« 「ござる乃座in NAGOYA 15th」で久しぶりに名古屋追っかけ遠征 | トップページ | 来年2〜3月「マクベス」再演 »

2012.09.23

「ござる乃座in NAGOYA 15th」を観る

「ござる乃座in NAGOYA 15th」を観る

名古屋能楽堂

萬斎さんの「ござる」今シーズンのテーマは「花子」
各地で通常の型と「真」「行」「草」の小書付きを連続公演とあり、それは見比べ
ないと何が違うのか判らない、と言うファンの「コンプリートごころ」をくすぐる
仕掛けにまんまとはまり(笑)、まず最初の「真ノ形」を拝見。

パンフレットには豪華に若村麻由美さんと(何とお二人同い年なんですね)、
「のぼうの城」監督の犬童さんお二人からのコメントエッセイが掲載、判り辛い
詞章に有難い解説付き。

広いロビーと太っ腹な無料の展示エリアを経て能楽堂舞台へ。
(今回の鏡板は老松)

最初は共同社メンバーによる「苞山伏」
確か万作家のも見ている筈ですが、苞のお弁当(笑)を添付のマイ箸で食べるとか
山伏がエラいマジで、昼食泥棒を祈り殺すイキオイのために盗まれた男が寧ろ
庇うとか、本来は追い込む側が先に入ってしまうとか、結構違う感じでした。

いよいよ次が「花子」。
解説によれば「真ノ形」は装束の位が高いとか。
前場は紫色に藤の模様の長絹に紅入厚板、白の大口に風折烏帽子。

え〜名古屋初披露の筈の短髪、全然判らないじゃないですか(笑)

この曲、気の毒なのはご主人と奥様(今回は石田さん)の間に挟まれた太郎冠者。
高野さんの太郎冠者は最初から極めて気弱キャラで、奥様に呼び出される頃には
全身「困りました」モード全開。
偽装が発覚したらしたで、うっかり「花子『さま』のところに」とか言ってしまい、
奥様に「あんたまで花子『サマ』とは何事よっ!」っとキレられ、平伏したまま
足を鳴らされる度にプルプルと5mmずつ位後退して見えました。
終いには後ろの葛桶にぶつかってひっくり返すかと思ったくらい(笑)

でまあ奥様が今度は太郎冠者を「偽装」したところに「そう言や、太郎冠者を
待たせてたのすっかり忘れてた」と、脳天気にのこのこ萬斎夫ご帰還。

なんですが。

この後場のシテ登場直前、妙な間があり、更にまるで「慌てて帰ってきた」感を
出すために、舞台裏→鏡の間ランニング3周して勢いをつけましたか?(蜷川
さんの舞台とかやっていそうですが)と思うような「バタバタバタ」と音がして
から幕が開いたのはなんだったのでしょう?

そして後場のシテ。
いよいよ女物的着物に短髪の組み合わせ!と思っていたら、何と後シテも引き続き
烏帽子していてびっくり。
しかも数年前の「金岡」で「それは『陰陽師Ⅱ』?」「正直微妙過ぎ」とかなり
「反響」のあった(苦笑)「ザンバラロン毛」スタイル。
すみません、ロン毛に烏帽子にカラフル縫箔は正直過剰だし、暑苦しさ抜群。

しかも耳の脇から垂れる毛の束が割に多くて、鬱陶しさ二割増し。

何としても短髪を披露しないための「策」だったのか…
正直もう少しスッキリ系希望でした。

だいたい設定一晩なのにそんなに髪伸びますか(笑)

装束は思い切り派手な縫箔に薄黄緑色の指貫。

ともあれこの時点で、舞台で衣を被っているのは奥様だと知らないことになって
いるのは夫だけと言うのがまず相当面白い。

て言うか身替り立てる知恵があるなら、帰って来たときに「そのまま衣被ってて」と
のろける前に「確認」が必要でしたね(笑)

そう言えば、のろけの中で、朝になって烏が鳴くので帰ろうとする夫を花子が
「あれは烏が月を見て鳴いただけ」と引き留めるセリフ、どこかで似たようなのを
聞いたと思ったら、「ロミオとジュリエット」に「あれは(朝を告げる)雲雀
じゃない、(夜鳴く)ナイチンゲールだ」なんてセリフがありました。
鳥はどうやら洋の東西を問わず朝晩の境目のガイドラインのようです。

まああとはお約束通りでしたが、奥様の顔を振り返って見た瞬間の静止時間が
いつもよりずっと長く、完全にストップモーションでした。

大曲、狂言役者の「修士論文」と言われる演目の割には?最初から最後まで
「男ってさぁ…」と苦笑いし続ける珍しい曲ですね。
休憩を挟んで「福の神」
この曲、どうしてか眠くなる事度々で、今度こそと思ってたのですが、やっぱり
ダメでした。
気がついたら入りの拍手。
何でかしら?
α波が出てるのか(笑)

終わって外に出てみたら、午前中の雨がウソのように晴れていました。

名古屋駅に戻って一息入れて戻って来ました。

「ござる乃座in NAGOYA 15th」を観る

さて後のバージョンはどうなるのか楽しみです。

|

« 「ござる乃座in NAGOYA 15th」で久しぶりに名古屋追っかけ遠征 | トップページ | 来年2〜3月「マクベス」再演 »

能&狂言」カテゴリの記事

野村萬斎」カテゴリの記事

コメント

かのこさま

名古屋遠征、お疲れさまでした。
若村さんは1967年1月3日が誕生日です。
萬斎さんは66年ですね。
お二人とも出身地が練馬区ですね。
「花子」はまだなので見たいです。
チャンスがあればとは思っております。
あとそれと名古屋のお食事は美味しそうでしたね。
私は抹茶も外郎も苦手なのでパンに餡が入っているほうを頂きたいなあと思いました。
いつの日か名古屋遠征をした時にでも・・・
こうゆう食べ物の情報もありがたいです。

投稿: chiko | 2012.09.25 02:18

chikoさま
そうですか、区まで一緒とは奇遇ですね。
「花子」ご覧になる機会があればよいですね
個人的には他の演者さんのも見てみたい気もしますが。

投稿: かのこ | 2012.09.25 05:53

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「ござる乃座in NAGOYA 15th」で久しぶりに名古屋追っかけ遠征 | トップページ | 来年2〜3月「マクベス」再演 »