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2019.07.05

「ガラスの動物園」を観る

Glasszoo

東京芸術劇場

久しぶりの文学座の本公演。
年配の男性客が多いのが老舗劇団らしく、一方、関係者っぽい方々
とか、研究生か、どこかの学校の演劇科の学生か、若いグループも
多い、独特の雰囲気の客席でした。

個人的には、最近、大注目している亀田佳明さん出演なので、張り
切ってチケットを取りましたが、文学座では「欲望と~」と並んで
この作品も、何度か名優たちによって上演されてきた、テネシー
ウィリアムズ作品で、久しぶりの上演だとパンフレットにあり、
劇団としても満を持したのでしょうし、また追加公演が開幕前に
決まったくらいですから、世間的にも注目の公演だったようです。

舞台には巨大な額縁、そしてずっとスポットライトが当たり続ける
ガラス細工の動物が飾られた小さなスペース。

アメリカ演劇によくある、1930年代を背景に、3人家族ともう一人
「紳士の客人」による4人芝居。

「欲望~」のブランチに似て、昔は良かったと過去に浸りながら、
息子や娘には自分の価値観を押し付ける母親。
足のハンディから高校も中退し、家に引きこもる、今風に言えば
ニートの娘。
そして、母と娘と親子3人の生活を支える唯一の正規雇用者である
息子トム(語り手でもある)

母親は娘の自立を必死に画策するものの、要は世間体であり、自身の
価値観でのみ判断し、彼女の希望など耳も傾けない。
娘が自信を持てずコンプレックスの塊なのは、娘に出会わせるために
息子に同僚を夕食に誘えと言うのに象徴されるように、手も口も
出しすぎるこの母親の影響大は明らか。

一方トムも、連れてきたのが、姉が学生時代に憧れていた青年なのは、
実は前から知っていて、しかも婚約者がいる事も、更に自己中な
性格なのも知っていて、姉に現実を直視させるために敢えて会わせ、
落胆するのを仕組んだのかもとか、何より、自分の未来のために、
支払うべき家の電気代を支払わず、電気を止められても知らんぷり
しているのですから、結構酷いヤツです。

家族でも愛しあえず、傷つけあい、嫉妬とコンプレックスまみれの
骨肉バトルは、全く今でも古びないし、現代的で現実的な問題で
息をつめて見ました。

役者さんはみな素晴らしく、亀田くんはやはり声よく佇まいがよく
堪能しました。

久しぶりに「ザ・新劇」でした

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