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2018.05.18

2018年度シェイクスピア祭演劇講座「シェイクスピア劇の翻訳〜ページからステージへ」を拝聴する

2018年度シェイクスピア祭演劇講座「シェイクスピア劇の翻訳〜ページからステージへ」を拝聴する
2018年度シェイクスピア祭演劇講座「シェイクスピア劇の翻訳〜ページからステージへ」を拝聴する
早稲田大学の演劇博物館の90周年記念にシェイクスピア祭と銘打ち、
小野講堂で松岡和子先生の講演会が開催されたので伺いました。
小野講堂はこぎれいでしたが、やはり大隈講堂の方が雰囲気あります。

さてこのところ、シェイクスピアは「ほぼ日」講座の話を良く耳に
しますが、あんな素敵な受講料、払えるはずもない身には、坪内先生
縁の早稲田の太っ腹に感謝感謝です。

今回は貴重な舞台映像とエピソードを交えながら、松岡先生の
「マクベス」の「トゥモロースピーチ」部分の翻訳が上演ごとに
どう変遷してきたか、から、翻訳の苦労と醍醐味を知ると言う、
贅沢な内容でした。

「あす」なのか「あした」なのか、「また」を入れるか入れないか
「いま死ななくても」か「いつかは死ぬ」なのか、訳さなけれは
ダブル、トリプルミーニングを持たせられるのが、訳すがために
一つを選択し、残りを諦める作業になり、その分いくつもの訳が
出現することになる、などなどなどなど、何気なく聞いていた翻訳の
作業の繊細さを実感しました。

何より現・白鸚さんのもの(ルヴォーさん演出)から、段田さん、
唐沢さん(蜷川さん演出)、河内さん(りゅーとぴあ)堤さん
(長塚さん)まで様々な「トゥモロースピーチ」を続けて見られた
のは、とにかく貴重でした。
因みに後から調べてみたらルヴォーさんは幸四郎さんマクベスが
日本での初シェイクスピア演出だったそうで、更にタクダフは堤さん
だったとか。
また、長塚さんのビニール傘のダンシネンの森は、自分も傘を広げて
いた側に参加していたものの、映像で観るのは初めてで、コクーン
じゅうが緑のビニ傘で覆われているのを俯瞰で見るのは、なかなか
壮観でした。

残念ながらとりかかっておられる筈の「ヘンリー五世」の話題は
出ませんでしたが、配布チラシに「メタマクdisc1」のが入って
いたのはラッキーでした
これも松岡先生訳がベースで、内野/松版の記者会見の時、松岡
先生が意外に?宮藤さん脚本が原作に忠実とおっしゃり、一方、
宮藤さんは「おれの心はサソリでいっぱい、なんてセリフ、ぶっ
飛びすぎ」と沙翁の前衛っぷりに驚いていたのを思い出しました

いよいよ新国立では、さいたま版に先だって「ヘンリー五世」が
開幕しています。

やんちゃだったハルが父王・ヘンリー四世を失い、五世として即位し
フォルスタッフとの悪縁を断ち切った前作ラストから繋がる今作、
四世王を演じていた中嶋しゅうさんが本当に「退場」され、残された
五世王が真価を試されるのは、まさに浦井くんヘンリーと重なる
筈で、いまから観劇が楽しみです

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