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2018.12.29

「女中たち」を観る

シアター風姿花伝
年末には目白から「エーグル・ドゥース」の前をエイエイと歩いて
小さい劇場にやってくるのがここ数年の恒例になりました。
(帰りに角の漢方薬局で屠蘇散を買うのも)

今年はジャン・ジュネの「女中たち」
中嶋さんと那須さんをこの間近に見られる贅沢さ。

ストーリー知らずに見たため、最初なんだか全然分からず、名前を
間違えるあたりからそれがごっこ遊びだと判り、さらに本物の
「奥様」のお帰りと、「旦那様」についての悪巧みとその結末。
くるくるとオセロの様に力関係が入れ替わる、いったい何が正しく、
何が虚構なのか、庇うのは何か、守りたいのは何か、ラスト前の
那須さんの長セリフも含めてなかなか難解で、こちらの勉強不足も
あり、完全腹落ちとはいかなかったのがやや残念。
もっと言うと、このお二人、女中役をされるにはちょっと品があり
すぎだったかと(笑)
何しろ片やヘンリー六世妃マーガレット&フランス王女、片やエド
ワード五世妃グレイ夫人にフランス王女の侍女ですし(笑)

奥様役のコトウさんは無垢感、浮遊感、透明感がありましたが、
那須/中嶋お二人に挟まれたらそれはまた仕方ないですね

狭い舞台を占領するようにどんと置かれた、上下の接点を軸に押せば
くるくる回る上半分アクリル?で覆われたゼロ型の鏡のような装置は
何か意味があったのでしょうが、ちょっと私には分からず…残念

まあともあれ、女優さんの熱量を実感できただけで良かったです

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2018.12.27

蜷川さん関係番組「私の履歴書」「スイッチ」「藤原竜也の二回道」

日経の連載を元に、生前所縁の方たちの証言と映像で構成された
「私の履歴書」は、冒頭にネクストの内田くん松田くんインタビューと
「第三世代」映像、さらに珍しく石橋蓮司さんが、新宿文化時代に
ついて語っていて、またナレーションが長谷川くんとあってで、
しみじみみました
「スイッチ」は藤田さんと柳楽くんがさい芸の稽古場で語る内容に、
NHKの貴重な過去映像がたっぷり、さらに「二回道」は竜也くんを
ホストとして、溝端くん、小栗くん、そして鋼太郎さんと言う、
とても民放の深夜番組とは思えない、新旧小次郎揃う「ムサシ」
キャストと言う豪華メンバーが実に下らない(笑)話をだらだらして
いました(笑)
蜷川さんの影響未だにあったり語られたりするのはやはり嬉しい
ですね

そう言えば、いまさら録画を見返していたら、「西郷どん」田原坂の
回に兄弟で官軍/反乱軍で戦った兄弟の兄、鱸成信役で小久保くんが
出演されてましたが、名前付き役だったので期待していたのに、
セリフ「や〜〜〜っっっ」だけで死んでしまった上に誰かも全然
説明なしって(苦笑)
多分最初の脚本には兄弟で戦ったエピソードがあったと思いたい(笑)

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2018.12.26

「紛争地域から生まれた演劇10〜これが戦争だ」を観る

「紛争地域から生まれた演劇10〜これが戦争だ」を観る
東京芸術劇場のアトリエウエスト
「劇場」は普段ギャラリーとして使われている細長い空間でした
(隣のイーストでは争奪戦で惨敗した「スリルミー」が…)

最近各舞台で活躍目覚ましい文学座のくん亀田くんと吉野さん、
ネクストの堀くんと手打くんと言う顔ぶれによるリーディング

この企画、確か去年は内田くん出演を見逃していて残念でしたが、
今回は見られました

話はちょっと「ジハード」に似ていて、自ら志願して異国の戦場に
身を投じた若者が、日常としての戦争について、帰国?してから
記者会見で語る内容。

予めあった筈の建前や、個人的な正義感、あるいはひょっとして
持っていたかもしれない、ヒロイズムとかが、水がないとか、生理
現象とかの日常に接していくうちにどんどん簡単に本音に負けて
いた様子、それも4人のそれぞれ発言が少しずつ違っていて、私には
戦争のリアルをあぶり出すと言うより、人間がどこまでもプライドと
自己保身の生き物で、記憶、は常に自分に都合よく整理されていく
のだと言う部分がより強く感じられました。

堀くんは夏のさい芸の「ジハード」に続く、こうした主題作品への
出演でしたが、手打くん共々、ノイズのある役者さんになって
きたのが、親戚のオバサンのように嬉しいです(笑)

この手の芝居はどうしても日本では馴染みが薄い内容の分、本公演に
乗りにくいと思いますが、ベテラン役者、もしくはメジャーな役者
さんでは表現しきれない匿名性とか無名性が、普遍性を作り出すと
思うので、応援していきたいです

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2018.12.25

「十二月大歌舞伎」(夜の部/「阿古屋」Aプロ)を観る

夜は何といっても「阿古屋」
残念ながら日程がどうしでも合わず、「弟子2人」の方は見られず
「先生」のみ。
まあお弟子様方はこれからいくらも見られますし。

前回「阿古屋」を見たのは3年前
ファンだった家人が亡くなる前に観た、最後の玉三郎さんの舞台
なので私の中では少し特別な作品です

重忠は彦三郎くん。
どうしても彦三郎と言うと未だにパパのイメージが強いのですが
襲名以降、こうした役柄も増え、榛沢役の弟・亀蔵
くん共々、
パパ似の美声が聞けるのは何より。
顔が小ぶりで迫力にやや欠けるのは若さ故。
しばらく我慢ですね

人形振りの岩永は、見るとどうも注目してしまい、阿古屋への集中
力が殺がれるので、個人的には普通にやって欲しいです。

そして玉三郎さんの阿古屋ですが、もう今更何か言う事などある
筈もなく、特に三種の演奏が始まるや、咳一つ聞こえなくなる程
客席も集中していました。
次の予定があり、後ろ2つは拝見せず離脱しましたが、この75分で
十分すぎる大ご馳走で、今年の歌舞伎鑑賞を締めくくりました。

せっかくなので、舞台写真だけは3人分買ってみましたが、特徴
的な装束なため、かなり判別難航。
児太郎くんは目でだいたい判りましたが、梅枝くんと玉三郎さんは
角度によると激似。
なんとか面長で梅枝くんを、松緑くんが写っていた一枚で玉三郎
さんを判別しました(笑)

三人の「弾き比べ」見てみたいです
NHKか衛星放送かでやってもらえないかしら

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2018.12.24

ドラマ「手紙」

山田くん、沢尻さんの映画版も見ましたし、中村くんが出ると言う
ので、一応録画するか、くらいなスタンスだったのですが、見たら
夜中に大号泣。

亀梨くんは、「バンクーバーの朝日」や、阿久悠さんドラマとかで
役者の時はアイドルのオーラを上手く消して昭和な人、が似合うなと
思っていましたが、今回も更に加害者の弟と言うだけで受ける偏見と
差別にさらされる主人公をしっかり演じていたのが
印象的でした

中村くんの無意識の無神経さも良かったですが、田中哲司さんに
榎木孝明さん、小日向さんに眞島さん、高橋努さんに渡辺いっけい
さんといった個性的でドラマや映画には欠かせない役者さんがご出演
田中さんや眞島さんなどほぼワンシーンと言う贅沢さ。

映画とは少し違う展開でしたが、ラストに流れる「見上げてごらん
夜の星を」の歌の内容と置かれた場面の乖離に涙腺崩壊、でした。
手書き文字のクレジットも手紙らしかったですし、監督が深川さんと
言うこともあり、渋めの仕上がりでした。

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「12月大歌舞伎」(昼の部)を観る

「12月大歌舞伎」(昼の部)を観る
今月の歌舞伎座は、玉三郎先生「門下」による、平成から次世代への
女形継承見届け公演の体。
3階A席は珍しく、最前列センターブロックまで凸型に高校生団体に
占拠されていて、そう言えば凄く速いタイミングでチケ取りしたのに
右ブロックだったので、あれ、とは思いましたが。まさかこんな
大量高校生団体だったとはちょっと思いやられると思っていたら、
開演するといたことを忘れるレベルの静かな観劇態度。
中には興味一切なしと、制服かぶって寝ているとか、興味半分の
爆竹拍手みたいなのはいましたが、まずまず大人しかったのは
たいしたもの。
後から見たら、中高一貫の有名大学系列の進学校生でした。
こんな中から新しい歌舞伎ファンが生まれたら良いですね

さて昼は、まだあまり歌舞伎座での実績の薄い壱太郎くんを主役に
大抜擢の「お染の七役」
一人何役、の楽しみは、早変わりのスピードと、二人居るときは
どちらが「本人」かの推理と、舞台裏の早着替え連携プレーを想像
する事と、どの役がいまのその役者に合い、これから見込みがあり
あるいはまだチャレンジするには早いだろう、と言った見比べに
なる訳ですが、壱太郎くんの場合は、久松は馴染まず(女子だった)
お光が良く(中車さん久作ほどよいのんびり具合)、お六は姿は
よし、でしたが声色に無理あり、貞昌は姿かたちだけ、最後の松也
くん梅枝くんとの踊りは正直スペースが全く埋まらず、スカスカでした。

七之助くんのも見てますが、やはりわずかにとは言え場数の差か。
松緑くんの喜兵衛が意外に良く、彦亀兄弟も結構でした。

引き続き夜。

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2018.12.23

「ナウシカ」歌舞伎化

個人的にはジブリは全く苦手なジャンルのため、見たことがあるのは
萬斎さんが声優をつとめた「風立ちぬ」だけで、「ナウシカ」の
凄さも分からず、盛り上がりに全く欠けますが、歌舞伎としては
大ニュースです。

新作で昼夜通しというのも画期的ですし、来年の師走は歌舞伎座に、
いつもとは違う客層が集まる事になりそうです。

観るならアニメで予習すべきでしょうか。

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2018.12.22

来年「エリザベート」に再び成河くんご出演!!

「BlUE/ORANGE」再演で盛り上がっていたら、なんと6〜8月に帝劇で
「エリザベート」再演、成河くんルキーニも再降臨です!
チケット運あるなら使いまくります!

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「BlUE/ORANGE」再演!

しゅうさんと成河くん、千葉さんと言う泣けるくらい豪華だった
3人芝居が9年ぶりに再演です!
しゅうさんがいらっしゃらないのが残念ですが、どうやら顔ぶれを
見ると、前回しゅうさんがなさっていた医師役を千葉さんが、千葉
さんがなさっていた研修医役を成河くんが、若手らしい章平さんが
成河くんの演じていた若い患者役をされる感じですね
どちらにしても気合い入れてチケットをとらねばです

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2018.12.20

「スカイライト」を観る

新国立劇場

蒼井さんも勿論舞台で観たい役者さんですが(数えてみたら思って
いた以上に舞台を観てました)浅野さんはそれ以上。
「ロズギル」「モジョ」以来、来年久しぶりに小劇場でロングラン
なさると言う事で、今から楽しみでしかないですが、その浅野さんが
蒼井さんとほぼ二人芝居なんて、観ない理由がありません

パンフのインタビューで、中嶋しゅうさんが、浅野さんが演じた
トムをなさりたかったらしいエピソードが蒼井さんから出ていて、
確かに中嶋さんにぴったりの役でしたが、いつも真面目の人、な
イメージの浅野さんが、自己中で思った事を飲み込む事ができない、
上から目線で腹の立つダメダメなのに、ちょっとした仕草や上手い
甘ったれなトムを演じているのは新鮮で、しかもちゃんと自立した
気持を持とうとするキラも「ひっかかる」、危うい魅力がダダ漏れ
でした(贔屓)
確かにストーリーでイメージするよりは軽いし若かったですけど。

蒼井さんは実際にトマトソースパスタを作りながらの芝居もあり
(ニンニクが先、とか、パスタ茹ですぎ、とかセリフも入ってリアル)
また、シャワールームからタオル巻いただけの姿で来客対応に部屋
(舞台)を疾走する、とか、正対した二面の客席で挟まれ、かなり
接近した距離の舞台でイキイキされていました
先日テレビでオンエアされた「アンティゴーヌ」はじめ、蜷川さんの
「オセロ」、萬斎さんの「サド侯爵夫人」、ケラさんのチェーホフ
栗山さんの「あわれ彼女は〜」など、いわゆる古典的な悲劇の蒼井
さんも運命に立ち向かう感じが素晴らしいですが(びっくり、全部
観てました)小川さん演出の「スケポーン〜」でやそして今作の
ような現代を舞台にした現代作家の作品でも、素晴らしかったです。

最初と最後にだけ出てくるトムの息子役の葉山くんがストーリーの
アクセントになっていましたが、中途半端なら吃音設定はするべき
ではなかったし、何より主役2人に比べると力量差が明らかでした。
ピュアさ、は確かに魅力的でしたが。

翻訳も、地名のイメージや距離感がつかめないと言う(パンフに
詳細説明あり)翻訳ものアルアルは仕方ないなか、全般には耳馴
染みがよく、あまり翻訳もの、を意識せずに見られたのも良かったです

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2018.12.15

「當る亥歳 吉例顔見世興行」(昼の部)を観る

昼の部開幕が10時半。
歌舞伎座の11時とは30分の差ですが、ちょっと朝が気忙しいです
しかも朝イチから豪華配役による、重厚大悲劇「寺子屋」。
芝翫さんの松王による「寺子屋」は、装束も演出もちょっと見慣れた
ものとは違っていた気がしました。

例えば、出の松王の衣装。
黒地に雪持笹ではなく、灰ネズミ地で、遠目ちょっと派手と言うか
軽い感じ。
そして寺子たちが平場、官秀才が一段上で豪華な机、でなく、段上に
全員横一列に並び、秀才の机は更に地味で小ぶり。
確かにかくまってるなら地味な方がベターですが、秀才くん一番
右端でちょっと肩身が狭そうでした。
(南座の間口が歌舞伎座に比べると狭い、と言う事情もありそう)
また、松王と千代が正体を顕しても、すぐには白装束にならず、
焼香も園生の前と秀才だけで「いろは送り」なし
首実検で派手な見得出しまくった割には、前後、段切れまでやや
地味な印象でした


夜の部でも書きましたが、芝翫さんの声がややダミで、橋之助時代
美声美形が売りだったのにちょっと残念。

千代は魁春さん、源蔵は愛之助さん、戸浪は扇雀さん、園生の前は
秀太郎さんに玄蕃が亀鶴さん
女形さま方は手堅いと言うか、鉄板の中に置くと、愛之助さんは
まだまだ若い。
前段の「筆法伝授」を見れば、源蔵の菅丞相に対する恩顧、深い
繋がりが判るので、いきなりここから、しかも「寺入り」もないと
なれば、源蔵くんもっと悩みに悩んでくれよ〜と思いながら見て
しまいました
申し訳ないですが、myベスト源蔵は梅玉さんなので、ハードルと
しては高すぎなんですが(笑)
福之助くんの涎くりは真面目、でした。

「鳥辺山心中」はその梅玉さんだったので拝見しましたが、個人的
にはややピンと来ず、かなり寝ました(苦笑)

次が「じいさんばあさん」
これは仁左衛門さん玉三郎さんコンビでも観ていますが、今回の
仁左衛門さん時蔵さんコンビは、自分が年取ったからかも知れませんが
一番ズシッと「人生残りの時間」について考えさせられましたし
ジワジワ涙腺破壊されました。

芝翫さんがこちらでは悪役の下嶋をギラギラガンガン楽しそうに
仁左衛門さんの伊織とのキャラクターの対比が実に良く出てよい
感じ。
時蔵さんのるんは、若い頃に違和感ないのもですが、黒田家表遣い
と言うキャリアを経てのシニア感が絶妙。
愛息が夭折した事を詫びるあたりが素晴らしかったです。
勿論仁左衛門さんの伊織は素敵の一言(笑)
高麗蔵さん、孝太郎さん、愛之助さんと脇もしっかり。
最後の「恋飛脚大和往来」は拝見せず、失礼しました。

なお、夜の部の、「権太」の母親役で出演されていた竹三郎さん
体調不良との事で、私が観た後の日程から上村吉弥さんが代役に
立たれているとの事。
ファンなので、吉弥さんも見たかった…

腹いっぱい眼福いっぱいの「顔見世」遠征でした

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2018.12.13

「當る亥歳 吉例顔見世興行」(夜の部)を観る

「當る亥歳 吉例顔見世興行」(夜の部)を観る
「當る亥歳 吉例顔見世興行」(夜の部)を観る
「當る亥歳 吉例顔見世興行」(夜の部)を観る
「當る亥歳 吉例顔見世興行」(夜の部)を観る
「當る亥歳 吉例顔見世興行」(夜の部)を観る
京都・四条南座
改装後初めて来ましたが、「顔見世」恒例のまねきのキラキラ度が
若干上がった気がします

改装で館内は漸くエレベーターが何とか設置されましたが、エレ
ベーターの余地はなかったようでしたし、3階席も少しだけ足元が
広くなり、以前はストンと物が落ちる心配があった隙間もなくなり
ましたが、階段の急なのは相変わらず。
前の人の頭が邪魔にならないのは有難いですが、上り下りはやっぱり
大変で、着物の京都マダムたちはきっとこの席には来ない前提なの
でしょう(笑)
そして顔見世ならではの、2ロビーにびっしり並ぶ、ご贔屓からの
竹馬も健在でしたし、食事前の休憩時間に仕出しが次から次から
料理を運んでくるのもここならでは、そして何より、豪華な演目
てんこ盛りで、上演時間が東京では考えられない長さなのも変わらず
でした
(昼は10時半から16時前まで夜は17時前から22時近くまで)

夜の部最初は仁左衛門さんによる「いがみの権太」
考えたら、最近文楽ではみましたが、歌舞伎は久しぶりでした
しかも今回は孝太郎さんが若葉の内侍、千之助くんが小金吾での
親子孫三代共演
小せんに秀太郎さんも出演されて、大親戚大会の上、さらに左団次
さん、梅玉さん、時蔵さんと幹部共演で、文字通りの「東西合同
公演でした。


しかしびっくりしたのは、「木の実」「討死」「すし屋」の2時間半
近くを小休憩すらなしでぶっ通しだった事。
まあ、ほぼこれを観に来た訳で、有り難くひたすら見入りました
眼福の一言でした

そしてこの2時間半大巨編のあとに、まだ、愛之助さんの「弁天」を
「浜松屋」から「稲瀬川」までやるのですから本当に「顔見世」の
重量感、半端ないです(笑)
チケット代が高いのも仕方ない気がします

右団次さん南郷に、芝翫さんの駄右衛門。
勢揃いに、孝太郎さん、鴈治郎さんがお付き合い
愛之助さんの「女形」は初めて拝見しましたが、シンプルに綺麗でした。

まあ段取りだらけの芝居なので、ちりめんや簪の扱い、煙管をいかに
気にしない体でセリフを言うか、とか、山ほど先輩方を見ている分
比較してしまうところは色々あるはありますが、これも、昼の
「じいさんばあさん」も、東京では最近あまり本舞台で拝見して
いない感じだったので、ちょっと安心しました。
右団次さん良かったですが、どうも愛之助さんと並ぶと、「日曜
劇場」「池井戸潤」臭が(笑)
やや気になったのは昼の「寺子屋」でも思ったのですが芝翫さんで、
声が割れて聞きづらく、風邪とかなら良いのですが、最近ちょっと
(以上)恰幅良くなられ過ぎて、かつて勘三郎さんと「夏祭」で
走り回っていた頃のキレが遠退いたのも惜しい。

流石に大作2曲で疲れ、若者二人の踊りは失礼しました。

いや、やはり京都の顔見世は格別でした。

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2018.12.11

「ヴァージニアウルフ」再演ならず…

「ヴァージニアウルフ」再演ならず…
シスカンの芝居もなんだかんだで結構見てますが、実は萬斎さん
目当てで観た作品以外で、印象に残っているベスト3に入るのが
「ヴァージニアウルフなんがこわくない?」

それが来年2006年と同じ最「恐」キャストで久しぶりに再演と知って
わくわくしていたのですが、「諸般の事情」でキャストそのまま
別作品に変更になったとのこと

残念。

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2018.12.10

「風が吹けば桶屋が儲かる」もしくは「チャイナシンドローム」なSeptチケットが取れない現象。

栗山さん演出の「チャイメリカ」も戯曲は日本人にはちょっと
複雑さを帯びそうですし、「熱帯樹」は小川さんが三島に挑戦とは
言え、一般的知名度は三島作品の中では決して高くないと言うのに
先行抽選に悉く外れまくっていて、「スリルミー」以来からずっと
チケット運壊滅的にダメ状態じゃないかと思っていたら、やっと
今更ながら理由が判りました。
「チャイメリカ」には田中くん、「熱帯樹」には林くんと、「おっ
さんずラブ」メインキャストが偶然同時期に別々にSdptの本劇場と
トラムにご出演だったからなんですね。
今にして思えば、「ロズギル」や「サメと泳ぐ」など、普通にチケット
取れていたなんて、今じゃ夢物語ですね(笑)

そう言えば鋼太郎さん出演の「ヘンリー五世」も来年2月上演で
「おっさん〜」キャスト3人揃って別の劇場で芝居に出てる事になって
いるんですね。

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2018.12.09

映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見る

クイーンはもろ世代。
しかし当時はトンデモ映画のテーマ曲(「フラッシュ・ゴードン」)
やら、長くてロックらしからぬ曲やら(表題曲)、いわゆる前世代
からのスーパースターたちとは違う感じがあり、王道じゃないなあと
思っていたけれど、フレディの死後もCMにしばしば楽曲が使われて
いた事もあり、ずっとどこかでクイーンは流れ続けていた土壌が、
この映画の大ヒットにつながっている気がします。
それでも懐かしさから世代には受けるとは思っていたものの、
まさか「クローズアップ現代+」にまで取り上げられるヒットに
なるとは思いませんでした。

見たのは字幕(通常盤)
ラストのライブエイドはライブを見ているようで「胸アツ上映」
人気も納得です。

さて、映画自体はクイーンの映画と言いながらも、正確にはフレ
ディの、映画でした。
(ブライアンとロジャーの本人二人は監修で参加)

時代ならではのアナログな手法での録音編集メイキングシーンや
プロデューサーとの確執、成功してからのメンバー内対立、セクシャ
リティについての当時の生きづらさなどあって、「ライブエイド」に
流れ込む仕掛けで、それぞれの曲にそれまでのエピソードが伏線に
なる構成は見事でした
フレディの病名告知のタイミングや彼女との出会いやメンバー
加入のエピソードが事実とは異なっている事にそうそう目くじら
立てるのは、ドキュメンタリーでない以上、大人気(おとなげ)
ないとは思いますが、それ以前に、例えば私が音楽家映画として
最高だと思う「アマデウス」に比べると、本当に悪意を持つライバルや
敵役は登場せず、見ていても気になるのは、いつフレディに病魔が
襲いかかる設定にしてるかくらいの、比較的シンプルなサクセス
ストーリー仕立てであり、映画としては良くできていましたが、
ひょっとすると、クイーンをもっとしっかり知って音楽(クイーン)
ファンには物足りない部分があったかも知れません。

フレディ役の役者さんはちょっとフレディとビジュアル違いましたが
(フレディが独特過ぎる)ブライアン・メイとロジャー・テイラーの
激似っぷりにはびっくりしました。
特にブライアン役の役者さんはプロフィールに「ホロウ・クラウン
〜ヘンリー四世」があり、これは猛烈に気になります。

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新国立「スカイライト」が素晴らしい件。

蒼井さんもいつも通り素晴らしいし、葉山くんも良かったですが、
やはり浅野さんが素晴らし過ぎでした。
今年は大滝さん代役で急遽出演の「ヘンリー五世」、カトケンさんと
絶妙のコンビを見せた「いかれているぜ」も拝見していて、さらに
今回のこれ
(「赤道の下のマクベス」は見逃してます)

個人的には圧倒的に今年の最優秀助演男優賞です

いや、日にちが許すならあと2回は見たい芝居でした。

詳細感想は別項

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NTL「ジュリアス・シーザー」を観る

NTL「ジュリアス・シーザー」を観る
「ヤングマルクス」に続いての今シーズン最後のNTLは、ベン・
ウィショーくんがブルータスと知った時から絶対観ると決めていた
「ジュリアス・シーザー」
行った回は満席でした。

「007」では単に今どき若者な「Q」くんとしか思っていなかった
ウィショーくんでしたが、「ホロウ・クラウン」で、センシティブな
リチャード二世王を演じ、同じく「007」のタナーであり、いま
イギリスのシェイクスピア芝居と言うとまず出てくるロニー・キニア
兄の演じるボリングブルックと対峙して引かなかったのを見て、
以降見逃せない俳優さんの一人に。
と言っても、映画と違って舞台はおいそれと見に行けないので、
NTLは本当に有難い企画です

また、キャストを見ると、ブルータスの「親友」キャシアス(蜷川
さんバージョンでは鋼太郎さんがやった役。阿部ブルータスとの
身体を張った大喧嘩が面白すぎでしたが)が、日本ではちょっと
発想のつかないを女性キャラになっていると言うのも驚きで、
いったいどうなるのかと思っていたら、その上、始まってみると
舞台はプロセミアムでなく、ライブハウスのようにアリーナ面に
小さな台を置いただけの上で、開演前からロックのミニライブが
始まっているという、度肝を抜かれるオープニングでした。
(後ろにはちゃんと「ジュリアス・シーザー」の横幕)
つまり、アリーナ面は椅子席が取り払われて立ち見になっており、
観客はそのまま、否応なしにローマ市民として芝居に参加する形に
なっていました
しかも舞台は、この後もシーンに合わせて床から大小の四角いセリが
昇降し、観客はそのたびに位置を移動させられ、例えばシーザーが
登場すれば左右に観客が別れてハイタッチし、ブルータスやアン
トニーの演説の時は四方を囲む、もうそれだけでも面白かったですし、
多分この劇場の狙いも、こうした構造による上演を可能にした事に
あるのだろうと推測しながらみました

ライブについて付け加えれば、「飛び入り」で登場するアントニー
(役)は背中に「マーク・アントニー」の名前入りの上下揃いの
ジャージを着ていましたし、往年の名曲「Eye of the tiger」が
流れて、個人的には大いに盛り上がりました。
そこから自然に芝居が始まり、始まって見ればキャシアスが女性
なのも別に気にならなくはなりました
と言うか、キャシアスの主語が字幕で「私」になった時点で違和感
ないと言う事から、ブルータスとキャシアスの関係がそもそも同性の
親友としても、異性の親密な関係としても成り立っているのも、
また、キャシアスがマクベス夫人さながら、ブルータスを焚き付けて
いるようにも見えたのは非常に興味深いことでした。
アントニー役の役者さんも蜷川さん版の藤原くんとは全く違うマッ
チョ軍人タイプで、華奢でインテリ雰囲気のブルータスと対照的に
シーザーに盲目的に忠誠を誓い、その怨みからブルータスを追い
落とす感じで手強く、ブルータス/キャシアスサイドは以降後手後手
観客からしても、やるからにはもっと内堀外堀埋めとけばよかった
のに、と言う感じは、偶然にも、先日観た「民衆の敵」の主人公と
同じ構造でした。

消えた亡霊を見て「もう少し話したかった」とか、キャシアスの
遺体に対して「かつてキャシアスだったもの」と表現するあたりは
まるっきり「ハムレット」と同じでしたが、当時のお約束セリフ
だったか、シェイクスピアのクセなのか…

「ジュリアス・シーザー」については、これなら「仁義なき戦い
バージョン」作れるわと思った、刑務所の中の縄張り争いと言う設定
での映画版が余りにユニークかつ、見事な翻案でしたが、今回も
そのアイデアのはまり具合に唸らされたプロダクションでした。

結局自分に危険が及ばないなら、権謀術数見てるのは楽しいって
事なんですよね(笑)

同じ映画館内で、「メタマク3」のパブリックビューイングをやって
いて、それも見たいなとは思っていたのですが、今回はこちらの
選択で正解、でした。

NTではキニア兄で「マクベス」をやるとかで、これも是非来シーズン
NTLのラインナップに入って欲しいです。

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2018.12.06

「民衆の敵」を観る

「民衆の敵」を観る
リニューアルした文化村、久しぶりのコクーンで、イプセンの
「民衆の敵」を観てきました

演出家のマンビー氏は、同じコクーンで、同じ堤さんでの「るつぼ」を
観ていますが、ひたすら耐える主人公はちょっと私の思う堤さん
キャラとは違っていて、やや物足りない気がしましたが、今回は
正義が社会に敗れるとはついぞ思わない、恐ろしくピュアで、恐ろ
しく排他的で、恐ろしく楽天的で、恐ろしく利己主義な主人公が
はまりました。

セット転換に小野寺さん的な、ポーズに力点のある集団のダンスを
取り入れて、完全暗転も幕休憩もなく、そこまで突っ張って大丈夫
かと堤さん演じるトマスの危うさと、「社会」や「大衆」の移り気と
日和見と、集団心理と残酷さを痛感した2時間15分でした。

中盤の、トマスと実兄で弟と利害が対立する市長(町長?)役の
段田さんとの兄弟口論シーンと、ラスト前の、トマスの演説会
(のはずが、トマス糾弾大会)シーンは、観客が演説会の聴衆に
見立てられ、迫力があり、久しぶりに私の中での「ザ・堤真一」を
堪能しました。

観光による地域活性化の為に採掘した温泉の、杜撰工事のために
起きた健康被害問題を、解決せずに隠蔽しようとする行政と市民の
対立は、全く、昭和や平成に日本でも実際に起きた事件事故が想起
されましたし、また、上述した段田さんはじめ、木場さん、外山さん
大鷹さんと、個性的で味わいのあるベテラン男優陣が、戯曲のもつ
普遍性を的確に伝えていましたし、空気を読んで呆気なく変節する
新聞記者を谷原さん、赤楚さんと言う、正統派二枚目俳優がされる
のも面白い捻りかたでした。

しかし何より、それ以上にしみじみしたのは、意図したか偶然か、
舞台の端々に、一時期この劇場を「主戦場」にしていた蜷川さんの
影が漂っていたことでした。

主要キャストはみな蜷川さん演出作品に出演されており(堤さん:
「将門」「タンゴ」など、安蘭さん:「アントニーとクレオパトラ」
木場さん:「カフカ」「天保山十二年」「ヘンリー六世」、谷原
さん:「あわれ彼女は〜」、段田さん:「将門」「タンゴ」「元禄
港歌」)、外山さん:「ヴェローナ」「お気に」)、更には、さい
たまゴールドシアターから田村さん、武居さんら4名が、「大衆」
役として若い俳優さんに混じって芝居をされていたのはびっくり
しました。

そして留めが、ラストシーン。
自身の正義感なために、完全に町中を敵に回してしまい、住む家をも
奪われたトマスが、そうなっても尚意地を貫く、最早喜劇的ですら
あるセリフを吐く中、舞台に上から不意に石がバタリ、ボタリ、
バタバタと落ちてきました。
「ヘンリー六世」の冒頭の血の塊はじめ、これぞまさに蜷川さんの
必殺技「垂直落下」(笑)
その後継を久しぶりに見た気がしました。

それにしても最後まで一貫して常識的だったのが、妻と娘という
女性二人だけでした。

いや、面白かったです。

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2018.12.02

久しぶりに観劇スケジュール調整にもってこいな手帳

久しぶりに観劇スケジュール調整にもってこいな手帳
某Dブランドがマンスリーで日付が縦に並ぶスリムなタイプを作ら
なくなって以来数年、バラバラに発表され、時に5〜6も見たい
作品が被る観劇スケジュールを自分で「管理」するために、市販の
ノートにシステム手帳のスケジュールを貼り付けると言う「オリジ
ナルガントチャート」対策してきましたが、来年は久しぶりに手作業
から解放されました

ミドリさんが作られた「プロジェクトプランナー」

私には有り難くも日付が縦に並ぶタイプのスリム手帳。
余計なものがなく薄い上に、見開きに横に6本線が入っているので
かなり本数が被っても大丈夫ですし、下に少し余裕があるので、
例えば翌月2日とか月を少しまたぐ場合も翌月ページに行かずに
記入ok。

個人的にはこれで罫線が「キャンパスノート」と同じグレイ系なら
言うことなしなんですが、そこまでは無理でした(笑)

これで来年はダブルブッキング防止と、絶妙ダブルヘッダー設定を
目指します(笑)

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