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2017.09.02

映画「幼な子われらに生まれ」を観る

時間がひょっこり出来、久しぶりに見た映画は、久しぶりに日本
映画らしい映画でした

ゲリラ雷雨の時に駅前に都合よく(しかも入口は一つではなさそうな
大きな駅で)奥さんの運転する自家用車が止まっていたのかと、
その後ちゃんと姉娘は迎えに行ったのかという部分がバタバタして
若干説明不足だったのと、前半散々フィーチャーされた、肩たたきに
近い子会社への出向と減給の話が、後半、姉娘との確執話に収斂
したため、伏線として回収されなかった事への不満など細部に詰めの
甘さはあったものの、全体には実にヒリヒリする、多分主人公年代
にはかなり響く苦めの家庭劇でした

ストーリーはそれぞれ子どもがいる者同士の再婚夫婦(妻は2人の
娘を連れて、夫の娘は前妻の再婚相手に引き取られている。いわゆる
ステップファミリー)の妻が妊娠し、夫婦、妻娘、義理の父娘が
揺れ動くさまを、夫の前妻、妻の元夫を交えて描いていました。

映画で長らく「男」の代表だった浅野さんが、思春期の義理の娘に
振り回される、いけてないパパを演じるようになったのも感慨深いし、
「なっちゃん」田中麗奈さんのこぶしの効いた一人カラオケもイン
パクトありましたし、何より今時の「だめ夫」を演じさせたら右に
でるものはないと思われる(「カルテット」もなかなかでした)
宮藤官九郎さんのやさぐれっぷりと娘に会うために一丁うららしい
背広を来て、白いゴリラのぬいぐるみを12歳の娘に買ってくるバパ
ぶりのギャップに痺れ、「直虎」のおとわも目に新しい新井美羽
ちゃんの可愛い妹娘ぶりと(多分撮影は「直虎」より前で、かなり
幼い)、浅野さん演じる直の実の娘役の女の子のクールぶりと義理の
父親の死に直面して「泣ける」と言う部分の微妙さかに感心し(義理の
姉娘役の女の子は上手いけど、役としてはなかなかしんどい)、と
とにかくヘビーなストーリーをガッチリ組み上げるキャスト、脚本
演出は、最後に一つの小さな未来を見せる以外はピリピリし続ける
緊張感が続き見事でした

個人的には前妻が「あなたは理由は聞くが気持ちを聞かない」と詰る
シーン自体も印象的だったのですが、後半、実父に会わずに帰って
きた義理の姉娘に「どんな気持ち?」と聞くシーンで夫のわずか
ながらの「成長」を感じられ、布石が回収さるたところはうまい
なぁと思いました。

ビジュアル的には繰り返し出てくる「斜行エレベーター」が印象的
でした
どうやら関西でロケしたようで(でも横田や府中、新木場と言う
地名が出てきたし、西新宿も映ったので、多分東京のどこかが舞台
だと思うのですが)

まあ何があっても第一ボタンまでしっかり止めて、白いズボンを履いて
いる父親って、何か作り物めいて不自然ですけど。

それにしても女は強くて男は弱く見えますね。

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