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2017.07.23

「子午線の祀り」主要3キャストポストトーク要旨(5・終)

(承前)
【山】劇場の使い方はいかがでしょうか?
以前の演出では大きな月が出ていましたが、今回は若村さんがいる。
また、劇場の高さを使っているのが特徴で伝統芸能ならではの横の
広がりがありますね
【若】上段(舞台の奥)は怖くて降りられなくて。全然見られない。
じゃあと目をつぶって歩いたら歩けた。
人間の感覚は、見えると見ようとして歩けないものなんですね
それで階段を自分の身体の中に入れたんです。
普通に上がるにはこの階段高いんです、
【成】中途半端な高さなんで、かえって膝にくるんです。
【若】(奥にいるときに)浮遊しているように見えたなら良いなあと
(かのこ註:見えてました!!)。
天の目線で見えていることが大切で、それで「非常の相」が伝え
やすくなって、あそこにいさせてもらってよかった
【成】丸くおさまってよかった(笑)
【山】知盛は「非情の相」を得心するのですが、義経はそこまで
至らない現実の人ですね。
お客さん達は義経のその後の運命を知っているので、切なさを
感じると思いますが。
【成】戯曲に書かれていないので、意識しないようにしているけど、
義経は平家を追い詰めているようで、追い詰められているように
見えます。
その危うさに惹かれますし、悲劇の予兆を感じます。
義経はこの道を行くしかないと思っても、もう引き返せないという
思いもある
【山】がんばれば頑張るほどと(悲劇的?)。
美しさとしては、知盛と義経の対比があって、それを影身が見て
いるという構図ですね。
【萬】(義経のいうように)潮の流れが平家の運命。
潮の流れで運命が決まる
義経は乗ることを見切っている。
この芝居の構図は、実は能と同じ。
坊さんが現代のある土地にやって来て、変な人がいると教えられる。
それが1185年に行って、鎮魂につながる。
能を意識して作り、ギリシャ悲劇やシェイクスピアの要素もあって
この作品にはあこがれてきました。
【山】あなた、は観客であり、影身が重なって見えてくるという
ことですね。
この『子午線の祀り』、是非また再演していただきたいです!
(客席より拍手)
まだまだお訊きたいことが沢山ありますが、そろそろお時間になり
ますので、お三方より一言ずつお願い致します。
【成】シェイクスピアも何本かやらせて頂いてますが、演技は音に
導かれるのか状態に導かれるのか、この作品を通して木下先生から
大きな命題を突き付けられた気がします。
この作品は実験劇だと思います。
終わりのないものを演じられて毎日が本当に幸せです。
ありがとうございます。
【若】想像していたより魅力的だったなぁと
(客席爆笑)
【成】だから若村さんのそういうところ、気を付けましょう!(笑)
【若】1日1日発見することがあります。
稽古、本番で本当に変化している。
生きる真理に気づく。
難しいしかないけれど人間じゃない役をやったことをこれから
生かす芝居がしたいです。
【萬】義経と影身のありかたは今までの壁を打ち破ったと思います。
すごい役者2人です(拍手)
これまでの呪いのような「子午線の祀り」の掟が破られる痛快さ。
生き生きとしてキャラクターがあり、また波も人力ですし、スタッフ
ワークも素晴らしく劇場の20周年記念として、充実感がありました
(拍手)
このあと山口さんの締めの挨拶。

そして舞台下手の階段セットを萬斎さん軽々と、トークに「中途
半端な高さ」の階段ネタがあったためか、さんざん譲り合って若村
さんは大変そうに(スカートの裾、リアルに大変そうです)、
成河くんはえいえい、っと上って退場。

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