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2018.10.24

「芸術祭十月大歌舞伎」(夜の部〜「助六曲輪初花桜」)を観る

夜の目玉は仁左衛門さんの「助六」
歌舞伎座での「助六」拝見は、前歌舞伎座閉場の2010年4月公演以来
かも。
その時の配役を見ると、助六の團十郎さん、通人の勘三郎さん、福山の
かつぎの三津五郎さんが既に鬼籍に入られてます。
更にさよなら公演だったこともあり、くわんぺらに仁左衛門さんが
お付き合いし(ややお気の毒)、「並びの傾城」に松也、梅枝、
巳之助、新悟と言う、通常の3割増くらいの長身軍団で、びっくり
したのを覚えています
今やその半分は立役専門役者になり、巳之助くんは仙平で出演
です(笑)
(因みに今回の並びの傾城には芝のぶさんがいて、眼福!)

今回は團十郎家ではないので、外題も違い、加東節も出ないし、
登場人物もちょっと違いますし、何より全般にかなり若返りました
勘三郎さん追善と言う事もあり、七之助くん初の揚巻、勘九郎くん
同じく初役の新兵衛(仁左衛門さんの兄役って!)、
これまで揚巻しか拝見してなかった玉三郎さんは脇に回ってご指導と
満江役。
また、彌十郎さんが通人、亀蔵さんが若衆(!)と「コクーン」の
顔ぶれが(芝翫さん以外は)揃いました

七之助くんは声がやや安定しないのと、満江送りに出る以降、スター
花魁オーラがなくなり、歌六さん意休去ってしまうので、最後、
本舞台に一人残るのですが、やや舞台にスカ感が。
多分これから先は七之助くん揚巻を観る機会がどんどん増える事
でしょうから存在感増すのを期待してます。

勘九郎くんは声が益々パパにそっくりになってきましたね
大河でしばらく一ヶ月舞台出演が減っていて本当に残念です。

歌六さんの意休、真面目な意休ですね(笑)
左團次さんのを見慣れているので、何か凄い真っ当な事を言ってる
人に見えちゃいました(笑)
さて仁左衛門さんです
ちょっと痩せられましたね…
何もかも大好きな役者さんなので、絶賛して色々目を瞑りたい
ところですが、もう少し若い頃の、色気だだ漏れの時のイメージが
焼き付いているのがどうしても邪魔してしまいました。

セリフの緩急やメリハリなど、下手すると形式化されたものを眺めに
行くだけと勘違いされかねない(実際、諸々無理な前提を背景を
飲み込んでいる)この「助六」で、こんなに人々が喋り、探り、
喜怒哀楽を見せているのだと言う事に驚くほどな劇としての意味を
きちんと伝えるお力は本当に見事でした。

玉三郎さんの伝える「揚巻」とともに、「團十郎家じゃないバー
ジョンの助六」を中村屋兄弟に伝える役割をしっかり感じました。

巳之助くんの仙平はセリフ回しが微妙すぎ。
単なる軽さでない軽妙さがないとセリフ回しのオカシサにしか笑え
ないと言う残念な事になるので、「ナルト」も良いけど、古典も
頑張って欲しいです。

ともあれ色々な意味で貴重な「助六」でした

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