« 「日本文学盛衰史」を観る | トップページ | 電車内マナー、何がメリット? »

2018.07.09

「フリー コミティッド」を観る

「フリー コミティッド」を観る
「Take me out」に続いてのDDDクロスシアターは
成河くんの
独り芝居。

成河くんを2時間弱延々間近で一挙手一投足、溢れる才能をガン見
するにはうってつけの芝居でしたが、芝居としとは正直面白く
なかったですね。

理由は明快

翻訳劇、とりわけ現代劇はこれが本当に当たり外れに直結するのですが、
現代風俗バリバリ、固有名刺ばかりのものをそのまま上演しても
(それは多分契約で変えられない)絶対乗り越えられない高い壁
だと思う。
完全にそのままやって伝わると演出や翻訳、そもそも制作は思って
いるのか?。

成河くんならできるよね、きっと上手くやってくれる、そんな盛り
上がりがあったのかもしれないけれど、技術点だけのフィギュア
スケーターやバイオリニストの芸術が面白くないのと同様、確かに
上手い、猫も見える、田中邦衛さんみたいなパパの姿も見えるけど、
いったいこの芝居の内容にどんな面白さを感じれば良いのか、猛烈に
悩みました。

舞台のレストランはドレスコードがどうとか言っているので、解ると
して、途中で発生する予約なし(抜け)客の来店トラブル、
「ザガット氏」と言っていた、あれがザガットサーベイなら、それ
だけで日本人はイメージできるだろうか?
日本なら同じレストランガイドでも「ミシュランの調査員が来てる」で
ないと
伝わらない気がする。
また、主人公サムがオーディションを受けている(サムは別にレスト
ランの予約係が本業ではない。日本でもある、バイトなしでは食べて
いけない役者の端くれなのだ)劇場も、例えば「帝劇の『ミス
サイゴン』」のメインキャストか、あるいはアンサンブルなのか、
「NODA MAP」の東京芸術劇場なのか、はたまた「DDDクロスシア
ター」の(あるかは知らない)新作なのか、その違いが判らない
限り、サムの役者としての立ち位置が伝わらない。

そもそもタイトルすら「フリー」と言うから、「Free」かと思ったら
「Fully」で,多分ちょこちょこサムが言っていた「手一杯目一杯〜」が
その意味と思われるけれど、そう言う説明もないのは、本当に困る

そしてあれだけ熱心に電話2本、フロアからの直通と、どうやら
フロアの更に上の階にいるシェフからのホットラインの4つを凄い
勢いでこなしていたのが、徐々にやる気をなくし、最終的には、
自分を評価してくれているらしい演劇関係者の予約を勝手にねじ
込み、4つのコール音をほったらかしにして去って行ってしまう
と言う結末もよく判らない。

確かに予約係がトイレ掃除に駆り出されたのは屈辱にしても、何か
決定的なものが腹落ちしないまま。

独り芝居と言うのは、だいたい相手のセリフまでは言わないと思って
いました
独りで喋ることで、相手が何を言っているかを想像するのも醍醐味
なのだけれど、電話の向こうまで言うのは、言ってみれば落語。

日本人はそれを伝統芸能として見て知っているので、この仕掛け
あまり新鮮には感じられないかも知れません

いや、面白かったですよ、成河くんの八面六臂の大活躍。
でもちょうど「才能の無駄遣い」だった気がします。
ことによればリピートしようと思っていましたが、今回は満腹。
12月の「スリルミー」力いれます。

そう言えば村井国夫さんがいらしてました。
渋かった〜

|

« 「日本文学盛衰史」を観る | トップページ | 電車内マナー、何がメリット? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「日本文学盛衰史」を観る | トップページ | 電車内マナー、何がメリット? »