« 久しぶりに「子午線の祀り」録画を見る | トップページ | 新国立劇場「こつこつプログラム」〜リーディング「リチャード三世」 »

2019.03.18

「三月大歌舞伎」(昼の部)を観る

「三月大歌舞伎」(昼の部)を観る
昼は「傾城反魂香」
吉右衛門さんの又兵衛は随分見てきましたが、白鸚さんのは多分
初めて。
そもそも播磨屋さんと違って高麗屋さんは喋る系の芝居がお得意と
思ってきたので、演目チョイス自体が意外。

更に今回は定番の「土佐将監閑居場」の前段つき。
昭和の復活狂言のようで、話は他愛のないものでしたが、登場する
絵から飛び出した虎(と中の人たち)がまあ達者で達者でびっくり
しました
雰囲気は京劇風ですが、ちょっとアニメ顔と言うか、普通歌舞伎で
出る動物より数倍可愛く、数倍動けるヤツでした。
何しろ舞台の段を楽々上り降りし、ちゃんと役者に動きを合わせ
それらしく見得まで切る。
「先代萩」床下のネズミちゃんも、「二つ玉」の猪ちゃんもなかなかな
役者ぶりですが、あの二人(笑)サイズであそこまで芝居のできる
虎は貴重。
花道の入りまでしっかり見せ場を作って、今回の明脇役でした
残念なのは、次の「閑居」の虎と同一人【虎】物なのに、「閑居」
のはいつもの毛皮に毛が生えた(笑)レベルだった事。
落差大きすぎ。

さて、いわば眼目の「閑居」ですが、まず猿之助さんが上手い
個人的には「弁天」より好きですね
かつて菊五郎劇団で腕を磨いていた頃の、例えば「十二夜」の麻阿の
ような、才知と機知にあふれたキャリアウーマン的キャラクターが
良かったです
やはりリアルに鼓を打てるとか、役者には大切
(狂言「吹取」で、演者が笛を吹くのも同様)

白鸚さんも一つパントマイム的と言うか、喋りを封印された分、
お年を感じさせない(失礼)軽やかな動きと軽妙さがいい感じ。
襲名以来、逆に役柄の幅が広げていらっしゃる気がします
弥十郎さん、門之助さんは勿論、若いカップルを演じる幸四郎さんと
米吉くんコンビが相当可愛い。
米吉くん、そりゃ四天王より良いですよね

今月は夜の「盛綱」、昼のこれ、と充実した番組揃いでした

|

« 久しぶりに「子午線の祀り」録画を見る | トップページ | 新国立劇場「こつこつプログラム」〜リーディング「リチャード三世」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 久しぶりに「子午線の祀り」録画を見る | トップページ | 新国立劇場「こつこつプログラム」〜リーディング「リチャード三世」 »