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2014.04.08

「国立文楽劇場開場30周年記念公演〜『菅原伝授手習鑑』(第一部)」を観る

「国立文楽劇場開場30周年記念公演〜『菅原伝授手習鑑』(第一部)」を観る

「国立文楽劇場開場30周年記念公演〜『菅原伝授手習鑑』(第一部)」を観る

萬斎さん狂言、こんぴら歌舞伎と続いた、伝統芸能遠征の絞めは、開場30周年を
迎えた国立文楽劇場での「菅原伝授」通し。
何より住大夫さんの引退公演、地元大阪では最後の本舞台とあって、特に住大夫
さんご出演の第2部は幕見も出る盛況でした。

文楽はまだまだ初心者ですが、丸1日どっぷり文楽漬けになってきました。

さすがに休憩含めて10時間余りのマラソン観劇、しかも両部長い休憩はそれぞれ
1回で、1、2部の間も短く、ほぼ2時間×4回なイメージ。
丁度「ヘンリー六世」や「コーストオブユートピア」並の長さで、時々襲う眠気
との戦いプラス、首と腰がかなり疲れましたが、わたし同様、昼夜連続の方も
結構いらっしゃいました
(中には終電のご都合か、住大夫さん終わりで帰った方もいましたが)

文楽は、役者メインの歌舞伎だとあまり出ない場面が出たりするので(「夏祭」の
「道具屋内」とか)、二つの比較を知るのが楽しみに観る事も多いのですが、
今回はたまたま前日の「こんぴら」でも「菅原伝授」の「加茂堤」「車引」
「寺子屋」を見たばかりでしたし、今回も「築地の段」では「寺子屋」で源蔵が
菅秀才を預かっていた理由が判りましたし、「天拝山」では菅丞相の「火吹き」
なんて珍しいものも拝見でき(実は御台の夢落ち、と言う仕掛けらしいのですが)
とても興味深く拝見しました。

昼、第一部は幕開けの「大内の段」から、「丞相名残の段」まで。
「加茂堤」冒頭でてくるのが仕丁でなく、松王、梅王だと言うのもちょっとした
発見でしたが、やはり「丞相名残の段」が一番印象深かったです。
これは歌舞伎でも「道明寺」と呼ばれる名場面ですが、最初に輿に乗って行った
丞相が実は木像で、と言うところ、何しろ歌舞伎と違い元々が人形ですから、
見分けが付かないのも道理ですし、女丈夫っぷりを見せる覚寿女、夫の犠牲に
なるためのような気の毒な立田などキャラクターも様々で、確かに「寺子屋」
ほどの劇的展開はないにしろ、やはり人形浄瑠璃ならではの「人形のお身代わり」の
説得力でしたし、通し好きとしては、ならではの面白さを堪能しました。

そういえば「筆法伝授」あたりで活躍する左中弁希世と言う、薄っぺらい小悪人が
出てきたのですが、悪役なのにドジでちょっと可愛げすらあって、今回登場した
キャラクターの中では結構一番のお気に入りになりました。

一階の展示室ではボランティア解説の方が何人もいらして、実際のツメ人形を
持つ体験や、三味線や下駄など道具に触れるコーナーがあって盛況でした。

一部終わって外に出、晩御飯を調達しがてら、ストレッチしてそそくさと劇場に
戻るや直ぐに第2部に突入しました。

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文楽ほか伝統芸能」カテゴリの記事

コメント

住太夫さんの素敵なポスターありがとうございます。
初めてちゃんと見た文楽が冥土の飛脚で
住太夫さんに心奪われました。
大阪行き羨ましい!!通しが見たいです。
五月の券取りに敗れ参っています。

投稿: かおりママ | 2014.04.09 21:26

かおりママさま
5月東京公演、どう考えても日程短いですよねえ・・・
しかも蓑助さんも出るのが昼だし。
文楽もうちょっと東京でも頑張らないと、助成金の問題とか大阪ローカルの話で終わっちゃいますよね~

投稿: かのこ | 2014.04.10 06:33

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