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2014.07.28

筧さんエンジニア、思わぬ理由で再登場

市村正親さんがが先日開幕したばかりの「ミス・サイゴン」全日程を、発見された
胃がんの治療のために休演される事が発表されました。

残りの日程については、7月中は既にダブルキャストで演じている駒田一さんが
全て担当され、8月以降はかつてエンジニア役をつとめた経験のある筧さんが
加わってのダブルキャストでエンジニアをなさるとか。
筧さんエンジニア、思わぬ形で6年?ぶりに再登場です。
市村さんには申し訳ないのですが、今まで一枚もチケット買ってませんでしたが
帝劇公演は8月いっぱいありますし、俄然行く気になってきました
(「ミス・サイゴン」自体は全国ツアーがあり、大千秋楽は10月5日まで2カ月!)

最近zipも出ないし、ドラマも単発ばかりでどうしたのかな~と思っていたので
うれしい限りですが、そんなに長い期間、今から予定を入れられる、というのも
ちょっと複雑。

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「ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる」を観る

シアター風姿花伝。
大好きな中嶋しゅうさんご出演なので、最初にちらしで情報を知ってから注意は
払っていたのですが、翻訳劇、しかも解説を読むと少人数での息詰まる家族の
会話劇、とあって、ちょっと躊躇してました。

そんな時に先日私のブログにお勧めコメントを頂戴し、思い切って何とか時間を
捻り出して見てきました。

この意味不明なタイトルの芝居は(内容には殆ど無関係)確かに暗くて、特に娘
役の那須さんはかなりハードな役柄でしたが、そこここに「家族あるある」な
エッセンスが散りばめられていて、休憩を挟んでの2時間50分、全く飽きる事も
眠くなることもなく、集中して見られました。

登場する家族4人が珍しく揃って、同じ芝居を見てきた、と言うところから芝居は
始まりましたが、後から解説を読んだところ、家族が見たらしい芝居は、この
芝居同様、家族4人の関係を濃密に描いたユージン・オニールの作品、と言う設定だそうで、そちらも見て
いれば内容のリンクも分かり、更に理解が深まったと思いますが、そうでなくても
十分に魅力的なもの
でした。

中嶋さんは比較的強権を発動する感じの役柄が多いですが、今回は4人の中で
感覚が観客に一番近い父親役。
しかしこの「個性的な」家族の中では彼の良識も無力に近い。
元女優と言う母親は、思い通りにならない家族に対して自分の与えている影響には
無自覚、と言うところが、「かもめ」のアルカージナそっくりでした。
そう考えると芝居から始まる設定も似ていますし、息子も、ラストで自殺して
いくと思われる娘も、同じく「かもめ」のトレープレフに準えることもできそうに
思えました。

役者さんはみな素晴らしく、特に母親役の女優さんは印象に残りました。

翻訳劇にありがちな、分かりにくさもなくて、久しぶりに見応えのある、しっかり
した舞台を見た気がしました。

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2014.07.25

「若者たち2014」(3)

ん〜、今回はちらっと登場する小久保くんシーン以外スキップして終了。
倍速でもだいたい推測可能でした。
って言うか、妻夫木くん見ているとこっちが酸素不足になりそうだし、次男が
いい人になるのが早すぎる(苦笑)

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「鴎外パッパの命名騒動7日間〜孫のナマエ」は川口くん大活躍で。

森鴎外先生は伊武雅刀さんで、川口くんは茉莉さんの夫、山田珠樹役。
つまり、パッパの命名への拘りに振り回される当事者役で、独白的ナレーションも
担当。
役柄が仏文学瀉と言う事で、フランス語も交えて大活躍でした。

今までのドラマ出演で一番の活躍でした。

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2014.07.24

「野村狂言座」は雷の天然効果音つき。

私が水道橋に着く直前も一雨あったようでしたが、上演中、ほぼずっと雷鳴が
天然の効果音のように流れていました。

夏休みと言う事で、すっかり背丈はパパに並んだ裕基くんも二番に出演。
特に「成上り」は、パパ主にお祖父様すっぱの豪華配役での太郎冠者。
声変わり中かやや声に安定を欠きましたが、しっかり演じていました
まあ、役柄同様、パパには後で我々には分からないレベルのダメ出しがあるので
しょうが…

さて順序は逆になりましたがまずは萬斎さん解説。
次の小舞にすぐ出られるため、明るい黄緑紋付きに灰色袴の出で立ち。

小舞は萬斎さんと万作さん。
続いて萬斎さん解説によれば「難曲」と言う「鱸包丁」
萬斎さんは1回、今回配役の石田さんも数回くらいでしょう、との事でしたが
中世の調理風俗が垣間見(聞き?)られて興味深く聞かせていただきました。

次が前述の「成上り」

休憩を挟んで、深田さん親鬼以下、眷属の一人で出た裕基くん以外は全員お弟子
さん筋による「首引」

内藤くんの為朝も大抜擢と思いましたが、中村くんの姫鬼が面を掛けていても
十分キュートで、頑張ってました
但し今時の若者らしい細い体型のためか、跳び跳ねる度に腰の帯がずんずん弛み、
後見の高野さんが二度も結び直しに出てこられて、ちょっとヒヤヒヤしましたが。

内藤くんは声がしっかりしていて、「イケメン」で「力のある」為朝にぴったり
でしたし、深田さんのパパ鬼の親馬鹿ぶりが何とも微笑ましい曲でした。

考えたらこの曲、能楽堂で見るのは初めてだったかも知れません。

今回は若手の頑張りが前面に出て新鮮な印象でした。
そう言えば最近は遼太くんを余りお見かけしませんが、学業専念中かしら。

外に出ると雨は収まっていましたが、まだ雷鳴は絶好調でした。

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加藤清史郎くんのイメージが随分変わった。

「警視庁捜査一課9係」新シリーズ、途中から見てましたが、あの丸刈りの息子
役、上手いな〜と思っていたら、加藤清史郎くんだったとは、クレジット見る
まで全然わかりませんでした。

「こども店長」、「天地人」の与六、「レミゼラブル」のガブローシュとか、
子役としても色々代表的役柄があるのに、少しの間に印象が変わってちょっと凛々しくなってました。

いや〜びっくりでした。

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2014.07.23

「花子とアン」引き続き絶好調。

先週、蓮子さまに逃げられ、宮崎の仲間の勝手な手配で新聞に掲載された絶縁状に
「こげなもん」「こげなもん」と部屋のものを蹴散らして悔しがっていた伝助
さんは迷子の子熊みたいに相当可愛かった(失礼)ですが、反論文を掲載したら
憑き物が落ちたようになっていて、この人はこの人なりに蓮子を愛していたのかと
納得できて、ちょっと気の毒になってくるあたり、鋼太郎さんならでは、です。
このバトルがどれくらい続くかわかりませんが、「MOZU」のいわゆる<中神ロス>
同様、伝助さんの出番が終わったらツマラナクなりそうで、今からちょっと心配
です。

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2014.07.22

「MOZU〜Season2」最終回

シーズン1途中までは最高だったんですが、後半から正直、何が何だかわから
なくなってました(苦笑)。
最終回も明星パパが倉木が探していたタイラーと判ったものの、潜水艦と共に
沈んでお仕舞い(とっちかと言うと見た目飛行船ヒンデンブルグみたいでしたが)
また、倉木妻の動機は夫への愛と何だか大風呂敷広げた割には回収小さすぎて
びっくり。
更に新谷もそもそも子ども時代に双子は入れ替わっていたときて、ますます混迷、
まあ続編があるからかも(ドラマ化狙ってる?)知れませんが、結局新谷の
「死体」は今回も見つからず
彼はゾンビですか(笑)
一方最初は頭脳派悪役と思っていた東が途中からヘリコプターも雪上車も操縦し
屋根の上にも登場するアクティブキャラに変貌、新谷が乗り移ったかのように、
凄いコトになっていて、あれも一種不死身の様相。
あそこまで振り切る長谷川くんは、映像ブレイク直前の舞台「ヘンリー六世」
以来でした
(園子温さん映画ではかなりなコトになってるらしいですが)

西島くんは倉木としての喫煙量ばかりが気になるばかり、真木さんは残念ながら
アクション以外に見所なく、香川さんは今回は徹底的にサブに回った感じ。
コヒさんが善悪両側面を見せて絶妙、シーズン2からの登場だった佐野さんも
流石にコヒさんの腹芸には敵わず。
同じくシーズン2出演の蒼井さんは失礼ながら今回最大のミスキャスト。
あの童顔は全くこのフィルムノワールに馴染みません。
明星を高島礼子さんか米倉さんあたりにして真木さんが名波か、どうしても蒼井
さんが使いたかったなら(苦笑)、いっそ倉木妻にしておけば毒にも薬にもなら
なくて良かったのに(毒)
まあ結局、約4ヶ月見続けて、吉田鋼太郎さん無双って以外に印象残らなかった
と言うのが正直なところ。
8月にシーズン1から最終回までWOWOWでイッキ放送(無論CM抜きで)するらしい
ので、鋼太郎さん中神をもう一度じっくり堪能させていただきましょう。

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「プレーンズ2〜ファイヤー&レスキュー」を見る

吹替版しか公開してないと判った時点でかなりテンション下がってたのですが、
「1」も見たし、ラセターワールドファンとしてはやはり見逃す訳には、と、
思い立ちました。

アニメを見るには基本的には避ける祝日だったので、レイトショーにしようと
思ったら、最寄りシネコンが最終16時台と昼の時間帯しか上映スケジュール組んで
おらず、祝日昼、しかも夏休み、と、観客落ち着かない率非常に高い回を覚悟を
決めて見に行ってきました。
結果から言うと、個人的には「1」を超える面白さでした。
「1」で農薬散布機がレース機になるストーリーだったのも、この山岳レスキュー
ものを描くためのエピソードゼロ、だったのではと思う完成度でした。
アニメですから表現がやや和らぎましたが、かなり本格的な山火事(と言うか
山岳火災)スペクタクルに、飛行描写のリアリティが加わり、息を付かせぬ展開に。
人(車)為的な行為が広大な山林を火事に巻き込み、人(車)命に関わる災害に
なる、と言うメッセージ、また自身の役割と仲間との信頼、助け合いが発揮する
チカラが表現されていて、相変わらずラセターチームのクオリティの高さに脱帽
さました。
終了後場内が明るくなってから「怖かった〜」とベソをかいているお子様が何人も
いたのは、ある意味作品のクオリティの高さの証明と言えるでしょう。

飛行機目線なのでシミュレータに乗っている気分になりましたが、ぐるぐる動く
画面は苦手な人もいそうですが、私は大満足でした。

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「七月大歌舞伎」(夜の部)を観る

夜の目玉は、玉三郎さんの「天守物語」。
最初の「悪太郎」をスキップして17時くらいに劇場到着時には、幕見に凄い行列
でした。
その前は岡本畸堂の「修善寺物語」
これとか菊池寛の「恩讐の彼方に」とかは、中高生頃に読んだ記憶があって
「人間て怖いよなぁ」と変に印象に残っていましたが、芝居で見たのは初めてかも。
中車さんが職人の頑固オヤジ役。
昼の義平次もですが、間とか声色とか気になる部分がなくもないながら、意外に
しっくりきていて、彼の「歌舞伎役者歴」を考えたら何だかすごい、です。

で「天守物語」
前の、勘九郎さん亀姫バージョンも見ましたが、何だか良く解んないや〜と思い、
また、篠井さん富姫の白井さん演出バージョンでは、女性がする女役(つまり
篠井さん以外)に妙な違和感があって、これまた良くわからなかったのですが
今回は意外にすんなり見ました。

ただ、狙ってるのか狙ってないのか判りませんが、普通のセリフが何だか随分
客席の笑いを誘っていて、特に玉三郎さんの「なんとかだよ」とか、ふわっと
開ける間に笑いがかなり起きていました。
或いは今聞くと鏡花独特の、チョンマゲ時代までは遡らないけど、今とは明らかに
違う丁寧な物言いが、耳新しい、あるいは言い方は悪いですが、一種「おネエ
言葉」に聞こえる時があるからなのか。

ともあれ、耽美な鏡花世界を堪能するには笑いが起きすぎで、でもカテコまで
出る湧き方だったので、みなさん楽しんではいたようなんですが、前もそうだった
ですかね〜。
相変わらず上手い吉弥さんの薄、意外なはまり方の門之助さんの舌長姥、普通の
娘役にしては顔が整い過ぎなのか、妙な感じがする右近さんの亀姫も、そこらに
いそうもない亀姫、しかも既に存在が異次元の玉三郎さんの隣にいると、あまり
違和感がないのは、なかなか不思議でした。

ラストに出てくる桃六のおかげで富姫と図書之助は視力を回復し、恐らく二人
揃って長らえる(いや図書之助は富姫に助けられただけで不死身ではないのか)
のでしょうが、何かそれまで富姫の妖力でなんとでもなっていたのが、何で桃六?
と思ってみたり、そもそも桃六が天守に何事もなく上がれる理由がイマイチ不明で、
逆に「随分ご都合主義」などと思ってしまいました。
前述のとおり劇場はカテコの嵐でしたが、どうも私はやはり鏡花ものは苦手かも。

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2014.07.20

「家族狩り」(第3回)

「家族狩り」の犯人と目される、氷崎(松雪さん)も、父親の老人介護ホームで
金銭詐欺にあう、ストーカーから女性を守り、いい人かと思った刑事・馬見原も
警察情報をリークする犯罪に手を染めている。

傍観者を決め込んでいたはずの美術教師は交際?している女性のペースに巻き
込まれそうになった挙げ句に公園のホームレス狩りの若者にガソリンを巻かれて
絶体絶命、と登場人物の善悪入り乱れまくりです。

かなり危険げな元夫・油井役の谷田さんの怖さも倍増、「花子とアン」で妻に
逃げられた挙げ句に絶縁状を新聞に掲載されて怒り狂う「炭鉱王」を演じている
所属劇団の主宰、鋼太郎さん共々、AUN役者、炸裂の7月です。
(鋼太郎さんの破壊っぷりは久しぶりに舞台役者の本領発揮、「タイタス・アン
ドロニカス」レベルでした)

それにしても「MOZU」と言い、これと言い、制作協力はROBOT。

かつて「踊る大捜査線」で一世を風靡した本広さんも所属していて、長らくROBOTは
CXとのコンビでヒットを飛ばしていましたが、そろそろ風向きが変わってきた
ようです。
まあリメイク、続編ばかりが目立つ(それがある程度数字を取れるにしても)CX
よりは、今は他局のほうが明らかにドラマに勢いがある気はしますので、これも
時代の趨勢かも知れません。

そうそう、WOWOWに移ってやや話題の枠外に出た感じの「MOZU」もシーズン2は
今日が最終回。
長谷川くん演じる東のキレキレぶりが凄い事になってきたのと、篠田三郎さん
演じる明星パパ、そして佐野史郎さんがキーマン。
単なる暴力男のレベルでは今や新谷にヒケを取らなくなってきた西島さん演じる
倉木を含めて、どんなラストにするのか今から楽しみです

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川口覚くん、NHKプレミアムドラマに出演

最近はビールのコマーシャルや「フラット35」CMでよく見かけるようになった
川口くんが、下記のドキュメントドラマに出演です

「鴎外パッパの命名騒動7日間〜孫のナマエ」
BSプレミアム
7/23(水)22時〜23時

文豪・森鴎外の独創的な子どものネーミングの秘密に迫るドキュメントドラマ
らしいです。

出演:伊武雅刀,川口覚,黒島結菜,池下重大,原口健太郎,桑原勝行,鈴木めぐみ,
稲葉能敬,井上昌徳,深津紀暁,もりちえ,中井理恵,大川澪,平田千太郎,佐藤織

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NHK「びじゅチューン」はかなり癖になる。

こども向け美術教育番組と見せかけて、真面目さをシュールにオブラートで包んだ
オトナ向け教養番組と言うスタンス。
テイストが「ピタゴラスイッチ」と似てます。

古今東西の美術のエッセンスを、いわゆる「ヘタウマ」なアニメーションとラップ
っぽい音楽で紹介する5分番組。

始まって暫くした「ファッショニスタ大仏」から見始めましたが、髪型をアフロ
(違う)から変えたい大仏と言う発想が新鮮だし、アニメも笑えました。

今のところマイベストは「樹下鳥獣図屏風事件」と「風神雷神図屏風デート」
「樹下〜」は若沖作品ですからそもそもアニメっぽく、センターの象さんの探偵、
ぶりがなかなかかわいいし、「仲間の鳥たちは知らぬ存ぜぬ」とか「鳳凰は
実は不死身」と言うオチも万全、歌詞の後ろに入るコーラスが「♪ジャクチュウ〜」と
言うのもかなり気が利いてます。

「風神雷神〜」はあのシーンが二人?がデートの待ち合わせに飛び込んできた
ところ、と言う設定が可愛い。
「オフィーリアまだまだ」も良かったし、「お局のモナリザさん」は「♪オツ
ボネの〜モナリザさん」のフレーズが結構癖になります。

アニメ、作詞作曲、歌すべてを担当していると言う若いアーティストさん自体が
なんとなく二次元な感じなのもインパクトがあって、これからの「作品」も
楽しみです。

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2014.07.19

「若者たち2014」(2)

相変わらず全力の兄弟喧嘩(会話)が暑苦しくてつい早送りしてしまうのですが、
先週の小久保くんに続いて今回注目したのは、次男が騙した相手、根岸さんが
演じていた女性の息子たち。
兄が小林高鹿さん、そして弟が内田滋さんと、いずれも私が長く注目している
役者さんたちで、今回はワンシーンだけでしたが、今後の「活躍」が楽しみです。
ハナシは正直今のところ余りノレてませんが、吉岡くんが今までとちょっと違う
役なのがなかなかです。

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「太陽2068」を観る

シアターコクーン。
久しぶりに出ました、蜷川さんの舞台後ろの搬入口開けラスト(笑)
と言うか、ああやって男子二人が飛び出して行くスタイルは、勘三郎さんのコク
ーン歌舞伎「夏祭浪花鑑」のラストの定番でしたから、あるいは蜷川さんなりの
オマージュかも知れません。
蜷川さんのSFはかなり珍しく、難解だったらどうしようとやや心配していたの
ですが、結果的に非常に爽やかな友情物語に落とし込まれていて、すんなり前川
ワールドに馴染めました。
若い役者のパワーが前面に出ていて、こうした躍動感はセリフ術をある程度駆使
する必要のあるシェイクスピアでは実現しなかったでしょうし、こうした現代
作家の作品で正解だった気がします。

演出はマジョリティとマイノリティに潜む、手をさしのべると言う名の元の優越
感あるいは差別意識、高齢化問題、都市化の弊害など、意外に判りやすいメッ
セージが描かれていました。

また今回の見所の一つは、舞台装置。
以前にネクストシアターの「ハムレット」でも同じ仕掛けを使っていましたが
舞台面が透明なアクリル?で敷き詰められ、その下にも人が十分立って歩ける
高さのある地下的なセットが作られた二重構造でした。
青白い星のように見えるLED豆電球?で縁取られた透明なアクリル椅子が置かれ、
日光に当たると生きていけない「ノクス」と呼ばれる人たちの世界(夜)の象徴の
ようでしたが、これが客席最前列と同じ高さのため、そこに役者が立つと、本当に
役者さんが間近でした(客席通路も使ってましたし)
ただし2階客席からは地下のセットもちょっと奥に入ると見えず、視野的な意味
からだけしたら、微妙にイラっとしながら見てました。
役者さんでは、やはり綾野くんで、旬の人気俳優のオーラはやはり格別ですね。
映像では比較的内向的な役柄が多いですが、今回はやんちゃで明るく、でも若者
らしさのある「可愛いあんちゃん」でした。
その綾野くんを前にすると、あの蜷川組では「末っ子」イメージだった成宮くんが
ちゃんと?「しっかりした先輩」になるのですから、キャリアって凄いです。

ヒロインは初舞台の前田敦子さんで、前半は地味なそこらの女子ですが、ノクスに
なってからは、人気アイドルグループでセンター張っていたのは伊達じゃないと
判る居方でした。

六平さん、横田さん、山崎一さんに伊藤蘭さん、中嶋朋子さんと言った蜷川組
お馴染みのベテラン勢は勿論、数少ない若者役で出ていたネクストシアターの
内田くんの奇妙な存在感がなかなか独特でした。
二宮くん似の端正なビジュアルで、あそこまで振り切り、相変わらず華奢すぎる
体を「文字通り」張った芝居でインパクトを残していました。

カーテンコールでは久しぶりに若い女性客の歓声を聞きました。

夏休みからか今月は映像で若い年代にも知られた俳優さんの出演する舞台が多く、
私も「オーシャンズイレブン」「カッコーの巣の上で」そしてこれ、と3つ観る
結果になりました。

内容的な深さとか、役者の名演に唸る、とか言った事とは明らかに次元が違い
ましたし、劇場観劇マナーに慣れない残念な観客がどこにもいたのは確かですが、
それでもこの「人気」だけが持ちうるパワーとか、客席の盛り上がりとかは、
それはそれで悪くないな〜と感じました。

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2014.07.18

「ボストン美術館〜華麗なるジャポニズム展」を見る

「ボストン美術館〜華麗なるジャポニズム展」を見る

「ボストン美術館〜華麗なるジャポニズム展」を見る

「ボストン美術館〜華麗なるジャポニズム展」を見る

世田谷美術館。
セタビに行くのは物凄く久しぶり。
修復したモネの「ラ・ジャポネーゼ」が目玉で、イヤホンガイドで、関係者の
コメントの朗読部分を長谷川博己くんが担当してました。

技法、画題、構図といった影響のエレメント、また自然、女性、シティライフと
いっジャンル別に、江戸の浮世絵の西洋絵画への影響を対比で見せる、浮世絵
持ちのボストンならではの贅沢企画。

しかし広重の「江戸百」や「五十三次」を初めとして、北斎や国貞など、私が
愛して止まない浮世絵たちが、こんなにも印象派などに影響を与えていたて言う
のを見ると、近代絵画は西洋に範を取る、と有り難がる風潮が若干妙に感じられ
てきました。
一方で国芳などは西洋の銅版画の技法やポーズを真似て、忠臣蔵の義士や討入図を
描いていたりするのですから、全く美術はノンバーバルコミュニケーションの
一つの典型に思われます。
ともあれそんな訳で、結局は、ほぼほぼ、展示のうち、「オリジナル」浮世絵
ばかり見てしまいました。
(これがまた「ベロ藍」とか無茶苦茶キレイで)

勿論「ラ・ジャポネーゼ」の色彩の見事さ、衣装の武者の浮き上がるような描写
には目を奪われました。
解説によれば、どうやらこの衣装は「紅葉狩」の場面を
表現した花魁道中などの着物だろうとの事でした。

さて一番笑ったのはオリジナルグッズ。
「リラックマ」が「ラ・ジャポネーゼ」の姿になり、背景の団扇の位置や数に
色目も原画にほぼ忠実にしながら「リラックマ」ワールドに落としこむ懲りよう。
並べてみれば更に爆笑です。
グッズ売り場には「一人4セットまで」の制限が付いていたので、かなりの人気
グッズのようでした。

来場者のマナーの悪さ以外は、長谷川くんの「声」も聞けましたし、随分面白い
展覧会でした。

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2014.07.16

最早マナーは死語なのか。

美術館に行けば、会場で平気でスマホを弄る、ガラスがあるとは言え、その
ガラスに触れる、子どもが甲高い声を出して会場を走っても、親はもちろん、
係員も注意しない。

これは何も美術館に限った話ではなくて、映画館もスマホやタブレットは当たり
前ですし、歌舞伎座でも何の仕掛けなのか、スマホ平気で鳴ります。

恐らくご当人からしたら、ぞ当たり前過ぎて「何がメイワクかけてます?」って
言う感じなんだろうと感じます。
他人に対して異様に鈍感。
電車の出口に立ちふさがる(たいていスマホ弄り中)、混雑した車内の床に荷物を
置く、劇場でも他人の足側にワザワザ濡れた傘を置く、無駄に足を踏ん張る、
平気で私語をする、ビニール袋を膝上に置きっぱなし、何より基本場内の注意
喚起アナウンスや掲示を見ない聞かないなどなど。

いやもうこれも度をあるレベル越えたら、見に行って不愉快な思いをするだけ
精神衛生的によろしくないし、気分転換のつもりが何のために行ったかわからなく
なりそうで、行くのを此方が止めるしかないかもです。

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久しぶりに立派なプルマンブレッドにお目にかかる

久しぶりに立派なプルマンブレッドにお目にかかる

久しぶりに立派なプルマンブレッドにお目にかかる

渋谷の「ヴィロン」が銀座一丁目に食パン専門店をオープンしたと聞いて、随分
前から気になっていたのですが、ようやく行ってきました。
仕組みがわからなかったのですが、行った時間にはプルマンしかないと(パンは
3種類くらいある)言われ、選択肢なしでプルマンを一斤並んで買いました。
(予約とかしていたら、ひょっとして違う種類も入手できたかもですが)

帰宅して切ったら、断面はキメが非常に細かく、均等にきっちり膨らんでおり、
味も自然な甘味があって、バターはありでもジャムは不要なくらいでした。

イートインでは好みのトースターで自分で焼いて食べる仕組みにらしかったですが
トーストだけで1000円は流石に高過ぎかな。

私のちょっと後ろに並んだ方は焼き上がりまで30分待ちと言われていたので、
すんなり買えたのは、それでもラッキーだったかも。

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第22回読売演劇大賞 中間選考会報告 上半期5部門ベスト5

あと半年でだいたい跡形まなく(笑)変わりますが、男優ベスト5に吉右衛門さんと
並んでネクストの内田くんとさとしさんの名前があるのが嬉しいです。

■作品賞(公演日順)
・2014年・蒼白の少年少女たちによる「カリギュラ」(さいたまネクスト・シアター、2月)
・虚像の礎(TRASHMASTERS、3月)
・万獣こわい(パルコ、3〜4月)
・夏の盛りの蝉のように(文学座、4月)
・関数ドミノ(イキウメ、5月)

■男優賞(50音順)
・内田健司(『2014年・蒼白の少年少女たちによる「カリギュラ」』)
・瑛太(『ロンサム・ウェスト』)
・加藤武(『夏の盛りの蝉のように』)
・中村吉右衛門(『勧進帳』『名月八幡祭』)
・橋本さとし(『アダムス・ファミリー』『オーシャンズ11』)

■女優賞(50音順)
・小池栄子(『万獣こわい』)
・轟悠(『第二章』)
・日色ともゑ(『蝋燭の灯、太陽の光』)
・保坂知寿(『休暇 Holidays』)
・三田和代(『請願〜核なき世界〜』)

■演出家賞(50音順)
・熊林弘高(『Tribes』『おそるべき親たち』)
・中津留章仁(『虚像の礎』)
・蜷川幸雄(『2014年・蒼白の少年少女たちによる「カリギュラ」』『海辺のカフカ』)
・藤田俊太郎(『ザ・ビューティフル・ゲーム』)
・前川知大(『空ヲ刻ム者−若き仏師の物語−』『関数ドミノ』)

■スタッフ賞(50音順)
・ガブリエラ・ティルゾーヴァ(『ラブ・ネバー・ダイ』の美術・衣裳)
・新海絵理子(『ザ・ビューティフル・ゲーム』の振付)
・TETSUHARU(『イン・ザ・ハイツ』『オーシャンズ11』の振付)
・二村周作(『レディ・ベス』『フォレスト・ガンプ』の美術)
・山口秀也(『ダディ・ロング・レッグズ』『ラブ・ネバー・ダイ』の音楽監督・歌唱指導)

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次回「情熱大陸」は松也くん

まだ28代だった、と言うのが一番びっくりかも

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シスカン×KERAチェーホフシリーズ、「かもめ」の次は「三人姉妹」

KERA meets CHEKHOV vol.2/4が発表されました。
演目は「三人姉妹」、演出は無論ケラリーノ・サンドロヴィッチさん。
東京公演は来年2月にシアターコクーン、大阪公演は3月にシアターBRAVA!
前売開始予定12月、キャスト、詳細日程等は9月以降随時発表予定

さてどんなキャストが発表されますか。

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2014.07.14

「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」はハマる映画

久しぶりにハマる映画でした。
天才バイオリニスト、パガニー二が主人公なので、クラシックがガンガンかかる
(当たり前)しかも演じるのが、吹き替え不要、自身も現役の人気クラシック
バイオリニストですから演奏シーンのリアリティも迫力も満点、演奏場面と言う
より、バイオリニストのライブ映像を観るようで、しかも描き方はまさに現代の
カリスマロックミュージシャン。
演奏会では超絶技巧に観客が悲鳴を上げて失神し、終演後の楽屋にファンが
殺到し、長身、長髪にサングラスのその姿は、まるでジョン・レノンのよう。

更に天才にありがちな、才能はあるが倫理的なところはどうなの?な女癖、浪費
(ギャンブル)癖、不摂生の定番三拍子とくれば、話がつまらないはずがありま
せん。

そして彼の人生を左右するのが見かけによらない純愛と、ファウストにおける
メフィストフェレスそのものの敏腕マネージャーの存在(「アマデウス」のモー
ツァルトとサリエリが化けた黒づくめの男の関係にも似)が絡み、才能の開花と
無惨な最期が意外に冷徹なタッチで描かれていました。
前半、パガニーニ売り込み作戦は上手くいかないし、本人が平気でキャンセルを
かますため、演奏シーンが全然出てこず、こいつはいったい、いつになったら
やる気になるのかと、結果は判っているのにヤキモキしているので、あの客席
後ろからの登場シーンは予想はついたけど痺れました。
敏腕マネージャー役のジャレット・ハリスが素晴らしくて、出会いから完全に
メフィストフェレスでしたし、「私は悪魔じゃない」と投獄されたパガニーニに
言うシーンが強烈なインパクトで、「ファウストの悲劇」の勝村さんを完全に
トレースしてました。

女性関係に問題あり、だったパガニーニを夢中にさせた指揮者ワトソンの娘・
シャーロット役のアンドレア・デックさんはかわいいけどちょっと垢抜けない
感じだったのが、パガニーニにとの噂を利用してアメリカでコンサートを成功
させた時には別人のように綺麗になっていたのもびっくりしました。

最期は病を得て、息子に看取られて死に、「悪魔に魂を売り渡した」と言う生前の
噂が原因で、長らく教会の墓地への埋葬を拒絶されたと言うのも今にして思えば
随分気の毒な話でしたが、一方で意外になかなか頑張るシングルファーザーぶりも
描かれていて、改めてパガニーニを、そしてデイヴィッド・ギャレットの音楽を
聞いてみようと思いました。

まあ、こんな人、近くにいたらメンドクサイですけどね。

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2014.07.12

「カッコーの巣の上で」を観る

東京芸術劇場

映画未見。
久しぶりの小栗くん主演、鋼太郎さん共演を楽しむにチケットを取った舞台でし
たが、終わってみれば、私には、いつもの柔らかなイメージとは180度違う、
婦長役の神野さんと(緑子さんや秋山さんのイメージの役)、最後に脱走して
いくインディアン役の山内くんの印象の方が強烈に残る舞台でした。

ただ同じ演出/主演の組み合わせによる前作「時計じかけのオレンジ」や先日
上演された「ショーシャンクの空に」の時にも感じたのですが、社会から隔絶
された特別な空間の造型への違和感、権力の名の基に行われる暴力、或いは舞台の
前提として共有されるべき社会システムや時代感覚が共有できないもどかしさ、
金髪ウィッグがいかにもとって付けたような女性たちのわざとらしいビジュアル
などから、どうしても舞台に入り込めず、特に一幕はほぼダメでした。
前提さえ判れば、2幕の「バスケットボール」から
見ても全然大丈夫だった
かも。

また3時間近い尺で、時間経過だけで場面展開がないため、舞台の仕掛けとして
単調と言うのは否めませんでした。

小栗くんは頑張っていましたが、やはり良くも悪くも小栗くん、鋼太郎さんも
今回は完全に「ホリプロおつきあい出演」で、気合いは自劇団公演と「ジュリアス・
シーザー」に温存、ですかね〜な感じ。

一方、山内さんは、「藪原検校」「鉈切り丸」「奇っ怪2」など、出演を知らずに
見に行っても結局「持ってく」系の俳優さんで、今回も一幕は殆ど無言なのに、
幕切れを含めて、結局は彼が主人公と言って過言ではなかったです。
また神野さんもあの、下手すると「ぶりッ子」になりそうな甘い声が今回は逆に
怖さに拍車をかける効果が出ていて、でも職務に忠実な真摯な人物から逸脱しない
絶妙なさじ加減に感心していました。

なぜラスト前、マクマーフィが脱走しなかったのかが余り上手く説明されていな
かった事も含めて、もう一つ物足りない、食い足りないまま終わり、周りのお客
さんたちのようにスタオペする気にはならず、となりました。

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「家族狩り」が面白くなってきた

何よりザ・舞台女優と思っていた、秋山菜津子さんが刑事・馬見原の奥さん役
更に、DVで入所していたらしい、かなり危険げな元夫役に谷田歩さんと、TBS、
キャストのセンスが最近良いです。

見ていて辛いめの内容ですが、主人公が実は犯人なのか、と言う変わった設定で
もあり、今後の展開が楽しみです。

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2014.07.11

九月文楽の新作「不破留寿太夫」メイキングトーク

国立劇場小劇場。
9月の文楽東京公演の第三部は、河合先生脚本、鶴澤清治さん曲づけによる、
シェイクスピア翻案新作「不破留寿太夫」(ふぁるすのたいふ)

タイトル通り「ヘンリー四世」「ウインザーの陽気な女房たち」の人気キャラ
クター、ファルスタッフをメインにした内容。

今回は公演に先立ち、あぜくら会主催で、河合先生、清治さん、勘十郎さん、
美術の石井さんをゲストに迎えての、まさに「メイキングトーク」が開催され
ました。
太夫の人形も特別「出演」で舞台上に展示されていましたが、スライド説明に
よれば、頭はかなり精密に様々な箇所が自由に動くように新しく作り、衣装は
日本のスタイルを保持しながら、生地や装飾、デザインに洋のテイストを散り
ばめてあるのだそう。

清治さんによれば、新作のきっかけは40年あまり前に、テレビで放送されたシェイ
クスピアシリーズだそうで、当時懇意にされていた先代(二代目)松緑さんに
是非と思われていたそうですが、長らくそのままになっていたのが、今回縁あり
実現したそうです。
何より「文楽の99%は悲劇で誰かが死ぬし、喜劇をやりたい」とおっしゃって
いました。

河合先生は舅・高橋康也先生が狂言のために作った「法螺侍」のが話や、「マク
ベス」「国盗人」と言ったシェイクスピアと伝芸コラボや、シェイクスピア時代の
劇場形式のお話など、また勿論、鋼太郎さんのなさったファルスタッフについても
言及されていました
(「暴力的なファルスタッフ」発言には「MOZU」を連想し苦笑)

美術の石井さんは、スライドで舞台美術や衣装の絵コンテを解説されましたが、蜷川さんの舞台かと思う
巨大な桜の木や(「わが魂」的)、文楽にしては珍しい、立体的なセットでした。
勘十郎さんは人形の特に頭のツクリについてと、重さの話をされていました。

今回60分の上演だそうです。

ロビーで5日程各10枚の先行販売をしていたので、あぜくら会員でも定価、しかも
現金のみと言う条件でしたが、行ける日が入っていたので迷わず購入しました
(短いからか4500円)

国立劇場のこう言うイベントは初めて参加しましたが、面白かったですし、清治
さんがあんなに饒舌にお話しになる方とは知らずびっくりしました。

さて、久しぶりに「四世」と「ウインザー」を読み直しますか。

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2014.07.09

「七月大歌舞伎」(昼の部)を観る

「七月大歌舞伎」(昼の部)を観る
歌舞伎座今月は、海老蔵さんプラス玉三郎さんプラス澤瀉屋による昼夜。
昼の目玉は、海老蔵さん団七の「夏祭」。
個人的感覚ですが、最近ではイメージが一番ぴったりの配役でした。
徳兵衛が愛之助さんでないのがちょっと残念ですが、吉弥さんのお梶、玉三郎
さんのお辰、左団次さんの三婦、門之助さんの磯之丞、そして中車さんの義平次。
海老蔵さんは前にテアトル銀座で見たより随分無駄な力が抜けた印象。
中車さんの義平次は悪役と言うより、関西のしょーもないオヤジキャラが炸裂し、
なかなか上出来でした。
団七/義平次の二人とも役者が若いので泥場に不安がないのが何より。
中車さんは歌舞伎俳優としてのキャリアは勿論浅いですが、性格俳優としての
経歴と触れ幅は半端ないわけで、声の通りも良くて、メンドクサイ義平次が
ぴったり。
先日コクーン歌舞伎に出ていた現代劇役者の浮き具合を考えると、ご努力もある
でしょうが、やはり血も侮れない気がしました。

玉三郎さんのお辰は勿論良かったですが、登場人物のなかで一番セリフが危う
かったのも確かでやや意外。
左団次さん、吉弥さんは勿論、
今回は「お鯛茶屋」と「団七内」があって、いい感じの通しでしたが、その割に
全体にもう一つ深さがなかったのが惜しい。

それでも「夏祭」と言うと、勘三郎さんの団七、そしてコクーンのレパートリーの
印象が強く、暫く中村屋さんちの芝居、なイメージが続いていましたが、江戸の
荒事の総本家、成田屋の若旦那による浪花の男伊達へのチャレンジも、どうやら
アリ、な気もしてきました。

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2014.07.08

「軍師官兵衛」の城攻めが「のぼう」そっくりで

「官兵衛」が高松城水攻め進行回。
後年の三成の「忍城水攻め」の見本になると思って見ている事もありますが、
絵ヅラが「のぼうの城」そっくりでしたが、攻める側はやっぱり気楽、ですね。

一方「本能寺」も当然同時進行でしたが、何が影響しているのか、今回の信長vs.
光秀バトルは、どちらにも思い入れができず(特に光秀がお気の毒と思いづらい)
微妙に悲壮感ないままの「敵は本能寺にあり」でした。
来週は中国大返し。
盛り上がるかなぁ

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2014.07.06

7〜9月、NHKラジオでシェイクスピア特集講座

個人的にラジオを(録音してを含めて)聞くと言うのが性に合わないので、テキ
ストだけ買いました。

「NHKカルチャーラジオ 文学の世界 生誕450年 シェイクスピアと名優たち」
(ラジオ第2 木曜20:30〜21:00、再放送翌週木曜10:00〜10:30)

「間違いの喜劇」の章にはちゃんと同じ局の誼で、「ややこしや〜」から、萬斎
さんの「間違いの狂言」がセリフまで引用されていましたし(ごはんがあつあつに
出来上がっておりまする。さりながら旦那様はいないいな〜い、すると奥様は
かんかん、我ら召し使いはひやひや、あつあつのかんかんかんで熱燗もいいけれど
ひやひやで冷や酒もよしと言うわけで、のところ)、「十二夜」には蜷川さんの
歌舞伎、「マクベス」の仏壇も引用されていますが、メインは名優たちの紹介。
ジュディ・デンチに、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、イアン・マッケランに
レイフ・ファインズ、ローレンス・オリヴィエ、ケネス・ブラナーと、演劇界の
まさに名優たちのエピソードがずらり。
いや、であればぜひとも深夜枠でいいのでテレビ枠でお願いしたかったです。

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九月秀山祭歌舞伎演目

今年の秀山祭には仁左衛門さんが登場、東京での本格復帰が秀山祭とは嬉しい
限りです。

九月大歌舞伎
9/1(月)〜25(木)
<昼の部>
「鬼一法眼三略巻〜菊畑

吉岡鬼一法眼:歌六、虎蔵実は源牛若丸:染五郎、智恵内実は御厩鬼三太:松緑
「隅田川続俤〜法界坊」
聖天町法界坊:吉右衛門、娘おくみ:芝雀、手代要助:錦之助
永楽屋おらく:秀太郎、道具屋甚三:仁左衛門

「浄瑠璃 双面水照月」
法界坊の霊/野分姫の霊:吉右衛門、渡し守おしづ: 又五郎、
手代要助実は松若丸 錦之助、娘おくみ:芝雀

<夜の部>
「絵本太功記 尼ヶ崎閑居の場」
武智光秀:吉右衛門、武智十次郎:染五郎、佐藤虎之助正清:又五郎
真柴久吉:歌六、皐月:東蔵、操:魁春

「連獅子」
狂言師右近後に親獅子の精:仁左衛門、狂言師左近後に仔獅子の精:千之助
浄土僧専念:錦之助、法華僧日門:又五郎

「曽我綉挾御所染〜御所五郎蔵」
御所五郎蔵:染五郎、星影土右衛門:松緑、傾城逢州:高麗蔵、傾城皐月:芝雀
甲屋女房お松:秀太郎

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2014.07.05

「新宿文化センター35周年記念 野村万作萬斎狂言の会」を観る

新宿文化センター

正月に茂山家合同公演見に来たのがつい先日のようですが、もう半年近く経って
いるのですから、びっくりです。

今回は記念公演で、劇場バージョンは東京初と言う「歌仙」をメインにした2曲
まず季節らしい「蚊相撲」
石田さん大名、破石くん太郎冠者、中村くんの蚊の精。
破石くんのこんなにセリフのある役も珍しかったですが、中村くんの蚊の精が
礼儀正しい、と言うか(笑)お行儀の良くて(笑)微笑ましかったです。

休憩を挟んで気合いの入った「神楽」の素囃子に続いて、メインの「歌仙」。

参詣人が去ると、黒幕が上がって、絵馬型の背景と、紗幕の間に六歌仙が立ち、
下手に一旦はけてから、改めて橋掛から登場しました。
解説で散々萬斎さんがネタばらしをしていたので、正直目新しさは余りなかった
ですが、高貴な姿をした歌仙たちが、色恋沙汰から大袈裟なバトルに陥るのは、
「髭櫓」とかにかなり似ていました。
ビジュアルで見せるとみえて、実は詞の内容でクスリと笑わせる仕掛けの曲で、
実は席の場所のせいか、意外に詞章が聞き取れず、笑いそびれた感じがちょっと
したのが残念でした。

また、役の軽重からこの配役は妥当ではありますが、ちょっと萬斎さんが僧正の
装束がしっくりこないのが微妙かな。
「国盗人」の悪三郎くらい派手派手な装束だったら、またそれはそれで「らしい」
のですが(笑)

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「シアターBrava!」閉館へ

去年「かもめ」大阪公演を見に行ったシアターBRAVA!が再来年春に閉館になる
そうです。
最初は劇団四季の専用劇場「大阪MBS劇場」としてオープン、05年に現在の名称に
なり毎日放送が運営していました。
土地の賃貸契約が終了となっての閉館だそうですが、正直設備的にもかなり微妙
でした。
ただし、大阪には梅芸とここ以外に余り大ハコの劇場が余りないのも事実で、
そう考えると大阪の大劇場事情はなかなか厳しいですね。

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「海をゆく者」、待望の再演!

コヒさん&鋼太郎さん&浅野さん&大谷さん&平田さんと言う、日本を代表する、
渋かつアツいオジサン俳優がズラリと5人揃った舞台「海をゆく者」が5年ぶりに
再演だそうです。

話は暗いし、判りやすい、とは言わないですが、この5人が、いや5人しか出て
こないと言う贅沢な舞台。
このブラックコメディ、見ない手はありません

PARCO Presents
「海をゆく者」
作:コナー・マクファーソン、翻訳:小田島恒志、演出:栗山民也
キャスト:小日向文世/吉田鋼太郎/浅野和之/大谷亮介/平田満

12/8(月)〜28(日)PARCO劇場
2015年1月、北海道・宮城・愛知・大阪・広島ほかにてツアー公演予定

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2014.07.03

「江戸妖怪大図鑑」展、は国芳先生、本領発揮の大博覧会〜

「江戸妖怪大図鑑」展、は国芳先生、本領発揮の大博覧会〜
太田記念美術館、久しぶりの本気展示にテンション上がりました。
(最近館蔵展系はカタログ作らない場合あり)

7月から3ヶ月にわたって「化け物」「幽霊」「妖術使い」の三部構成で、それ
ぞれがどう描かれているかを系統だてて展示、だそうです。

最近、若い層で妖怪ブームが起きているのと関連しているのか、意外に若いお客
さんが多かったです。

まずは国芳先生の「隠岐院眷族をして為朝をすくふ図」と「源頼光公館土蜘妖怪
図」が床の間に出て軽くジャブ、以下「化け猫」「土蜘蛛」「酒呑童子」「鬼」
「鵺」「河童」などなどきて、が〜っとディープな世界にご招待、でした。
来月以降は判りませんが、ともかく今月については、どのテーマも国芳先生
大博覧会状態、でした。

中でも雷神が落雷で隅田川に落ち、太鼓も壊れて、後ろからシリコダマを狙って
くる河童を振り払いながら橋の欄干にしがみついていると言う広景の「両国の
夕立」とか、国芳先生の「船のり徳蔵の伝」のオバケの描き方とか、「肥後国
水俣の海上にて為朝難風に遇う」の複雑な構図など、新たな発見があって、かなり
楽しめました。
元々外国人の多い美術館ですが、ビジュアルとしてハッキリしているオバケ系は、
より楽しめるようで、かなり盛り上がっていました。
地下の「かまわぬ」さんにも妖怪柄の手ぬぐいが並んでいましたし、美術館の
グッズ売り場に妖怪柄ハンカチありましたが、なかなか使いづらそうなインパクト
でした。

ともあれ8、9月も楽しみです。

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「シネマ歌舞伎〜女殺油地獄」を見る

東劇
この配役の生舞台も、劇場中継録画も見てますが、やはり仁左衛門さんの与兵衛は
悪魔的魅力に満ちています。
しかし、今回大画面で見ての発見は孝太郎さんのお吉。
リアル舞台見た時も、それまでの役を踏み出さない分、規矩正しいけれど、やや
面白みに欠けた気のしていた孝太郎さんが一皮剥けたな〜と思ってましたが、
細かい表情、感情の起伏、与兵衛の「獲物」にされる伏線としての心理的隙とか
発言が映像で更にビビッドに伝わってきました。
確かに殺し場とか歌舞伎ならではな部分はありますが、ある意味で実に近代的な
心理劇として成立していると改めて感心しました。
平日の昼でしたが、歌舞伎主客層の年輩のオバサマグループ中心に想像以上の
入りでした。
次の「天守物語」は丁度歌舞伎座公演と被る公開時期ですね。

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「オーシャンズ11」を観る

シアターオーブ。
先日、コクーン歌舞伎で勘九郎さんが劇中に「香取の兄いが11人仲間を集めて」
云々と言っていた、まさにそれ、です。
映画は見てませんし、今回の元になっている宝塚版も未見(演出も同じ小池先生)、
「局長&副長」に「夜のせんせい」主演3人のファンでもないのに、見に行った
のは、偏に映画でアンディ・ガルシアが演じたと言う、敵役・ホテル王のベネ
ディクトを橋本さとしさんがなさる、と言う理由1点のみ。

しかし主演俳優さんの所属事務所の関係で発売が電話のみ、しかも開始時間から
ずっと仕事で、電話かけ始めたのが夕方から。
チケット取れたらラッキーくらいの気合いだったのですが、何故か3コール目で
呆気なく繋がり、希望の日程席が取れたので、逆にびっくりしましたが、無論、
行ってみれば客席は立ち見も含めてかなり盛況でした。

カジノホテルが舞台なので、床も含めて全体カジノの雰囲気。
舞台間近には、丸テーブルにソファ?な特別席がありました
(ドレスコードとか一応あるのか、みなさんそれなりに気合いが入った服で、
開幕前は舞台に上がってゲームを楽しめたようです。勿論私は一番安い席)

毒吐きますが、局長、は日本のトップアイドルと言ってもミュージカル俳優では
ないですし、観月さんは初舞台正直、凄く期待してた訳ではありませんでした。
実際、大丈夫なのか、な場面はいくらもある一方で、山本くんは逆に余裕を噛ま
しまくり、寧ろ余分におちゃらけて、オーラを出しすぎないように配慮されていた
ように見えました。

誰にも容易に結末が想像できるので、心配なく見られ、キャストの力量の差の
余りの落差を気にさえしなければ(苦笑)、場面場面の恰好よさを堪能でき、理屈
抜きで誰でも楽しめると言う仕掛けでした。
局長、は宝塚のトップ男役同様、確かに立ち姿、見られ方、座長的居方は見事で
伊達に長年アイドルやってないなぁと納得してました。
観月さんは手の動きが不自然、と言うか、困ってる感じで、スタイルは日本人
離れしてますが、舞台慣れするにはまだまだかな。

個人的には勿論さとしさんに釘付けでしたが、ややビジュアルが一個前の舞台
「アダムスファミリー」に劇似しすぎ。
ロチェスターくらいの役が好きなんですけどね〜。
迫力はあったし、11に対抗しうる存在感はさすが抜群でした
11の残りのメンバーはラッキーさんと斎藤暁さん、芋洗坂くらいしか分からず、
中でも芋洗坂さん?のダンスがビジュアルを裏切って?軽快でした。

エコホテルな話は、「007〜慰めの報酬」にも出てきたエピソードで、原作通りか
知りませんが、とりあえずベガスのホテルのゴージャスさについては、ちょっと
前に見たばかりの「ラスト・ベガス」の映像を思い浮かべながら見てました。

もっとミュージカルに慣れた俳優さんたちが演じたら、とちょっと思いましたが
勢いと思いきりとファンの熱視線と音量で押しきって(笑)、派手な美術やデカい
箱が空虚にならなかったのですから、これはこれであり、ですね。
少なくとも、先月の日生劇場のアレ、よりは良かったです(オチは結局そこ。)

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ケン・ワタナベが「キング」になる

確かに言われて見れば、今、一番の適役かも知れません
来春に開幕予定の「王様と私」ブロードウェイ公演に、渡辺謙さん王様役で出演
されるそうです。
リンカーン・センターのヴィヴィアン・ボーモント劇場にて、来年3月12日から
プレビュー、4月16日開幕予定。

渡辺さんの舞台は去年だったか「ホロヴィッツとの会話」くらいしか見たことは
ありませんし、そもそも歌うとは思いませんでしたが、ユル・ブリンナー顔負けの
キングの面構えは保証つきかも。

それにしても、染五郎時代の幸四郎さんが、「ラ・マンチャ」でブロードウェイ
公演に出演されたのが(無論英語で)1970年と言うのは改めて考えると凄いコト
です。

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2014.07.02

ぴあの新「サービス」?

チケットを購入したのに、公演へ行けなくなった場合、そのチケットを別のユー
ザーに定価で再販売(リセール)できる「定価リセールサービス」を、チケット
ぴあが昨日から開始したとネットニュースに出ました。
これだけ@ぴあ使っているのに、ニュース見るまで全く情報知りませんでした。
再販売できるのは、クレジット決済済みで、発券されていないチケットで、興行
主催者が適用を認めたもの、と言う条件付き。

希望者がサービスに申込むと、購入希望を登録していたユーザーにメールで
通知が届き、取引が成立した場合、売り手へは、チケット代金から手数料(券面の
10%)を差し引いた金額が返金されるとか。

大手プレイガイドとしては初の試みだそうで(中小ならやっているの?)、狙いは
購入者都合による空席を減らし、高額転売、詐欺行為などのトラブル軽減、だと
ネットニュースにはありましたが、公演日までのどれくらい日数があるかとか、
考えたら色々疑問があります。
それにしてもこの記事には、メリットの中に「公演へ行けなくなったユーザーの
心理的、財政的ショック軽減」がなし。
そこがチケット購入者への最大のアピールポイントなのに。
ライターさんに実感がなかったのかな。

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2014.07.01

「ナショナルシアターライブ〜ジ・オーディエンス」を観る

毎回の事ですが、期間短すぎ、場所少なすぎ、時間不便すぎで、今回も映画館
飛び込みでした。

今回は映画「クイーン」や「フロスト×ニクソン 」の作者が、「クイーン」の
主演女優ヘレン・ミレンと再びタッグを組んでのエリザベス二世もの。
タイトルは「聴衆」ではなくて、「謁見」の意味だそうで、毎週火曜日夜に行わ
れる、時の首相による女王への時事レクチャー(?)を年代アトランダムに組み
合わせて描いた作品。
謁見の内容は非公開だが、女王の予定も、首相の発言や業績も、全て公式記録が
あるので、史実に基づいた「であろう」と推測の会話劇。

全体としては(特に休憩後)は面白かったですが、前半は正直寝ました。

問題は、イギリス特有のウイットとか、時事ネタ、また、何より次々登場する
歴代首相そもそも殆ど解らないし、それぞれならではの口癖とかエピソードとかが
全くわかってないため、話についていけないし、画面内の観客が何で笑っている
かについていけないのが残念。
因みに唯一判った首相はサッチャさんでした
(当たり前か)

日本でもTさんなら「日本改造論」や「ロッキード事件」、OHさんなら「あーうー」、
OBさんなら「(新元号は)平成」、Aさんならアニメや漫画などと、シンボル
的な事が判りますが、そういかないところが辛い。

ただ、冷静に考えると、首相と現女王とはっきり判る状況の芝居が上演できる
事自体が(しかも結構コメディ寄り)、この国、オトナだと思いました。

また演じている役者さんもそれぞれ個性的で、多分現地では知られた方なのだと
思いますが、それも判らないし、モデルの首相との類似度も判らないのがなかなか
もどかしい芝居でした。

幕間に流れたメイキングと作者インタビューは出色で、できたら開幕前にこれが
流れていたら、最初からテンションマックスで見られたかも知れません。

まあなかなかハードルは高くて、もう一度、もう少し予備知識ありで見たかった
です。

次は「リア王」なんで、ストーリーは全く心配なし。

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