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2018.07.03

「狂言劇場」(Bプログラム)を観る

「狂言劇場」(Bプログラム)を観る
色々な組み合わせをコンプリートは無理なので、「鷹姫」と裕基
くんの「三番叟」の回を拝見

「三番叟」
なんと袴ながら、揉の段はもちろん、鈴の段もやるフルバージョン
でした。びっくり
後ろにパパのお仲間ズラリな豪華メンバーで、まあ時々囃子方に
テンポ先に行かれたりしていたのと、声が通らないのが残念でしたが
日本にいてずっと公演と稽古と言う環境ではないなら逆に凄い
スパルタ教育な気もします
「鷹姫」
萬斎さん演出。
以前、春秋座で拝見したことがありましたが、今回見ても前のを
もっとホール能ぽかった以外殆ど思い出せず、萬斎さんの特に強調
したかったポイントや違いを解りきれなかったは残念でしたが、
ずいぶん違ってずいぶんよりドラマティックだと感じました

オープニングは、萬斎さんお得意のスクリーンに文字、萬斎さん
ナレーションに風の音。
幕があくと、背景にスクリーン、階(キザハシ)があるところに
岩を並べた井戸に見立てたスペース
舞台脇、そして地謡チームの仮面は全て同じ岩テイストで、みな、
水を飲もうとして岩となったことの暗示と後で解りました

能、とうたってましたが、地謡の使い方とか、どちらかと言うと、
「子午線〜」の匂いがプンプンする、群読っぽかったです。
萬斎さん演じる若者が水を求めてやってきて、老人に止めるよう
諭されるが、拒絶し、待ち続けると、やがて井戸を守る鷹姫の精?が
突然発動し、水が井戸から溢れだし、若者とバトルをしてるなと
思う間に、精は全ての水を飲み尽くして消えてしまう。
老人は岩となり、若者はいつの間にか老人から渡された杖をつき、
背を丸めた老人となっている、と言う様に受け止めましたが、本当は
どうだったのか、 実は良く判りませんでした(笑)

水が出ない、守っている何かがいる、わざわざ出向いて何とか
しようとする人物が出てくる、と言う流れは「鳴神」似ですが、
結末は逆ですし、去ってしまった「姫」は、もう井戸からは水が
出ないと判って守る必要がないと見捨ててし判っているのか、
あるいは若者に次の機会を与えたのか、まあ判らないことだらけ
でしたが、ひとつはっきりしたのは、鷹姫役の九郎右衛門さんの
「半端ない」身体能力。
萬斎さんもよほどですが、30分以上微動だにしなかったのに、いき
なり動き出したら、萬斎さんの「リアル太刀回り」みたいなスピードの
剣(swardっぽい)の上を、あの動きにくい装束つけて「五条橋」の
牛若丸の如くかわす見事なジャンプを連発した挙句、全く足掛かりの
なさそうな急坂(黄泉比良坂並をイメージ?)を一気に舞台一番
奥まで無重力のようにかけ上がり、スッと止まってポーズを決めるや
ふわり悠然と消え去ったのですから、井戸からのドライアイスや
水に準えた白布の出現、そして布が瞬時消え去る鮮やかさも霞む
レベルのカッコよさでした。

井戸や涸れた水、若者と老人、がそれぞれ何かのメタファであろう
とは推察できますが、にれが何かは分かったような判らないような…

いずれにしても、きっちり演出を感じる能でしたが、しかし本職
能シテ方がお出になる能を狂言方が演出するって、能役者さんには
どんな感じなのでしょうか。
ちょっと気になりました。

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