。

まず小舞
高野さんの「七つ子」に竹山さんの「暁」、そして紫の紋付きを着た萬斎さんの
「鮒」
続いて大定番曲、今さらの?「棒縛」
今回のAプログラムは殆ど日替わりですが、今日は万作さんの太郎冠者、石田
さんの次郎冠者と言う大ベテランコンビ。
万作さんがあの棒に縛られたまま謡い、舞うのは改めて見ると、凄い体力を要求
されるのを実感しましたし、このお二人でのこの曲は逆になかなか滅多に拝見
できないだろうなぁと、貴重な物を拝見したような気がしました。

Aプログラムは前半「棒縛」までが40分、20分休憩を挟んで「ボレロ」が15分
なので短めですが、古典的な前半と独創的な後半と、狂言の秘める可能性が
ぐっと伝わるプログラムでした。

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