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2019.06.01

「Taking sides~それぞれの旋律」を観る

本多劇場
加藤健一事務所公演。

数年前に平さんフルトベングラー、筧さんアーノルドと言う組み
合わせで同じ戯曲を天王洲で観た時は、筧さんが平さんと言う巨大な
山に挑み、まあ派手に玉砕したな~、と言うのが今でも一番印象に
残っていたのですが、今回違う演出、キャストで見た後では、あの
カンパニーも演出がもう少し何とかなっていたら(笑)、少なくとも
配役は今回より私の中では腹落ちだな、と思いました

カトケンさんは勿論上手い方ですが、フルトベングラーを追い詰める
アーノルドの鋭さに見た目では欠けた気がしました。
勿論ご自身が座長ですから、当然アーノルドをやるおつもりで、
この作品を選ばれたのだと思いますが、今回折角、ザ・刃物役者(笑)
今井朋彦さんが客演されているので、寧ろ今井さんに攻撃側アー
ノルドを担っていただき、ご自身はフルトベングラー役にまわって、
その鋭い攻撃を、かわし、はぐらかす腹芸を見せて頂きたかった
です。

小林さんフルトベングラーも、平さんに比べると、威厳と大物感と
存在感と、なんと言っても何も言わなくても威圧され、すくませる
感じがもう一つ足りない気がしました
(平さんがありすぎたとも言えますが)

演出プランと言う物があるのでしょうから、演出の栗山さんには
アーノルドはああ言う感じで、ジワジワとフルトベングラーを追い
積め、フルトベングラーは無重力っぽい、或いは空虚とも見える
イメージだったのかも、とは思うのですが、なんか矢鱈とアーノ
ルドが思慮深いいい人で、肩透かしでした。

完全にやり過ぎだった(笑)マシンガントークの筧さんアーノルドが
平さんフルトベングラーの前には当たり前に空回りで、やはり
役者の格の違いか、とその時は思いましたが、その空回りな感じや
歴史の浅いアメリカ出身のイケイケ軍人と、ヨーロッパの歴史の中で
育まれ教養と高い評価を得ている著名な芸術家の対比としては、
体格も含めで平/筧版は、今回のものより見た目の説得力があった
気がするのは、やはり、演出が、ビジュアル感覚に優れる映画監督
畑の方だったからかもしれません

カトケンさんはこの作家のものも含めて、芸術家についての作品を
取り上げる事やちょっと前にはシェイクスピアもなさってましたが、
個人的にはこのカンパニーは去年のような馬鹿馬鹿しいくらいの
コメディの方が、役者さんの上手さも出るし、肌に合っている気が
しました。

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