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2019.06.03

「五月文楽公演『妹背山婦女庭訓』(二部)」を観る

Ryohana

通しの夜。
一部(昼)も相当長かったですが、二部(夜)は15時45分開演、
ほぼ21時終演、つまり約5時間、昼と合わせると10時間以上!

一演目の上演時間からしたら、私の体験したものとしては、新国立、
さいたま両バージョン「ヘンリー六世」や、コクーンの「ゴースト
オフユートピア」レベルだった事に、終わってから気がつきました
(遅い(笑))

人間でなく人形がやるので(と言っても動かすのは人間)、何と
なくそこまで大変さが伝わらないの、或いは著名な役者さんが出る
とか、演出家が蜷川さんみたいに有名とかだと、もっと話題になる
のかもしれません

いや、これだって人間国宝の大御所が大挙ご出演なんですが、国立
劇場がお上品、と言うか、宣伝下手なのか、結局東京は埋まるので
あまり派手に宣伝する気がないのかもしれませんが、しかし折角なら、
「日本の『ロミジュリ』、10時間一挙上演!」とか「令和改元記念!
○○年ぶりの貴重な通し上演に、人間国宝奇跡の競演」とか、と
アピールすれば、中身はともかく(笑)レアさにひかれ、普段文楽に
関心がない人が来てくれるかもしれないのに。
全く勿体無い話ではあります
(しかもそれでいて、チケットが8000円しないコスパの良さ!)

で、本編。
いきなり大長尺「妹山背山の段」です

歌舞伎の両花道もまあまあ珍しいですが、今回文楽で初めて左右
両床と言うのを見ました。
(写真は通常はない、下手の「背山」台)

歌舞伎の両花道は、客席がセットの一部になって、舞台との一体感が
出ますが、文楽の両床は、いつもモノラルで聞いているラジオが
いきなり超高性能のステレオシステムになったような感じでした

前半は掛け合いと言うより妹山、背山と左右交互なので、音(声)が
交互に聞こえてきましたが、後半になったら、左右でユニゾン。
セリフではなく、浄瑠璃ですから、迫力が半端なかったです

勿論?、動きが少なく、セリフ延々、転換もないため、眠さを誘発
されるのは、歌舞伎同様、橋本治先生のお説通り(笑)
しかし、あの美しいセットで、二組の子殺しですから、全く作者
(近松半二)もえげつない(笑)

さて次が上演頻度の互い「杉酒屋の段」「道行」「姫戻り」「金殿」と
やっと話が本筋に。
お三輪、謎の美女・橘姫、求女、鱶七、と言うお馴染みキャラに
意地悪な女官、下ネタ喋り倒す豆腐買いのおばちゃん(笑)も登場し
ここからテンポは良くなり、楽しく見られます。
しかし淡海くんはホントに容姿端麗だけが取り柄で、全然実戦では
役に立たない(笑)

勘十郎さんが遣うお三輪は、相手のセリフにちゃんと反応し、喜怒
哀楽がこちらに伝わって、見ていて本当に楽しかったです

まあ、足腰にややダメージ来ましたが、貴重な上演でした。

大阪では4月から年内とびとびでの「忠臣蔵」
7月は、五段目から七段目
こちらも楽しみです。

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