« 初めての「スマチケ」 | トップページ | 「エリザベート」を観る(6) »

2019.07.18

松竹座「七月大歌舞伎」を観る

201907osaka201907posterLobby12ya_20190718220401

昼に仁左衛門さんの「義経千本桜~渡海屋/大物浦」、夜に時蔵
さんの「芦屋道満大内鑑~葛の葉」と東京より素敵な演目が出るとの
事で、久しぶりに大阪に日帰り歌舞伎遠征決行

しかし当日朝いきなり、夜間工事の遅れで新幹線運転見合わせ情報…
昼の開演時間は諦め、出発時間を繰り下げたら、乗車時には通常運行に
なっていてひとまず安心。
ところが今度は乗車中に「山陽新幹線橋脚に車が接触」で新大阪
以西運転見合わせ、この電車も運転見合わせるかも、車内アナウンス
これはツキが無さすぎ、もう諦めた、やはり前日入りすべきだった
か、とか八つ当たりする先もなくイライラしていたら(笑)、幸い
こちらも比較的すぐに運転再開。
結局は時間通りに新大阪に到着、「厳島招檜扇」から拝見

やれやれでした
しかし随分な回数新幹線に乗ってますが、日に
2回も運転見合わせに
遭遇するのは初めてで、ヒヤヒヤ過ぎでした

今月は関西での歌舞伎振興のために作られたと言う「愛する会」
結成40周年記念とのことで、ロビーにこれまでのチラシが拡大印刷で
掲出されていて、勘三郎さん、海老蔵さん襲名、更には「NINAGAWA
十二夜」などもあって、かなり懐かしかったです。
(東京でも私の若い頃は歌舞伎座も時々歌舞伎のない月がありましたが
いまや毎月公演が当たり前
でも関西では未だに定期公演は夏のこれと、年末の京都南座の
「顔見世」以外は、特別公演感が強く、義太夫/文楽の中心の筈が
意外ではあります)

「厳島招檜扇~日招の清盛」は 我當さん久しぶりの舞台
イヤホンガイドで仁左衛門さんがしきりに「不十分な体調で舞台に
出るのは観客に対する甘え」とおっしゃってして、そう自覚されて
いるのも凄いと思いましたが、確かにその部分はあるにしても、
結局、海老蔵さん休演と勘玄くん一人頑張りがニュースに取り上げ
られるように、歌舞伎は芸もだけど、結局役者を遠い親戚のように
見届ける、見守る芸能なのかも知れません

そして何より「渡海屋/大物浦」

松竹座は歌舞伎座に比べると舞台幅が狭いので、海の大迫力には
欠けますが、見渡せる感じがするので三階席からも近く、集中力が
散漫にならないのが良いですね

特にラストは碇を背負った知盛が目線の先なので、後退りからの
落ち入りはハラハラ含めて迫力でした
仁左衛門さんの知盛は、なんと初役がわずか15年前と言うのも意外
でしたが、今回で5回目だそうで、それなら多分かなりを見ている
気がします
義経に後を託し、納得した上での入水感が強く、悟っていると言う
美学、でした。
仁左衛門さんに比べると、もう一方の「知盛」役者である、吉右
衛門さんのは、「見るべき程の事は見つ」と言いながらも、もう少し
源氏への怨みや生への執着が見える気がします

個人的大ヒットは孝太郎さんのお柳/典侍の局
世話の上手さに比べて、時代はもう一つスケールが先輩女形に
比べると、と思っていたのですが、局になってからのキリリとした
スケール感が素敵でした

更には、菊之助さんの義経
あの水のこぼれるような御曹司っぷりはさすが。
確かにこの人になら後世託せるかもと思えます
(実は義経も色々大変なんですが(笑))

弥十郎さんの弁慶は顔が独特でした。
あそこだけ出演は勿体無いですね。

昼打ち出して一息ついて、夜「葛の葉」

歌舞伎では久しぶりに見た気がします
いまできる役者さんが限られるからかも知れません
時蔵さんはもう安定と年齢不詳の美しさ
それこそ「NINAGAWA十二夜」の織笛姫から、あの艶やかさは、貴重。
(それで菊五郎さん相手の世話女房でも違和感ないのも凄いところ)
保名が 萬太郎さんと言う組み合わせがさすがにバランス的に微妙
ではありましたが、萬太郎くんも上手い役者さんなので、梅枝くんが
葛の葉できるようになれば名コンビになりますね

あとの二番は時間との兼ね合いもあり失礼しました。

仁左衛門さんが毎月関西でも歌舞伎が打てたら、とインタビューで
おっしゃっていましたが、正月の脇の手薄ぶりをみると、クオリティ
との両立が課題になりそうな気はします

大阪到着までがスリリングでしたが、楽しい観劇になりました

|

« 初めての「スマチケ」 | トップページ | 「エリザベート」を観る(6) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 初めての「スマチケ」 | トップページ | 「エリザベート」を観る(6) »