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2017.12.28

「ビューティクイーンオブリナーン」を観る

シアター風姿花伝。
長らく大劇場でばかり芝居を見ていたのが、小さいスペースの芝居を
見始めたのは、2010年のワーサルシアターの「BLUE/ORANGE」あたり
からでしょうか。
レッドシアターの「今は亡きヘンリーモス」(2010年)、日暮里
d-倉庫の「プライド」(2011年)や「最後の精神分析」(2013年)
などを経て出会ったのが、ここでの「ボビーフィッシャーはパサデナに
住んでいる」(2014年)。
以来劇場のプロデュース作品は毎年見ており、今年が4回目。
毎年本当にはずれがないので、駅からの距離も苦になりません。
(今年はせっかくクリスマス時期だし、目白からの途中にある
「エーグルドゥース」でケーキでもと思いましたが、すごい行列で
断念。
「予約なしでクリスマスに買えるなんて考え甘いです!」と会社の
若い女の子に後で怒られました)

それにしても、毎年この劇場に来れば何か面白い芝居が見られる
というのはすごいことです
ただ今年はそこに中嶋しゅうさんのお姿がないことが本当に惜し
まれますが・・・

で、今年はこれ、です
珍しく見たことがある芝居でした。
きっちり10年前のそれも同じ12月にパルコプロデュースで見ています
白石加代子vs大竹しのぶ、という猛禽類最終決戦みたいな組み
合わせで、強烈な記憶がありますがその時はあまり現実味がなかった
共依存母子の、介護と娘個人の幸せ(そして地域格差の問題とか)を
めぐる、身をプチプチとえぐられるような感覚の物語は、10年を経て、
自分にはすでに起こりえないシチュエーションになっていて、そこは
少し安心して?見られたのかもしれません。

やはり那須さんが凄い。
新国立版「ヘンリー六世」のグレイ夫人あたりから出演されていれば
安心感のある女優さんとして認識していましたが、この劇場では
支配人、プロデューサーとしての手腕も発揮しつつ、平凡と思わせて
強烈なインパクトを与える憑依系役者としての本領発揮でした

白石さんとはイメージ正反対の小柄な鷲尾さんも被害者ぶりつつ、
娘の人生を何とも思わない別の意味でのモンスターペアレントぶりを
炸裂させる母親を軽々と演じていて、見事でした。

最初、親子役というには那須さんと年齢が近いなあと思ったのです
が、始まってみると全く気になりませんでした。

また、ミュージカル俳優としてしか存じ上げなかったパト役の吉原
さん、個人的には存じ上げなかったレイ役の内藤さん両男優もそれ
ぞれ役にはまっていました
しかし。
パトとアメリカへ旅立つために究極の手段を選んだにもかかわらず、
結局はアメリカ行きの夢も絶たれた娘はこれからあの閉鎖的な小さな
町で、どうやって生きていくのか。
レイが語るパトの婚約結婚話は実はちゃらんぽらんなレイの出まかせの
嘘ではないのか、などなど終幕のその先が激しく気になるお芝居
でした。

救いようのない芝居といえば、コクーンで見たばかりの「欲望」も
似たようなもので、12月は期せずしてシンドい芝居、そして女優
さんの迫力が印象に残る舞台が続きました

さてあと年内舞台は残りひとつ。

それから年間ベスト&残念を作成します。

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「タイモン」新聞劇評

最初に毎日が出て、一昨日、日経と読売に出ました

しかし。

朝日が出てないような。

これまでは比較的早くに朝日が出て、他紙が追随だったのが、おか
しいなぁと思って、しげしげパンフレットを眺めていて「!」
なんと
「尺尺」まで主催に名を連ねていたテレビ朝日がなくなってます
(「尺尺」は久光製薬、ぴあも協賛してましたが、それもなくなって
ます)

テレビ朝日と朝日新聞を同一視はできないにしても、多少関係は
ありそうですし、なにしろ朝日カルチャーセンターは毎回関連企画を
していると言うのに、朝日新聞劇評すらださないとはびっくりです
それとも扇田さんがいらっしゃったらないのが大きいのか…

ともあれ明日は千秋楽。

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2017.12.24

「直虎」は総集編も手抜かりないサブタイトル(笑)

以下一覧
「これが次郎の生きる道」
「直虎の覚醒」
「逃げるは恥だか時に勝つ」
「井伊谷は緑なりき」

勿論モトネタは
「これが私の生きる道」(バフィのヒット曲のタイトル)
「スターウォーズ/フォースの覚醒」
「逃げるは恥だか役に立つ」
「わが谷は緑なりき」

最新ドラマのタイトルからジョン・フォードまで幅広い事。

「直虎」はサブタイトルは色々楽しめましたが、個人的には
やはり
「嫌われ政次の一生」がベストでした。

考えあぐねた挙句まさかの「デスノ」だった「死の帳面」、そして
「魔王のいけにえ」もなるほどでした。

総集編となると濃いめサブキャラネタがスルーされて何だか薄味に
なってしまうのですが、そうならないことを期待してます

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来年12月に成河くん「スリル・ミー」ご出演

前から気になっていた作品、いよいよ成河くんがご出演となれば
見るしかありません。
(そう言えば以前「エリザ」ルキーニWキャストだった松也くんも
出演されていたそう)

これは楽しみでしかありません

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今年の演劇回顧

各紙のものが出揃ってきました。
だいたい「子午線〜」がタイトルのみでも触れられているのは嬉しい
ですし、新劇場関係で「花髑髏」が紹介されているのは嬉しいですが
12月に「アテネ」だの「ビューティ〜」などあるのが入りきらない
のが残念なところ
ただし、紀伊国屋演劇は個人賞に「欲望」の大竹さんが入っていたり
するように、賞関係は期間の後半の方が審査員の記憶が生々しい
からかよくわかりませんが良く入ってます。

さて読売演劇はどうなることやら

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2017.12.23

説明なし(苦笑)

萬斎さんが2020年オリンピック開閉会式のプランニングチーム8人の
1人に選ばれたニュース、昨朝のzipで「どんな人?」と紹介して
いたので萬斎さんがどう紹介されるかと手を止めてみていたのですが
何故か写真が並べられた8人のうち6人目の山崎貴さんまで紹介
されたのに、7人目の萬斎さんと8人目の川村元気さんは名前だけで
紹介されず。
なんでだ(苦笑)

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2017.12.22

「アテネのタイモン」を観る(1回目)

余裕があれば開演15分前には着席がおすすめですね
舞台には緞帳も
なく、セットもなし。
そこへ衣装を吊るした可動ハンガーラックが登場し、三々五々役者
さんたちが発声やストレッチを開始される様子は「タイタス」を
思い出します。
「タイタス」は鋼太郎さんにとっても意味ぶかい蜷川さん作品なので
オマージュかなと思いました
「タイタス」では舞台外からかかった開幕の合図でしたが、今回は
登場した鋼太郎さんによる「さあ始めよう」と言う一言で動き始める
のが、まさに演出兼主演の鋼太郎さんならではで、拍手が起こり
ました

舞台の先に並んで挨拶→奥まで行き戻ってくるスタイルは「ヘンリー
四世」を思い出します
そしてそこで始まるのが、タイモンの絶頂を象徴する優雅なウイン
ナーワルツによる大舞踏会。
こちらはまさに紋付羽織袴で踊られた、「リチャード二世」のタンゴ
シーンに呼応するもので、衣装の白と黒のコントラストが素敵でした

晩餐会シーンはまさに「最後の晩餐」でしたが、晩餐の場で暴れ
まくるのは、「タイタス」や「カリギュラ」そして「ファウスト〜」
など、蜷川さん演出の定番(笑)を想起
いや演出家が選んだ戯曲なので偶然か、あるいは御大、宴会で暴れる
作品がお好きだっただけなのか…(笑)

借金を申し込まれて断る3人それぞれのシーンは戯曲に書かれて
いないシチュエーションになっていたり、戯曲と話手を変えたりと
言うのも蜷川さんにはないパターンで、これは鋼太郎さん流?

全体に蜷川さんシェイクスピアよりは声トーン抑え目かもしれません
(バカスカ暴れる所は別。鋼太郎さんタイモンが暴れるところは、
「花子とアン」風でした)
タイモンの「友人たちはいつか助力を求める日にはきっと応えて
くれる」的セリフは皮肉に満ちて聞こえましたし、
「それが名誉となれば別」
的なセリフは「ハムレット」の
「名誉のためなら虫けらほどの土地でも…」
セリフに似て聞こえましたし、そもそもラストのアルシバイア
ティーズは見事に「ハムレット」のフォーティンブラスでした。

最後、とんでもなく高い所にタイモンが立っていたのを見て即座に
連想したのは勿論「碇知盛」
まさに「見るべきものは見つ」で、これは間違いなく背面から後ろに
ダイブで落ちるな!と思ったのですが、さすがにあの高さは無理
でした(苦笑)

役者・鋼太郎さんについては前述の通り、もうひとつ既存の手でない
驚きが欲しかったところですし、藤原くんも個人的にはもっと新技を
見たかった気がします。
横田さんは普段の鋼太郎さんと横田さんのやりとりってこんな感じ
かなぁと邪推(笑)してしまう息の合い方で、特にタイモンと借用
証書に埋もれたシーンは400年前に書かれたセリフとは思えない
ライブ感がありました
柿澤くんの思いきりは素晴らしく(赤づくめの衣装はちょっと某
アニメを連想)、今後もミュー畑に籠らずに是非ストプレに、
シェイクスピア作品に引き続き見てみたいです。

黒と白、そして赤をさし色にしたすっきりしたビジュアルイメージは
非常にインパクトがありましたし、シェイクスピアを古典でなく
ライブ感あふれるエンタメとして見せるようとする工夫は蜷川さん
スピリットを引き継いで見えました。

いよいよ地味になる残り4作も楽しみです

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2017.12.20

「十二月大歌舞伎」(第三郎)を観る

三部は玉三郎/中車コンビ2作。
「瞼の母」は獅童くんの歌舞伎でも見ましたし、確か草なぎくんのを
シスカンで観てますが、ん〜今回は中車さんセミドキュメント、
で一番グッときました。
湿度高めで中車さん、リアル泣いてましたが、その善し悪しは措くと
しても、襲名して歌舞伎に入って5年、元々の演技力もあって、
古典はまだ経験値が追い付きませんが、新歌舞伎あたりはきっちり
爪痕を残しつつあるように感じます
(青果とか若い役者には歯が立たない場合多い中、流石でした)

玉三郎さんのおはまは、対面の時点から否定しきれなさがダダ漏れで
「母親だ」と言ってしまいそう。
勿論ストーリーに変わりはありませんでしたが(笑)

彦三郎さんの半次、萬次郎さんのおむら、梅枝くんのお登世、と脇も
素晴らしく、歌舞伎の中では苦手なジャンルの演目ですが、今回は
面白く拝見しました

「楊貴妃」は時間切れで失礼しました

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2017.12.17

【速報的に】「アテネのタイモン」を観る(1回目)

【速報的に】「アテネのタイモン」を観る(1回目)
【速報的に】「アテネのタイモン」を観る(1回目)
【速報的に】「アテネのタイモン」を観る(1回目)
やっとmy初日
複雑ですよね
AUNのシェイクスピアなら鋼太郎さんが何をどうしようと、鋼太郎
演出、でokですが、さいたまシェイクスピアシリーズとなると、
鋼太郎さんは重々判っている事でしょうが、どうしても蜷川さんなら
どうだろう、と言う「雑念」が混じります

ベテランと若手の技量の差だったり、そもそもこの戯曲の持つ問題
だったりと演出以前のファクターもありますし、鋼太郎さんが主演も
兼ねるためか、ご自身の芝居部分が私にはちょっと守備範囲から
出ずにいる感じと、発声の弱さ(「シーザー」のキャシアスのブルー
タスとの喧嘩、「タイタス」のタイタス登場セリフ、或いは「ヘン
リー六世」での大竹さんジャンヌとのバトルシーンとかと比べると
全体に迫力に欠ける)が、演出家・鋼太郎さんは俳優・鋼太郎さんの
持ち味を引き出し切れていないように思いました

「鋼太郎がいないシェイクスピアはつまらない」と蜷川さんに言わ
しめたシェイクスピア俳優が勿体無い限りです。

藤原くんにしても何かモヤモヤして、セリフが一部聞き取りづらく
残念
それに比べると柿澤くん初シェイクスピアと思えない見事な滑舌と
思いきり。
「カフカ」のカラスと時とは印象が別人でびっくりしました。

久しぶりにさいたまで観る谷田くんは素敵でしたし、堀くん、松田
くん、白川くんなどネクストシアターもハツラツと演じていたのも
よかったし、やっぱりさいたまで観るシェイクスピアはスペシャル
でした。

二幕の幕切れ前がやっぱり不可解でしたが、戯曲10回読んでも判ら
なかったセリフの面白さとが役者の口を通すと判ったりして、シェイ
クスピアはやはり読むより観るものと改めて実感しました。

内容については改めて。

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ようやく発表、次は「ヘンリー五世」

ようやく発表、次は「ヘンリー五世」
2019年ですかぁ
来年一年さいたまシェイクスピアはなしですね
多忙な桃李くんと鋼太郎さんのスケジュール次第と言う事でしょうし
鋼太郎さんは蜷川さんと違って演出専任じゃない分、役者で出るだけ
では済まない分、余計大変。
しかしこれだと最後のアレをまで見るにはかなり長生きしないと
です(苦笑)

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甲南大学全面広告に源次郎さま

甲南大学全面広告に源次郎さま
日経新聞に甲南大学が2019年に100年を迎えると言う全面広告が。
能楽堂に一人鎮座ましますのは、大倉源次郎さま。
画質が悪くて読めませんが、上に能楽についての文章も。
勿論源次郎さまが同大卒業との事。

渋い。

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2017.12.15

「医龍2」再放送中

昼間やっているのを録画して見ていますが、一生くんが思った以上に
若かったのと、他局で名医紹介所所長とフリーランスの麻酔医を
やっている人が敵役で結託してるわ、別のフライトドクタードラマの
三井先生が患者で出ていたわと、医療ドラマは役者持ち回り制なの
かしらと、しばし苦笑。

そう言えば確か「2」は、まだかわいい川島海荷さんがゲスト出演
するのでしたね

真っ暗な中での外山先生のオペ回も楽しみです。

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2017.12.14

「欲望という名の電車」を観る

シアターコクーン
蜷川さん(と勘三郎さん)が亡くなられてからもコクーンに来る
頻度が驚くほど低くなりました
いったいいつ以来か。

さて、15年前に同じ大竹さんブランチによる蜷川さん演出版は見て
いませんが、多分今回のはかなり違っていたのでは?と思う、私には
かなり斬新な「欲望」でした

と言うのも、多分杉村春子さんのブランチがあまりにも有名で、
以降も大抵はいわゆるリアリズムに根差す新劇スタイルで演じら
れている気がするのですが、今回はブランチの聞こえたもの(幻聴)の
音がし、見えたもの(幻覚)が舞台上のステラ宅セットの外側に
現われて、かなり超自然的な世界観が表現されていました。
特にメキシコの死者祭のような扮装、あるいは國芳先生の浮世絵に
出てくる亡者のような顔に花?を持った死神はなかなかなインパクト
でした。
全体としては予想通りの『大竹しのぶ劇場』で、したが(笑)、北村
さん演じるスタンリーとの対決よりも、鈴木杏さん演じるステラとの
対比が強調されて見えたのは、やはり杏さんの実力かな。

西尾さんの大家も、がさつな中にも親切な人柄が滲むキャラクターで
魅了的でした
後半に行けばいくほど陰鬱なストーリーである事に変わりはないし
ラストに救いはないけれど今まで見たよりは多面的に、登場人物の
キャラクターが見られた気がしました。

外国人演出家作品はちょっと警戒して見るのですが、先般の佐々木
蔵之介さん版「リチャ三」に続いて、これは面白かったです

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2017.12.11

「悲劇喜劇」1月号

演劇経済学、と言うタイトルで、興業としての演劇を分析
シスカンが基本公演で赤字は出さないが、平幹さん出演予定だった
「死の舞踏」「令嬢ジャリー」は客席に特設舞台を作ったために
例外的に赤字になったとの事ですが、例外的にと言うのが凄い
(元々は蜷川さんも関わっての企画だったようです)
世田谷パブリックシアターについてはチケット代金の話。
円グラフによると費用の半分は人件費とか。

なかなか面白い特集です

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2017.12.10

日経「2017回顧〜演劇」記事

日経「2017回顧〜演劇」記事
こんな季節になりましたね
演出家(蜷川さん)ロスを補う海外演出家起用は「リチャード三世」が
少ない成功例、また「子午線〜」は入念な準備により見応えあり、
のコメントは納得納得。

しかし「タイモン」が始まらない事にはこの一年の回顧は無理なん
ですが(笑)

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2017.12.09

彩の国シェイクスピア講座 『アテネのタイモン』徹底勉強会 第4回

何とか全4回皆勤。
今回は聖心女子大の先生による、配布資料完璧な、完全大学の授業
スタイル。
「タイモン」キャラクター解説と言うタイトルでしたが、どちらかと
言うと、セリフにやたらに出てくる動物比喩は何を指し示している
のか、あるいは例えばアペマンタスはなぜ「犬」と言われるのかと
言うような分析に比重がおかれた、前回の経済側面とはまた異なる、
どちらかと言うと、文化理解、時代背景を込みの社会学的も含まれて
いて、非常に密度の濃い内容でした。

今回も松岡先生をお見かけしました。

今回の先生が訳されたと言う、ファーストフォリオを巡る著作は
面白そうなので早速探してみようて思います

いよいよ来週には開幕。
楽しみです

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「所さんの大変ですよ」の「鋼太郎さんが大変」、紹介VTRの演目並びに「!」

「所さんの大変ですよ」の「鋼太郎さんが大変」、紹介VTRの演目並びに「!」
鋼太郎さんの「タイモン」特集、蜷川さんが演出できなかった残り
5作品が赤文字で紹介されたVTRを見て、「タイモン」講座で聞いた
(オフレコと念を押された)一部と一致していたので、まさか上演
予定順ネタバレなのか?とびっくりしてしまいました
この順、妥当と言えば妥当だったりもするので尚更。
そこは大変じゃないんですか、鋼太郎さん!

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2017.12.08

「一月」「二月」歌舞伎座の猿之助さんの出演予定が激減。

あの怪我の状況を聞いた限り、僅か3ヶ月の治療/休演だけで、
本当に正月の高麗屋襲名公演に3演目で復帰できるのかと思って
いましたが、昨日になってやはり正月は「寺子屋」の涎くりのみ、
二月の「一條」のお京も代役の発表。
寧ろそうだろうと思いました。

しかし涎くり、最後に花道でオトナ一人背負っての入りになりますが、
それは大丈夫なんでしょうか…

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2017.12.06

「十二月大歌舞伎」(第二郎)を観る

二部は「らくだ」には間に合わず「蘭平物狂」のみになったため
今月前半は松緑さんばかり見ているようです(笑)

「蘭平〜」と言えば大梯子を使っての大立ち回りと蘭平と息子・
繁蔵の親子愛を観るためで、前段は正直どうでも(すみません)
イヤホンガイドでも言っていましたが、蘭平を演じるにはあの立ち
回りを20分もやれる体力が第一、そして父性愛を見せる演技力が第二。
その意味では現在の松緑さんは丁度よい年齢でしょう。
しかしそれより今回とにかく感心したのは、刀を持ってのとんぼ、
水汲み井戸の覆い屋根の上にいる仲間に見事に届くよう刀を投げる
素晴らしい投「刀」コントロール、その屋根につかまり、逆上がりの
逆回しのように(笑)舞台面まで降り、そして花道で梯子の最上段で
手を離し、足だけで体を支える(無論命綱などなし)など、蘭平を
引き立てるために様々なアクロバティックな技を見事に決める、四天
さんたちの素晴らしさです。
特に屋根から(巨大)石灯籠、そして舞台面へと二段階にとんぼで
しかも二人続けて降りるなど、もうそのまま平昌オリンピック、床
運動か鞍馬へどうぞ、なクオリティです。
この立ち回りが「蘭平」ならではなら、この四天さんたちこそ
「蘭平」の主役。
今回はとにかくこの見事な身体能力にひたすら感心しまくりました
あ、松緑さんも勿論ですが、ただ「土蜘蛛」と言い、これと言い、
どちらかと言うと体育会系、顔もかなり「盛って」の変化球。
松緑、と言うからには、やはり「権太」「弁慶」「由良助」あるいは
「魚屋」「道玄」「和尚」あたりのファーストチョイスになって
欲しいと、二世、そして(追贈)三世を拝見している世代からは
期待したいのですが。

繁蔵役はご子息・左近くん。
あまり拝見してないですが、パパが「のっぺり濃い」(失礼)割には
比較的パーツ小さめで小柄で上品か顔立ち。
音人の坂東亀蔵さん。
祖父にあたる、管理人大ファンだった羽左衛門さんに目鼻と声が
似ていてびっくり。
新悟くんが「土蜘蛛」とこれに臈長けた美人役で出演されてましたが
確か10日前までピンクの髪の毛だったり、鞭持ってたのと同一人物
とは本当に驚きです(笑)

なんだかんだ言っても、役者さんたちの素晴らしさに魅了された
「蘭平」でした。

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「十二月大歌舞伎」(第一郎)を観る

「十二月大歌舞伎」(第一郎)を観る
今月は三部制。

受付前で愛之助夫人をお見かけする。
凄い努力?と地味なお着物でかなりオーラを消していらっしゃい
ましたが、気がついてカメラを向ける観客には、都度スタッフが
止めに入っていたのはちょっとびっくり。
やっぱり芸能人、カテゴリー?

一部まず「実盛物語」
愛之助さんがタイトルロール

ん〜
これ、こんな地味な芝居でしたっけ?
この座組だからなのか。
愛之助さん、小仁左衛門ではあるけれども中から滲むパッションに
欠け、一通り(ツウが言うところの「ハラが薄い」という、あれ
ですか)。
片岡亀蔵さん(坂東亀蔵さんも出てるのでややこしい)の瀬尾が
戻りも良くて、「中村屋専属俳優」から脱して以降、様々な役柄を
なさってますが、いよいよポスト左團次さんなポジションになり
つつ見えます

笑三郎さんの葵御前、太郎吉くんの子役に、馬の前の人(笑)まで
脇は見事。

「土蜘蛛」
松羽目ものは本家と比べてしまうので大概見ないで済ますのですが、
今回「実盛〜」にちょっとモヤモヤしたので、うっかり見てしまい
ましたが、舞台広く、照明キラキラ、三味線ジャンジャンで歌舞伎の
方が間違いなく派手になるのが普通なのに、投げる蜘蛛糸(投巣)を
一々後見が回収しちゃうので(しかも中途半端に装束にくっついて
残る)、個人的には全然
盛り上がらず。

雪とか床が見えなくなり、積もるほど降らせたりするのに、蜘蛛の
糸はなぜ本家のように絡み付くまでしないのか…

細かい前段のカタルシスとしての投巣もこれでは効果半減では?

彦三郎さんの頼光が上品で顔も別人のよう。相変わらずの美声。
梅枝、新悟の女形コンビも美しく、結局後半の盛り上がりさえあれば
全然oKだった気がします。

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2017.12.03

万千代と信康、ロミオとティボルト

やや旧聞の類いですが、「直虎」で潔い印象を残した、信康を演じて
いた平埜生成くんですが、2014年に万千代役の菅田くんがロミオを
演じた蜷川さんの「レジェンド」シリーズ「ロミオとジュリエット」で
ロミオによって殺されるティボルト役で出演されていたんですね
前回は敵同士、今回は従兄妹の子ども同士、丸で気づかず、でした

いよいよ本編は本能寺。
史実では同年直虎さん死去だそうで、ドラマもクライマックスです

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訃報。観世元伯さん

51歳とは本当にまだまだお若い。
確か以前見た萬斎さんの番組で、芸大の同期生だったとかおっしゃって
ましたが(生年同じですし)

う〜ん。
ご冥福をお祈りいたします

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2017.12.02

能「安宅」を観る

能「安宅」を観る
能「安宅」を観る
能はこちらが夢うつつになる確率が高く、ギリギリ「安宅」や
「舟弁慶」あたりが、アイのしどころも多く、素人でも持ちこたえ
られる曲。
萬斎さんがオモアイをなさる公演に久しぶりにタイミングが合った
ので伺いました

義経役の子方は解説によると百番あまり出演の、子方のベテラン
(変な表現ですが)だそうで、確かに凛々しく、ちゃんと演者、
でした。

アドアイに太一郎くんが出演されていました
多分意識して太一郎くん見たのは初めてですが、やはりお父さん似。
舞台には野村昌司さんもご出演で、萬さん、万作さん、四郎さん
3兄弟の子2人と孫1人と親戚ズラリ、な野村家的スペシャル「安宅」
でした
(四郎さんも後見でご出演でしたし)

しかし萬斎さん、つい夏には平家軍の先頭に立っていたのが、本業
では源氏の強力と言うのもなかなか不思議なものだったりもし、
日本人の源平もの好きを改めて実感しました。

久しぶりに続けてお能を見ましたが、要素を引きまくってギュッと
エッセンスを凝縮した仕掛けは、観る側のイマジネーションを喚起
させる知的エンタメではありますが、一方、ほぼ複数公演がない
一期一会方式は、観客層を限定し、いくら世界遺産と言っても
「ぴあでチケット売ってないし」「なんだか難しそう」と敬遠され
観客層が広がらないのかなとは思いました
(今の観客数で需給が釣りあっている、或いは内輪サークルの延長
線上のサロン的なスタンスが当事者たちには快適であるならば、
それはそれで構わないのかも知れませんが)

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