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2019.11.11

京都国立博物館で「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」展を観る

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久しぶりの京博。
前回2015年の「琳派展」は、入場まで結構並んだのと(まあ今に
して思えば東京での「若沖」「鳥獣戯画」に比べたら可愛いレベル
でしたが)NHKが特集していたのと(笑)(昔、NHKが「絵巻切断」と
題してドキュメンタリー番組で扱い、この作品群が一躍有名になった
のと関係あり?)、最近何かと美術展の混雑が酷いし、基本が掛軸
なので、展示方法によっては混むと見づらくなると思って、開館
時間に合わせて伺いましたが、京博にしては心配した程の行列は
なく、すんなり入場できました。

音声ガイドを借り(開館前に並んでいる入場者には、歌舞伎の
イヤホンガイドの様に事前レンタル手続きを館に強く希望。現金
決済しかなく時間がかかるし、改めて並ぶのが勿体無い)、展示は
3階からですが、事前にPDFで確認しておいたので、まず、まっすぐ
2階の「三十六歌仙」の展示室へ

「三十六歌仙」たちは、一つ一つ立派な茶室の床の間に飾られて
いる風に展示が工夫され、また一つずつしっかり見えるように間隔を
かなり空けてあり、しっかり見られました。

普通からしたら位置がすこし高いかも知れませんが、前後の人を
あまり気にせず見られるのは良かったです
(手前のガラスが反射しないのも凄い)

歌仙絵をまず堪能したあと、3階からリスタート。
まあ「手鑑」と言われても文字関係はさっぱり、ですし、「ちはや
ふる」は思っていた以上に小さくびっくり。

「ちはやふる」と言えば、音声ガイドに一部、アニメの声の方が
役になりきって喋るスペシャルバージョン、が、いくつかありまし
たが、アニメを知らないので、正直、ノレず(苦笑)
普通に解説するのと2バージョン作って選べるようにしてほしい。

歌仙絵展示の前には、抽選にまつわるアイテムや、切断前の形を
複写したものなどもありました

また、歌仙絵以降には、佐竹本以降の歌仙絵の系譜の展示があり、
最後は、私にはお馴染み、其一の歌仙図屏風でした。

今回特に感じたのは、一つ一つの絵のエピソードは(小大君の裾に
金がこっそりたっぷり使われている事が判明したとか)は勿論、

※切断にまつわるエピソード
(切断の経緯、抽選の結果に鈍翁氏が機嫌を損ねた、とか、くじ
引きに使ったのが茶道具だったとか)

※その後の所有者の移転のエピソード
(流転、と言うとなんだか悲劇度が上がる(笑))

更に
※断簡後、それぞれの所有者が施した表装にまつわるエピソード
(歌の内容に合わせて、とか、蜀江錦を使ったやら、表装を次の
所有者が更に直したやら)
など、絵一つが持つ以上の様々な事柄が判れば判る

ほど、単なる美術鑑賞だけでなく、様々な面白さがありました。

個人的には、持ち主の顔ぶれが時代の波に左右されている事とか
(阪急の小林一三さんや、吉兆の湯木さんが後に入手する)この
災害多発の日本で現在までバラバラになりながらも現存した事自体の
奇跡とか、色々思いました。

勿論、何よりこれだけバラバラになったものを、一同に展示するに
こぎ着けた、スタッフ、所有者、関係者の努力や思惑の結集として
美術と人間の関係に思いを馳せた展覧会でした。

そうそう、今回最大のサプライズは、京博の公式キャラクター
「トラりん」と遭遇できたこと、でしょうか(笑)
お天気も良く、何よりの京都ツアーでした。

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