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2017.07.23

「子午線の祀り」主要3キャストポストトーク要旨(4)

(承前)
【山】コミカルな場面もありますね
義経の家来の笑うところとか。
木下先生の戯曲(の指定通り?の意?)
【萬】(三浦介の)「それは望月の頃の事じゃった〜」のところは
何もして無いうちにこうなった。
小劇場的なノリかと
【山】(今回は)声の良いキャストですね。
若村さんの影身は、声が違いますね。
この世とあの世とで
【若】変えていると言うか、生きている時はほ生身の声。
人民の百姓の代表の声(かのこ註:これで、知盛がわざわざ影身の
出自を言った理由が判明)踏みしだかれた者たち、地の声の代表です。
あの世のあの世に行っているところは人間でない感じで、人間の声
、地の声、天の声、という風に。

ここで萬斎さんが「大変でしたね」というとすかさず成河くんが

【成】稽古では(萬斎さんと若村さんが)喧嘩してたんで、ひや
ひやしてたんですよ、いつだって
と突っ込む
成河くん、カシコい弟っぷりです

【若】新演出は萬斎さんのコンピューターのフォーマットで動いて
いるですが、私がフリーズしていました
【萬】まあ普通、天に放たれる声を出して、とか言わないですから
【若】役を演じているともいえないし、生身の人間の人間じゃない
から難しいんです。
【萬】いまでは完璧な天に放つ声に。
絶対的な「非情の相を…」(若村さんの真似風に)
【若】そんな風にやってないから〜(笑怒)
【成】(客席に)ね、いつもこんな風に・・・(笑)
【萬】地謡に慣れていればですが、新劇的な人は感情を人格に乗せる
んですが、天に放たれた声には感情はいらない
これは『オイディプス王』の時、蜷川さんに言われたんですね。
【若】スケールの大きな能とかギリシャ悲劇ならではで、テレビ
ドラマではないですね
【成】人物が生きている場合に、音か、状態か。
ミュージカルを2−3本やらせていただいた時に、音符に気持ちが
入っているから、素直になればOKだといわれました。
人物の感情も状態も音によって出てくる感性があるんですね。
モノローグとダイアログがあって、状態か感情かというところが難しい
【萬】(成河くんに)こういう会話ができるのがすごい。
古典芸能と現代劇の世界はボキャブラリーが違うんですね。
でも両方必要だとわかりました。
ギリシャ悲劇やシェイクスピアセリフの積み重ねで感情が出てくる、
木下先生はそれに対抗するものとして「子午線の祀り」を書かれた
のだと思います
【山】古典芸能の「型」ですね。
共有する言葉をいかに現代の人に共有できるかと。
【萬】そういうものを追い求めていますね
(つづく)

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