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2019.10.09

「終夜」を観る

Shuya

シアター風姿花伝

年1回のシアター風姿花伝プロデュース公演は早くも恒例ですね

ほぼ毎年年末に公演がありましたが、今年はちょっと早めだった
おかげで、目白からの道がいつもほどは寒くなくて助かりました。

兄夫婦と男夫婦が、兄弟の母親の葬儀の終わった夜に、延々と
(2回の休憩を挟んで上演時間は3時間40分!)語り(正確には
罵り、叫び)合う、演る方もでしょうが、見る方も気力体力使う
芝居でしたが、迫力があり、時間を余り感じませんでした。

さて、この罵詈雑言バトル芝居、デジャブだと思ったら、そう、同じ劇場、
同じ作者の「ボビー・フィッシャーはパサディナに住んでいる」と
まさに同じ趣向?でした。

ノンストップでトップギアのまま毒を吐き散らし、トラブルを撒き
散らす栗田桃子さんが壮絶で秀逸
言っている事とやっている事の論理は90%理解不能でしたが、愛の
ない仮面夫婦を演じる義理の妹(那須さんが珍しく余りキレない
役)にだけは、かなり真っ当な事を言うのが不思議でした

兄(医師)が岡本健一さん、弟(実業家)が斉藤直樹さんで、最後の
最後まで本音を隠す兄と、基本は甘ったれな弟は、どちらも低温
火傷的な傷つけ方、傷つき方で、その分痛みは長引きそう。
しかも二人とも、社会的地位はそれなりな筈なのに、中身はかなり
幼い、そのギャップが奇妙でした。

一人、義妹だけが菩薩のように悟っていましたが、実は彼女にも
弟と結婚する前に兄にも告白されていた過去もあったりして、
心中は波風立ちまくっていたらしい事も示唆されていました。

それにしても罵倒しあうのも、傷つけ合うのも、相手の存在を確認
するためのように見え、皆、同様に寂しく、皆、同様に孤独で、
夜が明け、明るくなっても誰も救われないのに、妙な安堵感が漂う
実に不思議な幕切れでした
まあ、この身内舌戦ライブから、やっと解放された、と言う心地よい
疲労感だったかも知れませんが(笑)

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