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2017.08.01

「七月大歌舞伎」(夜の部)を観る

都合で千秋楽、それも偶然3階下手を取っていたのですが、チケ
取り後に御存知の通りあって、当日はスポーツ新聞やテレビが取材に
入り、客席が「カンカン〜」の歓声と、大拍手に溢れる中、小さい
白狐の精がパパに抱かれながら口をモグモグ言わせながら宙に浮かぶ
のを偶然間近に見る事になりました。

お目当ての宙乗りが終わるや席を立つ観客もありましたが、個人的
には意外な発見もあり、興味深く最後まで見てしまいました。

ストーリーはまあ「歌舞伎あるある」(笑)
復活狂言はどうしても名作の良いとこどり、つぎはぎになりがちで、
これも「四段目」やら「伊勢音頭」やらが垣間見え、さらに歌舞伎と
言うよりアクロバットかイリュージョンと言う過剰演出もあり。
さらに三役早変わりの主役さまが意外に出ていないシーンが長くて、
稽古日数の問題か、とか邪推したりもしましたが。

それでも思い切って枝葉を払い(払いそびれるとたまにやる国立
劇場の復活狂言の如く、何が何だか判らなくなる)、若手に大役を
ふって、それなりにまとめたのは、台本と演出部の力技ですね。

中でも素晴らしかったのは悪婆・お才の児太郎くん。
顔の彫りが歌舞伎の女形やるには深すぎて、しかも背もあってか、
これまで梅枝さんや新悟さん、米吉さんに比べてやや活躍の場が
少なかった気がするのですが、今回は声もよし、福助さん似のメリ
ハリよし、何より「お才茶屋の場」は既視感はあるものの、海老蔵
さんとのやりとりは良かったです。
今月一番の収穫でした。

しかし筋書きながら、海老蔵さん、腕の中で自分の妻が亡くなる
芝居をするんですね。
なんとも言えないシーンでした。

そう言えば海老蔵さんが何だか首を不自然に動かして台詞を叫ぶのが
変なクセだなぁと思ったら、頸椎怪我されていたようですね。

まあそれを公表する、しないも主義はあると思いますが、とにも
かくにも、7月はあれもこれもひっくるめて「市川海老蔵大奮闘
公演」でした。

そう言えば右団次さんが出演されていましたが、確かに「甲(かん)
の声」だなぁ、などと、まだ「子午線〜」引っ張ってました(笑)

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