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2019.06.25

「Act Guide」最新号(長文)

「シアガ」の編集ノウハウを継承した「Act Guide」、20日発売号
パイロット版的な2号目ですが、どうやら秋から定期発行決定との
ことで、何よりです

今号も「オレステイア」生田/横田対談、「ヘドヴィグ」浦井くんと
共に、「発信する俳優」として徳永さんの成河くんインタビューが
掲載される贅沢な内容

↓「エリザ」エントリーに「オペラグラス」云々を書いたのは、
じつはこの成河くん記事とちょっと関連しています

オペラグラスで贔屓ばかり見ずに全体を見て、と言うのと、一部の
「リピート」前提の芝居(とそれに馴れる役者)への危機感などから、
観客にもリピートするなら、普段観劇習慣のない人たちに観劇の
機会に寄付をと提案し、「ブルオレ」で実施したカルティベイト
チケット制についてでした

確かにごもっともで、滅茶苦茶正論。

しかし成河くんファンとして、うっすら反論するなら(笑)ご贔屓を
しっかり堪能する楽しみがなければ、大枚叩いて芝居を観る意味は
多分半分以上はないですし(期待外れの芝居でもご贔屓が出ていれは
少しは報われるし、自分を慰められる)また、駅前劇場やトラム
とかでなければ、やはりまずはしっかり、ご贔屓をオペラグラスで
追いたい、あるいはリピートしたいと思うのは、ファン心理。

そしてそのリピートの上で、一度はオペラグラス外して見て全体像を
理解する、と言うのは勿論ありです
また最近は一度見ただけでは理解が難しいスタイルや斬新なルールの
芝居も少なくなく(私には先日の藤田さんの芝居は、容易には理解
困難な凝った芝居でした)、また、新作でなく古典、例えばシェイ
クスピアにも一度で判らないもの、判らない箇所はいくつもあり
その意味でも叶うなら数回同じ芝居をリピートし、芝居を理解して
こそ、役者さんの熱演も含めて理解ができる事があるとも思います

また、リピートについては、日本の観劇土壌も若干関係あるかなと
海外は知りませんが、長らく日本で「芝居」の中心にあった歌舞伎は、
ある時期から新作は少なくなり、100年単位レベルの「再演」が
基本になっていて、観客の芝居自体の初見度は当然低く、観客は
何を楽しむかと言えば、贔屓の役者が、「あの」芝居の「あの役」を
どう演じるか、更にその役者が20代、40代60代と経験と年齢を積む
ことで、同じ役でも変わる筈、あるいは役柄が変わるのを楽しむ、
いわば育成ゲームでもやるような土壌がある気がします。

それは更に宝塚でも、J系アイドルやローマ字3文字ユニット
「坂」系アイドルの「推し」も同じメンタリティかも知れません

勿論、例えば先日の「キネマと恋人」のように、内容も表現も明確で、
全体像も、細かい役者さんの芝居も、同時に堪能できれば、それが
一番幸せなのでしょうが、シェイクスピアであれ、ミュージカルで
あれ、古典歌舞伎であれ、盛り込まれる情報量が多ければ、二つの
目を通して一つの小さい脳みそで一度に理解し受け止められる事は
どうしても限られます。
そのあたりをどう捉えるかが、リピートやご贔屓フォーカスに対する
是非の分かれ目かなと思いました。

まあ、一度では判らなくても、また見て、もう少し理解したいと
思わせられる芝居はまだ良い方で(笑)、固有名詞を出すのは憚られ
ますが、どんなに好きな役者さんが出ていようと、余りにわから
なさ過ぎて、(主に私に理解力がないのでしょうが、稀に制作側の
独りよがりもある)理解する意欲も失い、手元の腕時計ばかり気に
なってしまう芝居もあるし、折角取っていても、またあれを見る
気にはとてもなれない、とリピートを止めた芝居もありますし(笑)

オペラグラスで追いかける、あるいはリピートしまくるのも当然
程度の問題、マナーの厳守は必要ですが、ファンにそうさせる力量の
役者さんであると言う証明でもある訳ですし。
更には、限られた時間と予算を何とかやりくりしての観劇には、
それぞれ第三者からは計り知れない思い入れが多分あって(私にも
勿論)、映像でなく、劇場まで足を運び同じ空間を共有してパフォー
マンスを楽しむと言うルールの中では、各自楽しみ方はそれぞれでも
良いのでは?と思ってはいます。

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