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2019.06.17

「化粧二題」を観る

紀伊国屋サザンシアター

令和の世になっても、「化粧」を観る事になるとは、と思うくらい
長く見ているお芝居で、しかも渡辺美佐子さんのイメージが今でも
強いので、有森さんが演じると聞いてちょっとびっくりしました
何しろ有森さんと言えば「トレンディドラマ」から映像の人と言う
イメージで、少なくとも「旅芸人の女座長」をキャスティング
とは結び付きませんでした

また「二題」になってから見たことがなかったので、内野さんの
パートの方は初見でしたし、見てみれば、女座長パートも微妙に
記憶とは違っていて、大漁幕に囲まれた、化粧前しかないセットと
言う以外はほぼ新作な気分で見ました。

見てみれば、有森さんもそれなりにお年を重ねて、気丈な女座長
役を軽やかに演じておられ、何より渡辺さん以来の、鏡を見ず、
での化粧はお見事(因みに内野くんは手鏡で眉引いてました(笑))

一方、内野くん。
タイミングとして世間的に「ケンジ」フィーバー中で(笑)、それとの
落差にまず笑ってしまいそうになるし、セリフの「昨夜はご馳走に
なって」の目線の先に、シロさんがいるのかと思ってしまったりと
「何食べ」にかなり影響されながらみる事になりましたが、髪型
から体つきから、別人で、役者さんてやっぱり凄いてしか言いようが
なかったです。
と言うか、「おっさんずラブ」の鋼太郎さんと同じで、豪快キャラ
だからこその、「ギャップ萌え」であり、実力派俳優だからこそ、
乙女キャラを演じても本人がそうだから、ではない上手さとして
伝わり、だからこそ芝居の幅が広がるメリットこそあれ、以降の役柄が
限定される心配もない、全く、キャスティングした人はさすがだし、
受けた役者さんも凄い訳です。

内野くんパートは、対話相手の、訪ねてきた孤児院の院長さんのセリフも
内野くんが喋るし、また、女座長・五月洋子と座長・市川辰三は、
孤児院と、座付きの涎を垂らす女形と言う二つの共通点を持ちながら、
それぞれ子と親の近況は異なっていて、二人が親子なのかどうかは
曖昧なまま終わりました。

流れる、ちあきなおみさんの「喝采」、救急車のサイレンや踏切の
警報音などが哀愁と生活感に溢れ、最近すっかり映像やプロジェク
ションマッピングなどを使いこなすのがトレンドになった舞台演出の
なかレトロやアナログ感が却って新鮮でした。

また違う配役でも見てみたいです

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