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2019.06.20

「キネマと恋人」を観る

Cinema

80年代から約10年くらい、ウディ・アレンの新作映画に外れなし、
と言う時期がありました

アレン自身のスノッブさと変人ぶり、一方、作られる映画の洒落た
都会の設定、孤独やほろ苦い人間模様、音楽などが、まさに憧れの
「ニューヨーカー」を描いて、新作ごとに「渋谷東急」(いまの
ヒカリエにあった東急文化会館の上階にあった、割にこぶりの
スクリーン)に通ったものです
「アニーホール」「マンハッタン」「ハンナとその姉妹」、そして
「カイロの紫のバラ」

個人的にはガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」の哀愁を
帯びたメロディが絶妙に使われた「マンハッタン」が一押しですが
多分、世間的には「カイロ~」でしょう

残念ながら「カイロ~」以降は個人的趣味映画に収斂した感じがし、
また同じ時期にデ・ニーロ、パチーノ、ストリープ、ホフマンと、
いった力業系(笑)俳優の名作に興味が移った事もあり急速に見なく
なりましたが
(何年か前に、久しぶりに監督作「ブルージャスミン」を見ましたが
目新しさに欠けました)

で、「カイロの紫のバラ」
あの頃のアレンのミューズだった、ミア・ファローがヒロインを
演じて、生命力なさそうなのに(笑)本当に魅力的でした。

それが、まさかまさか(笑)日本版として翻案されたのがこの作品
初演はトラムで、始まっての評判を聞いてからではとてもチケットは
取れず、見られないままになり残念でしたが、大劇場での再演で、
ようやく見られました

入口で池田成志さんをお見かけしました

3階席でしたが、スクリーンを真正面に見られ、ストレスなく、
また、床へのライティングも見られたのも良かったです

そして勿論内容も。

妻夫木くんは映像でもですが、今は野田さん芝居の常連でもあり
庶民的な脇役映画俳優と、その演じる寅蔵と言う個性的なキャラ
クターを演じ分けて見事。
スクリーンを使っての舞台上での早(歌舞伎に比べたらのんびり)
替えも面白かったですし、カテコでの寅蔵の登場は、まさにスク
リーンの向こうから抜け出したようで面白かったです。

緒川さんは、まさにアレンにおけるミア・ファローであり、ティム・
バートンにおける、ヘレナ・ボエム=カーターのようでした
独特の方言と、しなやかな長い手足の動き、特に着物の袖口から
出る白い手が長くて印象的でした

誓さんやともさかさん、三上さんに橋本さんと脇も贅沢な顔ぶれで
95分×2と言う尺が全く長く感じられませんでした

敢えて言えば、寅蔵がスクリーンから抜け出してくるまでがちょっと
長すぎるかなとは思いましたが。

因みに、ケラさんのインタビューで予測(期待)していた通りに
映像に萬斎さんが一瞬、浅野内匠頭みたいな扮装で登場されて、
客席で気がついた人は大爆笑していましたね
(ちょっと「BOSS」のCMみたいでした)

再演が望まれ、そして期待を裏切らない内容、ストーリーはアレンの
オリジナル同様、そしてアレン作品らしくビターな結末でしたが
やはり見られて良かったです

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