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2012.01.09

「梅若研能会一月公演」を観る

観世能楽堂。
今年の「萬斎さん始め」は当然の様に「三番叟」(笑)
とは言いながら今年の正月萬斎さんは東京以外で「三番叟」踏みまくりで、この
東京公演が「正月三番叟締め」かも。

偶然「翁〜三番叟」は暫く千歳&面箱を子方がされるのばかり見てきたので、
今日の顔ぶれを見て「大人だらけ」(笑)と思ってしまいました。
翁は梅若万三郎師、千歳は泰志師(多分40代)、そして面箱に万作家のお弟子
さんで、最近アイなどにもかなり出演されている岡聡志さん。
岡さん、ひょっとして面箱デビューかな〜?
新年のご挨拶合戦と手持ちチケットにダブりがあるのか客とスタッフが通路で
立ち話が続くと言うようなざわついたまま幕が開いて超緊張した面持ちの岡くんが
水色の装束で面箱を捧げて登場。
想像通り背が高い!
演目最後に萬斎さんに従って幕に入る時、岡くんは低い烏帽子だったのに、
高い烏帽子姿の萬斎さんより背が高くて、あれで三番叟されたら、高い烏帽子が
橋掛の天井に支えるのではと余計な心配をした程でした。

そして脇柱前に控える横顔、相当男前。
伊原剛志さんを小顔にしたような、と言うと却って解りづらいでしょうか。
今回狂言後見は万作さんと高野さん。
地謡チーム共々、万三郎家の橘花紋入りの紺の揃いのご装束でした。

万三郎師の「翁」は穏やかでしたが、今回の「三番叟」は私が拝見してきた
「三番叟」の中でも一、二を争う、凄い迫力、エネルギー溢れまくり、炸裂の
「三番叟」でした。

勿論、年初の気合いと言うのもあったと思いますし、黒地に鶴亀、裾に松柄の
端正な装束が迫力を演出した部分もありますが、何と言っても、超高速&超迫力の
囃子方、いや具体的には大倉正之助さんの大鼓と一噌幸弘さんの笛が、かなり
萬斎さんの舞とデットヒートを繰り広げていました。
烏跳びでも幸弘さんと示し合わせたのか偶然か、久しぶりに2回-3回の(フィ
ギュアスケートの技みたい)合計5回も跳ばれ、しかもまだ2回くらいは跳べ
そうでした。

しかし65分で「翁三番叟」が終わった事からも、かなり「三番叟」がスピー
ディーだったか判ります。
「揉の段」はかなりゆっくりしましたが、それでも私には途中、流石の萬斎さんが
ヒートアップする囃子方の速度に敢えて合わせずにテンポを意図的に落とした
ように見えた部分もありました。

逆に小鼓3人チームは狙いなのか偶然か、ところどころ全く合わ(さ)ず、また、
叩いた音が「ポンッ」でなく、時々紙っぽい「フニッ」と気合いが抜けて聞こえた
のは初めてでちょっとびっくりでした。

とにかく萬斎さんの「三番叟」の迫力に、正月から目一杯痺れました。

休憩を挟んで万作さんの奏者、月崎さんの越後のお百姓、竹山さんの佐渡の
お百姓による「佐渡狐」

能の会で、さらに休憩明けの狂言は見所がざわついて非常に演じにくそうでしたが、
そこは流石に万作さんが話し始めると空気が収まる感じがしました。
いつの間にかボケっぷりが身に付いて来た竹山くん、去年以来俄然存在感がアップ
した月崎さんの熱演もあり、最後は見所を巻き込んでの笑いとなりました。

五番の仕舞と休憩を挟んで、これも正月公演に多い能「羽衣」
1時間だし、たまにはちゃんと能も見ようと「努力」したのですが昨日の新年会の
疲れがここで出て、殆ど記憶飛んだまま終了。
ただ、「羽衣」と言うと松の作り物に羽衣を掛けるのだと思っていたのですが、
橋掛の欄干に掛けて、松を出さない演出だったのでびっくりしました
最近はこう言うのが多いのか、何か流儀やお家ならではの特殊演出なのか私には
判りませんでしたが。

後半撃沈はしましたが、今年も楽しめた初能でした。

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