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2015.08.12

「日本のいちばん長い日」を見る

先日見た「この国の空」が市井の人々の目線なら、こちらはまさに中枢の
終戦秘話、と言うか、「24」ばりの時系列ドキュメンタリー仕立て。

内容にあれこれ言える程、戦中戦後の政治/軍事史に詳しくないので
終戦(敗戦)と言う事実以外、どこまでが事実で、どこが映画ならではの
フィクションかわかりませんでしたが、緊迫した雰囲気が伝わってきました。

まあいくつか気になる事はあります。
山崎努さんの鈴木は、流石の造型だし(耳が遠いのを逆手に取ったり
する飄々さがまた格別)、本木さんの昭和天皇は説得力がありました。
東條とのサザエ話、ハルシオンを抜く話、阿南の娘の結婚式を気に
するエピソードなどから、決断を下すシーン、玉音放送を録音するシーン
まで、どれも印象的でした。
(「あ、そう」のセリフもありましたね…)

に対して、阿南の描写が甘いと言うか曖昧。
家庭人としての面を強調し、また最後自刃シーンまで長く時間を使った
割には、軍の若手の暴走を止めるために尽くした、腹芸的な部分の描写が
良くわかりませんでした。
また登場人物が多すぎて、ある程度予備知識がないと解りづらい部分も
ありました
前作「駆け込み女と駆け出し男」同様全体に早口で、聞き取れる事を
念頭に置いてないので、何が
何だかなシーンも幾つかはありました。

でも個人的には舞台役者さんが次々登場したのが何よりでした。

まずは軍人役の木場さんに阿南夫人役の神野さん。
続いては侍従役に何故か茂山茂さんと大蔵基誠さんと言う、狂言役者が
二人並び、そこに植本潤さんも。
何より中嶋しゅうさんが東條役で冒頭からドアップでご登場されてました。

そして今回、際立って印象に残ったのが、松坂くん演じる畑中の上官?
井田中佐役の大場泰正さん。
目ぢからとセリフの明快さでエンドクレジットでしっかり名前を確認した
方ですが、調べたらセリフが明快なのも道理、文学座の座員さんでした。
今後舞台もチェックしたい役者さんです。

更に、声が良い!と思った(畑中に射殺されてしまう)近衛師団長、
森赳役の高橋耕次郎さんも、同じく文学座座員でしかも声優さんとしても
活躍されていました。
道理で…。

そうそう、松坂くんは随分今までと違う印象の役柄で、ああ言う役柄も
やるのだなぁとびっくりしました。

話は逸れますが、本木さんと山崎努さんを見ながら、そう言えば、
「坂の上の雲」で本木さん演じる秋山が軍艦の上で思案するところに
「そんなに難しい顔をしては駄目」と声をかけていたのは、赤井英和さん
演じる、若き日の鈴木貫太郎でしっけ…

また、先日見そびれたNHKのドラマ「玉音放送を作った男たち」とも
話は多分かぶっていて、今回久保酎吉さんが演じた下村はNHKでは柄本明
さんが演じて主役、松坂くん演じた畑中を一生くんが演じていたそう
ですから、是非このドラマ、再放送が見たいですね。
設定が違いすぎで余り気にはなりませんでしたが、山崎さん、堤さん、
キムラさん、戸田さん、木場さん、神野さん、麿さん宮本さん中村育二
さんと、前作「駆け込み女と駆け出し男」と被るキャストが随分いました

原作を読んでみようかと思いました。

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