« 夕刊と朝刊が一緒にきた。 | トップページ | 「蜷の綿」を観る »

2019.10.14

「ジーザスクライストスーパースターinコンサート」を観る

OrbJejus

シアターオーブ

前日公演が台風で中止になった事もあり、昼の部開場前に既に夜の
部の当日券にまで行列ができていました。
昼の部当日券は並んだ半分もいかないうちに売り切れたようで、
スタッフが「残りの方は解散ください」とか結構厳しめに言って
いました
(一部の方が更に夜の当日券に並んでいきました)
13日は相当早くから並んだらしく整理券を出したようですが、
14日は早くも千秋楽なので、抽選だそうです

何しろこの様な期間が短い公演が一部公演中止になると、振替も
無理ですし、チケット買っていた方は払い戻しされても、納得しきれ
ない気がします。

13日は1時間繰り下げて開演しましたが、昼前の段階での電車の
運行状況を考えたら、凄い着席率で、観客の気合いの入り具合が
伝わってきました。
私のような、来日ミュージカルに疎い人間には、多分キャストの
顔ぶれとか、本当の有り難みや凄さを絶対理解しきれてないのを
何となく実感しました

とりあえずはWOWOWでオンエアされた2018年ニューヨーク版を見て
おいたおかげで、字幕を追わなくても、だいたい登場人物と人間
関係、ストーリーを追えたのは有りがたかったです。

セットは鉄骨で足場を組んだだけで、あちこちに音楽メンバーが
散らばり更にキャストも行き来。
昔観た白井さんの「三文オペラ」みたいでもあり、ネクストが
蜷川さんがさい芸のあちこちにセットを組んでやった「ザファク
トリー」とか、「レジェンドシリーズ」としてサブホールでやった
「ロミオとジュリエット」、また藤田俊太郎さんが演出した「ジャー
ジーボーイズ」や「テイクミーアウト」を思い出しましたが、あと
から見たら、舞台美術の方が蜷川組出身の方だったので関係あった
のかも。

さて、この舞台、楽曲の盛り上がりは言うまでもありませんが、
更に観客もある時はジーザスに期待し、ある時は失望するユダヤ人
として上手く舞台に巻き込まれていきます。
そうすると、後半、完全に追い詰められたジーザスが歌う「ゲッセ
マネ」で(を歌うデクランべネット)に当然観客として拍手を送る
のですが、その拍手さえジーザス、としては非常に重荷に聞こえる
のだろうと一方で思わせられると言う巧妙さを体感できたのは
ライブならではかも、でした。

メイン二人は流石でしたし、カヤパがWOWOWのニューヨーク版以上に
悩める人物として描かれて面白かったですし、壮麻さんの予想以上の
低音に驚くなど、キャラクター、歌の素晴らしさを堪能させて
頂きました

そして、勿論、お目当ての成河くん。

シルバー系の細身のスーツ、花柄が片身入ったシャツ、チェーン
系のアクセサリーと、長らく「皇后暗殺者」の地味衣装から一転の
格好よくお洒落な出で立ち(ちょっとホストっぽい)。
そして一幕冒頭から出番までの長い時間、ず~っとセットの最上段に
一人だけ背もたれの付いた椅子に座って、ある時は人の歌を一緒に
口ずさみある時は手拍子し、また笑いながら手でリズムを取り、
また乗り出して眺め、逆に(ヘロデ王として)つまらないらしい時は
足をパイプに載せて投げ出したり、足元のペットボトルをクルっと
回しながら手にして飲んでみたり、果ては大衆が盛り上がったり
するヘロデ王として興味がないところではフテ寝(笑)するまで、
ありとあらゆる事をしながら、コトの次第をずっとまさに「上から
目線」で眺めていらっしゃいました。

こちらもずっ~と待って急に出てきて、いきなり歌ってそれっきりは
判っているので、キャストが歌うのを押さえつつ、同時に「今の
ヘロデ王」を時々観測(笑)

いよいよ、となって立つなり、パイプの囲いからスルッと体操選手の
ように身体を捩って出し、全く足元を見ないまま(因みに成河
ヘロデは最初から最後まで、一度もジーザスから目を離す事なく
階段上りも下りも、驚異の完全ノールックでした)、どう考えても
難しそうな「ヘロデ王の歌」を歌い、途中には「台風は去った
ショウを楽しもう!」とまで英語でアドリブを決め、まさに風の
様に去っていかれました。

小柄だし、世界的ミュージカル俳優さま方に比べたら、と言う所は
ありそうですが、それまでの色々なイキオイがストンと一旦止まり、
何色かの空気を撒き散らして行ったのは確か。

カテコではいちいち梁になったパイプにつかまったり、近くの
キャストと握手をしたりされていましたが、ともあれ、今回は
まずは見られただけ幸いでした。
色々な意味で。

|

« 夕刊と朝刊が一緒にきた。 | トップページ | 「蜷の綿」を観る »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 夕刊と朝刊が一緒にきた。 | トップページ | 「蜷の綿」を観る »