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2018.07.30

「大人のけんかがおわるまで」を観る

シアタークリエ
やや小降りなパルコ的サイズ、オープニングも三谷さん音楽劇で、
そっち方面を行くかと思っていましたが、10年経っても、劇場を
信じてチケットを取るほどの「らしさ」が見えないのはやや残念。
帝劇でもなく日生でもなく、的なポジションは勿体無いかなぁ
私が来たのは「ピアフ」以来でしょうか。

今回はレザの戯曲とか岩松さんの台本とか上村さんの演出とか、
興味を引いた要素はいくつもありましたが、なにより北村くん/麻実
さまと言うキャスト。

例の酷暑のなか、年配マダムを中心にほぼ満席にはびっくり。

幕はなく、深緑色?のおしゃれな車がショールームのように置か
れたオープニングはお洒落。

不倫カップルに、男性側の妻の女友達、その内縁の夫と夫の母親と
言う、微妙な関係の5人が成り行きで同じレストランに偶然揃い、
何とも微妙な会話が行き来する。
タイトルからすると、もっとギスギスした話かと思っていましたが
結局見た目は何も変わらず、5人は別れて行きながら、それぞれ
少し互いの本音を知り、少しだけ優しくなっていたような感じでした

もっと血みどろの毒舌合戦を期待(笑)していたので、やや拍子抜け(笑)

多分、板谷さんの役が、例えば貫地谷さんとか、松永玲子さんとか
平岩紙さんとかだったら、もっと背筋にくる感じはあったかも知れ
ません
麻実さまは最近よく演じてきている「浮世離れマダム」路線ながら
コメディ要素もあり、楽しそう。
北村くんが一番悲惨なシチュエーションに置かれているのだけれど、
長い手足を持て余しながら、ジタバタあがく様が何ともチャーミング
でした。

劇場スタッフが開演前に空になったドリンクカップを回収に来たり
前列客が座高が高いと膝掛けなど手配の声かけをしたりと言う気配りは
他劇場ではなかなか見ないもので、それは特筆ものでした。

怖い怖いと聞いてきたお化け屋敷がそれほど怖くなくて残念だった
とかそう言う感じでしたね。
人間、自分にふりかからなければ、話は極端な方が面白いんですよね

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2018.07.28

「コードブルー〜スピンオフ/もうひとつの日常」

映画公開を前に、再放送などある中、深夜に15分のミニ(スピン
オフ)ドラマをやっていました

初回ゲスト、入院中の子どもの父親役は洋くんでした。
緊急とは言え、親の到着前に切除手術とかしてしまうのか、とか
よく判らないですが、それより、どうしても中の人の事が気になって
気になって(笑)

何しろつい最近は「帝華大学」では心臓外科医を、もう少し前は
「ペルソナ総合医療」で不妊内分泌医で医師役をやっていたので
(ホントはこのお父さん、医者なのよ)とか思ってしまったりして
ました(違う(笑))

来年の大河も長短は判りませんがご出演のようですし、蜷川組離れて
10年余、やっと映像でもお馴染みのポジションになってきましたが
個人的にはそろそろガッツリ舞台が見たい。
鋼太郎さん「ヘンリー五世」呼んでくれないですかね…

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2018.07.27

前田亜季さんの事。

「そろばん侍〜『帰り船』」で川口くん演じる醤油屋の主人を支える
本家のお嬢さん役を演じていた前田亜季さん、最近良く見かける
気がします

先週から始まったWOWOWの「黒書院の六兵衛」では天障院篤姫を
キリリと演じていましたし、一方、昨日の「グッドドクター」では
幼い娘を急病で亡くす父親役で出演していた洋くんの奥さん役で
出演されていました。
思えば、NHKで以前に放送されたドラマ「サイレントプア」では
成河くん演じる難病のご主人を支える奥さん役でも出演されていて
私の推し俳優さんの役の相手には必ず前田亜季さんあり、状態です(笑)

しかし、その洋くん演じた父親、熱演でした。

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2018.07.25

「そろばん侍〜風の市兵衛」(帰り船)

醤油屋の主の役で川口くんがゲスト出演した最後の3話(3回完結で
3エピソード、全9回)を堪能しました
3話と言う事で、多分連ドラでは最長露出(笑)
声良し、品のある姿良し。
しかし川口くんがこれだけ時代劇に似合うとは、ネクスト時代には
判らなかった事で、これは「お槍拝借」や「おそろし」などに川口
くんを起用してくださるNHKのおかげ(笑)
(WOWOWの「ふたがしら」は殆ど暗くて確認できず)
そう言えば同じネクストで共演も多かった松田くんも、前のエピ
ソードに、謎の殺し屋役で出演していましたね。

更に最初誰だか判らなかった「悪徳」頭取。
まさか「ラガー」渡辺徹さんが、こんな役をやるようになるとは。
年月感じます(笑)

フリーターの主人公でもお兄ちゃんが要職に就いていて、いざと
なれば助けてくれるパターンは「浅見光彦」シリーズっぽく、また
鬼渋(原田さんいい味)と捜査内容筒抜けなお約束銭湯シーンは
某副将軍さま番組っぽくて、まずは安定のつくりでした。
続編ありそう。

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2018.07.22

テレビ朝日版「ハゲタカ」

全体に劇画っぽかったですね。

オープニングはカッコよかったし、あまりドラマに出ない池内くんが
出ていたり、銀行ドラマ恒例(笑)東京国立博の本館階段使用とそれ
なりに面白かったですが、やはり「ハゲタカ」と言われればNHK版の
オープニングからの異様な緊張感、入札合戦などなどをつい思い出して
しまいました
なにより、六角さん演じる社長に引導渡す、で終わらせればよかった
のに、蛇足にしか見えない野外シーンに、止めがエンディングの
音楽に脱力してしまいました

別にアーティストを貶めているのではなく、例えば「コードブルー」
とかは、あのエンディングまで含めて作品になっているのは間違い
ない訳で、ただ、かなり頑張って緊張感を演出してきて、ラストに
あの爽やかな音楽と言うのはめちゃめちゃ違和感でした。

まあ、個人的には「ハゲタカ」の音楽は佐藤直紀さんでしかあり
得ず(なんとこちら「西郷どん」の人でした)、エンディングテーマは
あの音楽でしかあり得ず、そして大友さんの絵作りの印象はまだ
強烈でした

とは言え、綾野くんファンではあるので、とりあえず来週は見ます

何しろ「半分、蒼い」は100均編になってあっけなく脱落、「西郷
どん」も今日の新選組の扱い?次第では脱落の可能性大、川口くん
最高だった「そろばん侍」も終わり、今期はこれと、「透明なゆり
かご」くらいしかまだ続けて見るものがありませんし。

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2018.07.21

浅利慶太さん死去

約1年前、自由劇場での日下武史さんの「偲ぶ会」でお見かけ
したのが最後になりました。

「浅利慶太プロデュース」として上演していた作品群は、設立初期の
ものを次世代に伝える試みだったように思えましたし、最新作の
「恋に落ちたシェイクスピア」は珍しい新作ストプレ、しかも外部
から青木豪さんを演出に招聘するなど、ミュージカル専門劇団に
留まらない模索をされているのを感じていた矢先でした

大黒柱の浅利さんが長く現場全てを仕切っていらした事で、確かに
劇団として方針がブレず、役者は育ち、コンピュータを使っての
チケット販売スキームは構築され、ロングランシステムは確立され
ましたが、あとを託せる知名度も実力もある劇団付きの演出の後継
者がいらっしゃらないのは、今後演出家をどうされるのかと言う
点で気になります
上記の青木さん招聘はそのための一つの試みかも知れません

組織として完成されているとしても、やはり精神的支柱を失う事で
これから、特に扱う作品がどうなっていくかは、気になります。

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「マクガワン・トリロジー」を観る

「マクガワン・トリロジー」を観る
世田谷パブリックシアター
世間的には、桃李くんと浜中くんの舞台、のようで、客席が若い
女性に小学生女子もいて賑やかで、「花団」で突然チケットが取れ
なくなった頃の小栗くん「カリギュラ」舞台の客席を思い出しました

そう言えば去年の生田くん/菅田くんコンビの「ロズギル」もこんな
客席でしたから、最近小川さんは第2の蜷川さんよろしくアイドル
積極採用路線でしょうか(笑)

個人的には小川さん演出に谷田くんが出る「今は亡きヘンリーモス」
コンビの芝居を見に来た気でいたので、谷田さん出演シーンがあまりに
短くてびっくりしました
(「西郷どん」も短かったけど(笑)
二場三場で名もないその他大勢役ででも再登場かと思ったら、二場
三場はもっと登場人物が減り、二人舞台で呆然

IRA話は森さん演出、内野くん、浦井くん、成河くんの「ビッグ
フェロー」もそうですが、日本人には馴染みがないので難しいの
ですが、よく芝居になるのをみると、あの近辺では避けて通れない
かつ劇的な問題なんでしょう
小川さんの「舞台の社会背景は観客みんな知ってる前提」演出は
今回も炸裂で(苦笑)、話している内容は解るが、なんか腹落ちし
づらい、と言う、小川さん演出あるあるでした

役者さんは上手いし、あれだけ主役の登場を焦らす戯曲も面白いし
雰囲気で緊張感とマクガワンの迷いや人間らしさを感じさせるのが
戯曲の狙いなら、完全に理解できたけれども、母親とのシーンの
最後、ベッドライトで大きく壁に影が映し出された騎馬像の意味する
ところとか、あちこちコツコツ難所に行きかかる感じで、すごく
集中して観た割には物足りなさを感じる、非常に感想の書きづらい
芝居でした
(何しろ観てから5日、上げられなかった)

それにしてものほほんとした寄席の旦那→広島のエリート?刑事→
戦時の呉の海軍にお勤め→IRAの殺し屋、そして来年には、イング
ランド最も偉大な王、ヘンリー五世ですから、まあ、松坂くん振幅
凄いです。

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2018.07.17

テレ東ドラマ「ラストチャンス」キャストが「第三舞台」だらけな

テレビ東京新ドラマ「ラストチャンス」はテレ東と言うより、WOWOW
ドラマっぽいですが、キャストの顔ぶれが勝村さんに、小須田さん、
大高さんに池田さんと、第三舞台」縁の俳優さんがぞろぞろ。

みなさんそう言う役のつく年齢になった、と言う事でもありますが。

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2018.07.16

2018年上半期のお芝居雑感

半年なんてあっという間ですね。
この上半期は去年よりは見られた気はしていますが、決定打は
下半期に来る気がしてます何しろ「ジャージー」「スリルミー」が
控えてますので。

と言う事で、ランキングなしでざっと印象に残ったお芝居は以下の
通り(除・歌舞伎)

★黒蜥蜴(日生)
★アンチゴーヌ(新国立)
★テロ(紀伊国屋サザン)
★ハムレット(シアターグリーン/カクシンハン)
★テイクミーアウト(DDD)
★ヘンリー五世(新国立)
★日本文学盛衰史(吉祥寺シアター/青年団)
★ジハード(さいたま芸術劇場/ネクスト)
★フリーコミテッド(DDD)

ハズレもいくつか有りましたし、見そびれた作品もいくつもあり
ますが、まずまずでしょうか。

歌舞伎は別項

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2018.07.15

裕基くんが能舞台から落ちる

びっくりしました
超久しぶりに行った「よこはま万作・萬斎の会」横浜能楽堂公演で
こんなハプニングを見るとは思いませんでした

「蟹山伏」でずいぶんのっぽな蟹の精が暴れ?まくり、いよいよ
退場と言う時に、いきなりドサッと音がして、橋掛にいるはずの
裕基くん蟹が見えない。
後方席で最初見えなかったのですが、脇正面最前列の目の前の松の
あたりに金色の装束の塊が。
追うはずの山伏と強力は何事もなかったように入り、しばらくして
後見が客席側から助けおこしにあらわれると、漸く面を付けたまま
立ち上がると、落ちた側から舞台によじ上り、何事もなかったかの
ように蟹ポーズで退場しました。

舞台の進行を妨げないためにすぐ動かなかったのかも知れませんが
あそこは白州で石があるので落ちたら痛いと思いますし、ちょっと
ヒヤッとしました。

面をずっとかけたままで、橋掛の位置を把握しそびれたのかも知れ
ませんが、能舞台で役者がと言うと、目付柱から、正先、白州梯子
あたりに時々、おっとと言う事はありますが、まさか常座から真横に
落ちるとは思いませんでした。

「芸話」で万作さん、何か言って下さるかと思ったらスルーで「月見
座頭」話に終始されました(苦笑)

大事ないと良いです

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「絶対零度」初回に成河くん

やっと録画を見ました。
クリーニングのスタッフ(実は平田さん)が、「SP」の「リバプール
クリーニング」みたいでしたし、ペットボトルの水を飲む干すのが、
「スリーコミテッド」みたいでしたが、怯える商社マンから一線を
越えた犯罪者まで、色んな成河くんを見られました。
(まああれくらい用心深いなら手帳落とした瞬間に気づくと思います
けど…)

しかし多くないドラマでさえ、「下町ロケット」は正義感の記者、
「99.9」は判りやすく犯人、「ごめん、愛してる」は怪しげな黒
づくめ、「コールドケース」や「サイレントプア」は演じるのは
難易度の高い役柄、そして徳川慶喜と、振り幅広すぎ。
ちょうど舞台「フリーコミテッド」に、WOWOWで「花髑髏」オン
エアも重なり、ファンとしてはチェック忙しい嬉しい悲鳴の毎日です
「絶対零度」は今夜再放送です

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「七月歌舞伎鑑賞教室」を観る

「七月歌舞伎鑑賞教室」を観る
国立劇場

鑑賞教室に「日本振袖初」とは、割と遠い曲をやるんだと思って
いましたが、考えて見れば、妖怪を打ち倒して姫を助け出すと言う
のは、若い人にはゲームでおなじみのシチュエーションかも知れません

しかも、いわば最初から立体化(3次元)している訳ですしね。

解説は新悟くん。
本人が稲田姫役で、本編板付きで幕開けする関係か、途中から映像
解説になってしまったのはちょっと肩透かしでしたが、しかしいまの
若い役者さんはみんな喋るのが上手いです

この芝居、確か、歌舞伎座で玉三郎さんのを観た記憶がありますが
イメージかなり違っていたのは、記録を見たら、稲田姫が福助さんと
言うからかなり前だからでしょうか。
いやなんかもっと違った気がしました。

そして新悟くんですが、かなりシンプルな(笑)衣装だとひょろひょろの
やや色気少なめなのが判りやすくて、これを生け贄に捧げられても
大蛇はあまり嬉しくないんじゃないかしら(苦笑)

時蔵さんは良くも悪くも、あまりおどろおどろしさのない、明るめ
健全な?大蛇で、個人的にはもうすこし「闇」を感じられても
良かった気はします。

8つの頭の残り7つは、装束同じの役者さんが7人登場して、見事な
スネイクフォーメーションを見せていました。

錦之助さんの素戔鳴尊は凛々しさが艶やかで、こう言う役、良いです
よね。

それにしてもメインキャスト3人で歌舞伎一ヶ月国立でやるって
狂言じゃあるまいし、あまりにもコンパクトすぎ(笑)
歌舞伎座やって巡業やって大阪でやって国立でやってとかしていたら
一劇場の役者も薄くなりますよね…

もう少し考えたらとは思いました

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2018.07.11

電車内マナー、何がメリット?

最近、「大きな荷物やリュックは前に抱えて」と電車アナウンスが
あり、いわば「常識」となってきていますが、さて、ふと思ったの
ですが、これがいつから言われ始めたのか、またその合理的根拠を
調べてみても「マナー」の一言で、具体的な理由を調べあたりません。

私自身はリュック派ではないので、そこまで突き詰める必要はないの
かも知れませんが、改めて考えてみると、確かに、本人が見えて
いない背中のリュックが知らずに迷惑をかけている事はありそう
ですが、別に前にあっても後ろにあっても物理的体積は変わらない
気がします
私の乗っている電車はJRも私鉄もなかなか乗客マナーが整わない
ようで(苦笑)、寧ろ前に抱えたリュックで背中をグイグイ押され
大迷惑をしばしば被りますし、部活の巨大荷物を出入口付近の床に
置いて、後から客が乗って来ようとテコでも動かず、更に乗り換え
者多数駅の最混み出口など判っている筈なのに、毎日降りずに抵抗
して立ち続けているし、中には細い女性が両肘を<(体)> の
ように踏ん張って、見事にエルボーが鳩尾ヒットと、リュック後ろ
背負い、より迷惑な行為に毎日山ほど遭遇します。

リュック前背負いのマナーとしての根拠、「見える範囲に自分の
物を置いて迷惑をかけないようコントロールする」以外なにかあれば
是非知りたいです、

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2018.07.09

「フリー コミティッド」を観る

「フリー コミティッド」を観る
「Take me out」に続いてのDDDクロスシアターは
成河くんの
独り芝居。

成河くんを2時間弱延々間近で一挙手一投足、溢れる才能をガン見
するにはうってつけの芝居でしたが、芝居としとは正直面白く
なかったですね。

理由は明快

翻訳劇、とりわけ現代劇はこれが本当に当たり外れに直結するのですが、
現代風俗バリバリ、固有名刺ばかりのものをそのまま上演しても
(それは多分契約で変えられない)絶対乗り越えられない高い壁
だと思う。
完全にそのままやって伝わると演出や翻訳、そもそも制作は思って
いるのか?。

成河くんならできるよね、きっと上手くやってくれる、そんな盛り
上がりがあったのかもしれないけれど、技術点だけのフィギュア
スケーターやバイオリニストの芸術が面白くないのと同様、確かに
上手い、猫も見える、田中邦衛さんみたいなパパの姿も見えるけど、
いったいこの芝居の内容にどんな面白さを感じれば良いのか、猛烈に
悩みました。

舞台のレストランはドレスコードがどうとか言っているので、解ると
して、途中で発生する予約なし(抜け)客の来店トラブル、
「ザガット氏」と言っていた、あれがザガットサーベイなら、それ
だけで日本人はイメージできるだろうか?
日本なら同じレストランガイドでも「ミシュランの調査員が来てる」で
ないと
伝わらない気がする。
また、主人公サムがオーディションを受けている(サムは別にレスト
ランの予約係が本業ではない。日本でもある、バイトなしでは食べて
いけない役者の端くれなのだ)劇場も、例えば「帝劇の『ミス
サイゴン』」のメインキャストか、あるいはアンサンブルなのか、
「NODA MAP」の東京芸術劇場なのか、はたまた「DDDクロスシア
ター」の(あるかは知らない)新作なのか、その違いが判らない
限り、サムの役者としての立ち位置が伝わらない。

そもそもタイトルすら「フリー」と言うから、「Free」かと思ったら
「Fully」で,多分ちょこちょこサムが言っていた「手一杯目一杯〜」が
その意味と思われるけれど、そう言う説明もないのは、本当に困る

そしてあれだけ熱心に電話2本、フロアからの直通と、どうやら
フロアの更に上の階にいるシェフからのホットラインの4つを凄い
勢いでこなしていたのが、徐々にやる気をなくし、最終的には、
自分を評価してくれているらしい演劇関係者の予約を勝手にねじ
込み、4つのコール音をほったらかしにして去って行ってしまう
と言う結末もよく判らない。

確かに予約係がトイレ掃除に駆り出されたのは屈辱にしても、何か
決定的なものが腹落ちしないまま。

独り芝居と言うのは、だいたい相手のセリフまでは言わないと思って
いました
独りで喋ることで、相手が何を言っているかを想像するのも醍醐味
なのだけれど、電話の向こうまで言うのは、言ってみれば落語。

日本人はそれを伝統芸能として見て知っているので、この仕掛け
あまり新鮮には感じられないかも知れません

いや、面白かったですよ、成河くんの八面六臂の大活躍。
でもちょうど「才能の無駄遣い」だった気がします。
ことによればリピートしようと思っていましたが、今回は満腹。
12月の「スリルミー」力いれます。

そう言えば村井国夫さんがいらしてました。
渋かった〜

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2018.07.08

「日本文学盛衰史」を観る

吉祥寺シアター

当初、観る予定は全くなかったのですが、新聞がこぞって評をあげ、
常に参考にしている劇評サイトに「必見」とありましたし、なにより
高校時代、漱石の「私の個人主義」や石川啄木の「時代閉塞の現状」、
さらに何故か広津和郎を宿題にする変わり者の現代国語教諭に
出会ってしまい、おかげで受験勉強そっちのけで、明治から大正の
小説やら評論やらを読みまくって、はまり、ちょっとした思い入れの
ある世界の人々がこぞって登場すると聞き、そして絶妙の?タイ
ミングで追加公演にまだ空席ありを見つけてしまい、ついポチっと
してしまいました(笑)

青年団の芝居を見るのは初めてでしたが、そんな訳でテーマ的にも
登場人物的にも完全にツボ。
もっと事前に情報を入手して、リピートしたかったくらい面白かった
です。

舞台セットはずっと同じ、で、4回、それぞれ文人の通夜の精進
落としの席の場面が繰り返し展開する仕掛け。
最初は透谷、次が子規、そして二葉亭、最後が漱石
その間、田山花袋と島崎藤村と森鴎外は出続け、色んな事を語る。

途中から何故か登場人物が胸に名前を書いた布をネーム板のように
つけて出てきたのは、一人何役もで分かりにくくなってくるからかも
しれないけれど、漱石も独歩も子規も康成も、宮沢も女優さんが
演じたりしていて、かなり最初から解らなくなっていて、それでも
あまり気になってなかったので、寧ろなくても良かった気もします。

どの場も未亡人は同じ女優さんで毎回「重鎮」として最後に志賀さんが
出てきてひとくさり演説をぶち、田山さんは座布団に顔を埋めて
いるのには笑いました

まあ本当にこれだけの人たちが毎回集まったなんてあり得ないし
漱石先生は「LINE」のスタンプを欲しがり、加計学園をネタにし、
皆、リツィートするし現代風俗平気で出てきてふざけているようで
いて、その中で、鴎外先生の脚気話とか、藤村のスキャンダル?とか
ちょこちょこ実際のエピを示唆するセリフが挟まれていてほぼずっと
ニヤニヤしていました。

最後は「文学の未来」が語られたりもしましたが、結局、手紙が
LINEに変わっも、人間は何かしら字や絵でつながっていく生き物
なんですね

タイトル文字を文豪達の直筆から一文字ずつ使うアイデアは秀逸
ですが、デジタル世代には既に直筆、と言う概念はなくなるので
こんなお遊びもできなくなるでしょうし、じきに文学館には「直筆
原稿」の展示はなくなり、使っていたiPhoneとかタブレットとかが
展示される事になるのかも知れません

そう言えばこんなタイミングで我が家で家族の遺品を片付けていたら
この芝居の最後の方に登場した作家さんの「直筆」らしいハガキが
みつかりました。

何か縁を感じました

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2018.07.06

「日経エンタテインメント」最新号は見逃せない

「日経エンタテインメント」最新号は見逃せない
男性俳優特集がとにかく面白かったです
ブレイクランキングにや影響力(人気)ランキングもですが、
事務所ごとの年齢層別男優リストが珍しく、ユマニテにはなんと
川口くんの名前を発見。

また、舞台俳優発の脇役俳優の中に、高橋洋くん、そしてインタ
ビューには中村倫也くんあって、ニヤニヤしまくりました(笑)

ミュージカル特集は珍しく帝劇ミュージカルが大きく取り上げられて
いましたが、「ナイツテイル」主演二人インタビューばかりでなく、
もっとミュージカルの興業としてのもろもろに日経ならではの
切口で扱って欲しかったですね。

にしても隅々まで面白い一冊です

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筧さんの指揮でオーケストラ版「ミスサイゴン(overture他)」を聴く

筧さんの指揮でオーケストラ版「ミスサイゴン(overture他)」を聴く
筧さんの指揮でオーケストラ版「ミスサイゴン(overture他)」を聴く
筧さんが東フィルを指揮するのを初台のオペラシティコンサート
ホールでやります、予約不要なので見に(聞きに)来てください、
と言うツイートを偶然当日みつけ、たまたま仕事が早く終わったので、
行ってきました

隣の新国立劇場は結構来てますが、多分このホールに来るのは初めて。

行ってみたら予想以上の大行列。
あとで推察した事ですが、人気タレントさん司会の番組と企画が
似ていて勘違いされ、そちらのファンの方も集まっていたような
気もしましたが、それにしても座ってみたら1階席後ろ数列のこして
埋まるくらいでした。
昔、仕事の知り合いから、国際フォーラムでのコンサートロケが
平日昼で、どうしても観客エキストラが足りない、何人でも良いから
声かけて参加してもらえないか、一週間前で予定の半分くらいしか
集まっていない、と切羽詰まった声で電話をもらったなんて事が
ありましたが、今のようにSNSが発達しなかった時代ならではの
苦労でもあり、逆に言えばある意味スタッフの人脈、腕の見せ処の
ひとつだったのかも知れません

見事20分あまりで全員席に収まり、携帯切電と膝上にも(落ちたら
音を拾うから)物を置かないの注意を繰り返し受けいよいよ収録。
まずCXの音大出と言う新人女性アナウンサーがちょこちょこ噛み
ながら主旨を説明、番組は8月下旬前後にオンエア予定の特番で
55歳以上のベテラン芸能人(笑)に「今までにしたことのないこと」を
挑戦してもらう企画だそうで、森昌子さん、前田美波里さんと共に
筧さんにオファーがあり、では指揮をやってみたいとご希望された
のだとか。

まず「本職」の方の指揮で、「フィガロの結婚」序曲
本当に久しぶりに生オケを聞きました。
サントリーホールで、クレーメルのバイオリンコンサート聞いて
以来かも知れません

続いていよいよ「指揮者」筧さんが登場

以前NHKで音楽エンタ番組のMCをされたほどクラシック好きと
聞いていたので、どんな曲を選んだのかと思ったら、やはり筧さん
には縁の深い、ミュージカル「ミスサイゴン」から序曲や「小さい
神」などを編曲したものでした。
指揮の技量の違いでどれくらい演奏に違いが出るのか、私には判り
ませんでしたが、やはり筧さんと音楽で一番繋がりがあり、私も
何度も帝劇で見た作品でしたから(セットトラブル、市村さんの
代役、など、筧さんの「サイゴン」には何故か色々エビがあります)
懐かしくもあり、感慨深かったです

演奏自体は5分程、ある意味あっけなく終了しましたが、おそらく
番組はその前の準備なども含めて仕上がるのでしょう。

個人的には指揮が終わって、カテコで「アメリカンドリーム」を
オケをバックに歌ってくれないかなと思いましたが、さすがにそれは
なかったです。

久しぶりのクラシック、久しぶりの生の筧さん、久しぶりの「サイ
ゴン」、色々懐かしく楽しい30分弱の体験でした

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2018.07.05

「私の履歴書」今月は吉右衛門さん

月初ジタバタしていて完全見過ごしていました
今朝気がついて、慌てて古新聞の山から最終面を引き抜きまくり
ました。
一ヶ月楽しみです

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9月「秀山祭」で福助さん舞台復帰

「金閣寺」の慶寿院尼役で、長らく療養されていた福助さんが
舞台復帰と発表されました
勘三郎さん、三津五郎さんいらした頃とは成駒屋さんを取り巻く
環境も変わりましたし、タイミングもあるにしても、播磨屋さん
一座に成駒屋さんご出演自体が珍しいですね。

この月は玉三郎さんも出られますし、豪華な顔ぶれの秀山祭になり
そうです

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2018.07.04

なんで「息子介護」だけとりあげるのか?〜「クローズアップ現代+」に一言言いたい(1)

昨日のNHK「クローズアップ現代+」で「息子介護」をとりあげて
いました

確かに慣れない家事付きでされるのは大変でしょう
仕事との両立、大変でしょう
しかも息子が異性の母親を看るのも大変でしょう

しかし
見ていていくつか違和感がありました

そもそも息子介護と言う言葉
途中のグラフでさらっと流されましたが、介護の1位は「娘」で20%

家事ができない息子がいきなり介護してます、がアピールされて
ましたが、娘や嫁など介護を女性を前提としているから、「息子介護」
とか言葉が出てきて強調してるとしか。
その前提がおかしい。

娘は仕事をしていないですか?
娘は家事が必ず出来る?

娘は介護が負担じゅない?
娘は仕事をしていても楽々介護ができる?

おかしい
絶対何かがおかしい。

それをするなら在宅介護全体を扱うべき。
介護度2以下で、どんなに仕事がきつくても、施設に預けられない
家族の問題、待機児童は話題になっても、施設入居待ち2年とかの
待機高齢者の多さが全然話題にならない介護軽視、予算削減のため、
在宅を薦めておきながら少ない家族サポート制度。

詰めるべきはそちらの筈。
スレッド違いとは思いますが多分この項、続きます

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2018.07.03

極上のギャグ、もしくは「いいまつがい」(笑)

吉祥寺シアターに初めて青年団の芝居を見に行きました
タイトルは高橋源一郎さん原作の「日本文学盛衰史」
感想詳細は次項に措きますが、明治の文豪たちの表裏、あれやこれ
やを、LINEやラップやら現代社会の風刺もたっぷり2時間に詰め
込んだ、久しぶりの痛感な芝居でしたが、「加計学園」より「自衛
隊日報問題」より、一番面白かったのは、開幕前の場内アナウンス。

本当なら
「本日は青年団『日本文学盛衰史』にご来場頂きまして〜」と言う
べきところ、
「本日は青年団『日本大学盛衰史』に〜」

会場大爆笑。

決して狙った訳ではないと最初は思ってましたが、終わってみれば
確実にあれは狙ってましたね。

日本「大」学、盛衰しちゃうのかな(笑)

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「狂言劇場」(Bプログラム)を観る

「狂言劇場」(Bプログラム)を観る
色々な組み合わせをコンプリートは無理なので、「鷹姫」と裕基
くんの「三番叟」の回を拝見

「三番叟」
なんと袴ながら、揉の段はもちろん、鈴の段もやるフルバージョン
でした。びっくり
後ろにパパのお仲間ズラリな豪華メンバーで、まあ時々囃子方に
テンポ先に行かれたりしていたのと、声が通らないのが残念でしたが
日本にいてずっと公演と稽古と言う環境ではないなら逆に凄い
スパルタ教育な気もします
「鷹姫」
萬斎さん演出。
以前、春秋座で拝見したことがありましたが、今回見ても前のを
もっとホール能ぽかった以外殆ど思い出せず、萬斎さんの特に強調
したかったポイントや違いを解りきれなかったは残念でしたが、
ずいぶん違ってずいぶんよりドラマティックだと感じました

オープニングは、萬斎さんお得意のスクリーンに文字、萬斎さん
ナレーションに風の音。
幕があくと、背景にスクリーン、階(キザハシ)があるところに
岩を並べた井戸に見立てたスペース
舞台脇、そして地謡チームの仮面は全て同じ岩テイストで、みな、
水を飲もうとして岩となったことの暗示と後で解りました

能、とうたってましたが、地謡の使い方とか、どちらかと言うと、
「子午線〜」の匂いがプンプンする、群読っぽかったです。
萬斎さん演じる若者が水を求めてやってきて、老人に止めるよう
諭されるが、拒絶し、待ち続けると、やがて井戸を守る鷹姫の精?が
突然発動し、水が井戸から溢れだし、若者とバトルをしてるなと
思う間に、精は全ての水を飲み尽くして消えてしまう。
老人は岩となり、若者はいつの間にか老人から渡された杖をつき、
背を丸めた老人となっている、と言う様に受け止めましたが、本当は
どうだったのか、 実は良く判りませんでした(笑)

水が出ない、守っている何かがいる、わざわざ出向いて何とか
しようとする人物が出てくる、と言う流れは「鳴神」似ですが、
結末は逆ですし、去ってしまった「姫」は、もう井戸からは水が
出ないと判って守る必要がないと見捨ててし判っているのか、
あるいは若者に次の機会を与えたのか、まあ判らないことだらけ
でしたが、ひとつはっきりしたのは、鷹姫役の九郎右衛門さんの
「半端ない」身体能力。
萬斎さんもよほどですが、30分以上微動だにしなかったのに、いき
なり動き出したら、萬斎さんの「リアル太刀回り」みたいなスピードの
剣(swardっぽい)の上を、あの動きにくい装束つけて「五条橋」の
牛若丸の如くかわす見事なジャンプを連発した挙句、全く足掛かりの
なさそうな急坂(黄泉比良坂並をイメージ?)を一気に舞台一番
奥まで無重力のようにかけ上がり、スッと止まってポーズを決めるや
ふわり悠然と消え去ったのですから、井戸からのドライアイスや
水に準えた白布の出現、そして布が瞬時消え去る鮮やかさも霞む
レベルのカッコよさでした。

井戸や涸れた水、若者と老人、がそれぞれ何かのメタファであろう
とは推察できますが、にれが何かは分かったような判らないような…

いずれにしても、きっちり演出を感じる能でしたが、しかし本職
能シテ方がお出になる能を狂言方が演出するって、能役者さんには
どんな感じなのでしょうか。
ちょっと気になりました。

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2018.07.01

「フライング拍手」にうんざりする

クラシックに「フライングブラボー」と言う言葉があって、いつ
だったか、世界的指揮者に観客が怒られたと言うエピソードが
ニュースになった事があった記憶がありますが、まあ今日の「狂言
劇場」、「三番叟」も「鷹姫」も多分同じ方向だったので同じ
「震源地」だと思いますが(1階席下手後方)、演者が橋掛にかから
ないありえない大フライングで拍手が起こりびっくりしました
さすがに「鷹姫」は誰もついてこず、一旦諦めたようでしたが、
萬斎さんが橋掛にかかるや「再発動」されてました。
「私が一番感動したのよ〜」アピールは重々伝わりましたが(苦笑)
もう少し余韻を大切にする人たちが周りにいる事を察したりでき
ないんでしょうか…

やれやれ。

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