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2019.02.17

ナショナルシアターライブ2018「マクベス」を見る

今シーズンは「マクベス」に「リア王」「アントニーとクレオ
パトラ」、そして「リチャード二世」にとシェイクスピア好きには
堪らないラインナップ

まずは「マクベス」
もはや映像では追っかけ状態の(笑)ロニー・キニアのタイトルロール。
シェイクスピア俳優と言う意味ではば鋼太郎さんのような感じ
でしょうか
これ、ロンドンでは3ヶ月近くロングランしているのですから、
全く羨ましい限りです。
しかし!
今、新感線ファンは「マクベス」には異様に詳しいです
何しろ半年かけて3バージョン、回る舞台に大規模なセット、耳を
つんざくメタルロックで「マクベス」セリフと世界観を五体に流し
込まれていますので、今回装置や美術が近未来、と言われても、
豊洲の凄まじさ、振り切り加減に比べれば可愛いものでした(笑)
また、男性役を女優がやるのも最近海外での古典上演の定番みたいで
、今回もフリーアンスやロス役が女優さんでしたが、個人的には
それで何か、男優がやるよりさらに腑に落ちる何かは感じられない
ままでしたが。

舞台セットがなかなか格好良かったです。
かなり大きな劇場を使っているようで、錦帯橋のような太鼓橋の
半分が見えている、つまり、広重の「五十三次」の「日本橋」
みたいな感じで(笑)、「何か(特に得体の知れないものが)不意に
来る」感が凄くして、亡霊やら魔女が現れ、消えていく、その出入が
このセットだと曖昧にできたのは面白かったです。
(但し、ダンシネンの森も同様、橋の奥から次々現れて、マクベスが
舞台手前際に徐々に追い詰められるのかと思ったら、手前から橋を
渡って行ったのは、私のイメージと逆でしたが)

また、字幕で見ているせいだと思いますが、日本人が演じるセリフを
聞いているよりも、誰と誰が、とか、どこで何が、とか、の説明
セリフがすんなり入ってきたのは発見でした
多分、日本語の場合、馴染みのない地名、人名は言われても、特に
人名はその場までに出ておらず、役者さんと顔が繋がらない場合が
特になかなか覚えられないせいだと思いますが。

これは判らせ方に長けた蜷川さん演出をもってしてもで、「ヘンリー
四世」でヘンリー四世【木場さん】がホットスパー【星くん】や
パパのノーサンバランド伯【塾さん】やウスター伯【たかおさん】と
対立し、ウスター伯を先頭に、反ヘンリー色を強くするシーンは、
正直、国王とノーサンバランドが仲違いし、対立の溝が深まった、
以外解りませんでした

そしてこれはビジュアルの問題もありますが(失礼)、マクベス
さん、それほど戦に強そうじゃないんですよね(笑)
基本、完全に「予言」を気にしすぎ。
気にしすぎて結局支配されていくのが気の毒なくらいでした

そうそう、当たり前ですが英語版なので、夫人がダンカン王殺害に
ビビるマクベスに「失敗するですって?」を「We」と言っている
とか、以前、松岡先生や河合先生の講座等で聞いた、英語蘊蓄を
確認できたのはちょっと嬉しかったです。

そうそう、つい先日、松岡先生が「ヘンリー五世」について、
ヘンリーの「駄洒落」について、「measure」を三種類に使って
いると言う最新情報を聞いたばかりだったのですが、「マクベス」の
ラストでも、締めのセリフに「measure」が使われていたのを
聞き取れて「おい」っと思ってしまいました(笑)。

面白かったですが、スペクタクルと目新しさについて言えば、
「メタル〜」はよりかっこよかったのを改めて実感しました。

3月から「髑髏城」のゲキシネが始まりますし、年内にはパッケージも
発売になるそうなので、「メタマク」も是非そうなれば、多分
「髑髏〜」は「花」しか見ないし、買いませんが(笑)、「メタマク」は
3バージョン買うかも。
特に「disc3」は家族の都合で、1幕しか見ていないので、是非
最後まで見たいところです。

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