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2020.11.29

12月の歌舞伎にコロナ陽性判定の影響が

松竹から、南座と歌舞伎座の日程前半を配役変更で上演する
等が発表されました

まずは南座
「吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」は、仁左衛門さんが
濃厚接触者と認定されたため、仁左衛門さんは5日と6日の
2日間を休演、孝太郎さんは引き続きしばらく休演。
そのため、第二部の「熊谷陣屋」は、5日と6日の2日間は
熊谷を錦之助さん、相模を門之助さん、義経を隼人くんの
配役で上演。
現時点、7日以降の配役は未発表。
(元の配役は熊谷を仁左衛門さん、相模を孝太郎さん、義経が
錦之助さん)
仁左衛門さんが復帰されたとして、相模をどなたがなさるか
ですが、秀太郎さん、もしくは引き続き、門之助さん、
でしょうか。

一方、歌舞伎座は玉三郎さんが濃厚接触者と認定されたため
第四部の「日本振袖始」を、初日から7日までは岩長姫を
菊之助さん、素盞嗚尊を彦三郎さんで、8日の休演日を挟み、
9日から当初の配役どおり、岩長姫を玉三郎さん、素盞嗚尊を
菊之助さんで上演予定。

演目が新作でなく、究極のレパートリーシステムを持つ
歌舞伎だからこそ、上演中止にならず、延期せずに代役で
対応できる強み発揮、ですが、一方、演者に年齢の高いベテ
ランが多数いらっしゃるので、そこは心配ですね。

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2020.11.25

今年は「酉の市」も新しい生活様式で。

Otori12notori

「酉の市」と言えば、例年、夕方から夜半まで、大行列
長時間入場待ちに並ぶ、と言うのが恒例で、それが金曜や
土日にでも重なろうものなら、混雑を避けるために、
朝食タイムや午前、昼過ぎあたりと、時間を変えて
伺う作戦を取ってきましたが、今年は入場制限、入口
出口の分離、入口での健康チェックなど行うなど、例年とは
様子が随分違いました

朝方は勿論でしたが、知り合いと二の酉は夕方に行き
ましたが、全く並ばずに入れてしまい、逆にびっくり
しました

おかげで、いつもは立ち止まれない入口の巨大熊手の撮影も
できて、申し訳ないですが、これに限っては、有難いと
感じてしまいました。

空いていた分、福の分け前が多ければば尚更有
難いのですが
そちらは縁が薄そう、、、

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「井上ひさし展~希望へ橋渡しする人」へ行く

Setabun

世田谷文学館

井上さんが、もう没後10年というのがちょっと信じられ
ません

亡くなられたのが東日本震災前だったか、とか、もしも縁の
深い東北の被災を見られていたら、また何か作品を書かれた
のかなとか、思いました

さて、その記念展です

ご自身の文章を文学館の原稿用紙にスタッフが手で書き
写したものを貼り合わせて作ったと言う、顔のシルエットの
ポスタービジュアルの実物はなかなか凝っています

しかし、びっしりの生原稿、作品や台本、戯曲と上演年表
ポスター、数ある演劇人とのかかわりなど、がっつりした
内容を勝手に期待していたのですが、確かに特定の作品は
パネルに出演者インタビューなどがすごいスペースを取って
いましたが、何のしがらみか、それなりの展示スペースが
あるのに、初演のポスターだけ上演台本だけ、でなんの
説明もない戯曲作品も結構あるなど、展示にすごく偏りが
ありました

そういいながらも、作品を作る前に作られていた、主人公の
行動、時代・社会との関連、世界情勢などがびっしり書き
込まれた年表、戯曲の時に、役者の顔写真を栄養ドリンクの
空箱に貼り付けて動かしたりする顔人形、劇中歌の楽譜、
など、井上さんの創作術は興味深く、また個人的には、井上
さん流読書法としてあげられていた10箇条のうち
4.本は(特に前半は)ゆっくり読むと(頭に入ってその
後が)速く読める
5.目次は睨むべし
9.ツンドクにも効果がある
(いつか意味が出てくる)
10.戯曲は配役をして読む
(まさにそれ。逆に未見の芝居の戯曲は読みにくい)
の4項目はなるほど、でした

しかし改めて井上さんの戯曲を並べてみると、なんだかんだで
「こまつ座」のコンスタントな上演と、ほぼ「天保~」以降に
集中する、蜷川さんの井上作品(特に初期作品)の怒涛の
上演のおかげで、20作品近く拝見してました

一人の作家の戯曲としては、多分、シェイクスピア、そして
近松門左衛門と並ぶレベル(笑)
それでも全作品の半分くらいで、いかに井上さんが多作
だったかを実感しました

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2020.11.24

国立劇場、歌舞伎(二部)がコロナで公演中止決定

最初は、罹患者名が出ていなかったのですが、何と、「毛谷村」
お園で大活躍の孝太郎さんがコロナ陽性判定で、22日以降
二部については、千秋楽までの公演が全て中止、払い戻しと
発表がありました

一部については、消毒等で問題なしとの判断で千秋楽まで
続行されるとの事。

私自身は初日早々に拝見したのですが、最初の予定では、
この三連休にチケット取って行く予定だったので、拝見
しておけて良かったです

それにしても第一は、孝太郎さんははじめ、ご一門の皆様の
健康状態が気にかかります
更に、来月は南座での顔見世で、既にチケット発売中。
松嶋屋さんは本拠地、上方ではより人気があり、、久しぶりの
京都公演ですから、そちらへの影響も気になるところ。
何より、毛谷村、面白かっただけに残念です。

大阪の文楽劇場での10月~11月公演が、12月中旬までe+等で
ノーカットで配信されると発表されました
同じ国立なので、国立劇場の歌舞伎も同様に、アーカイブの
オンデマンドで良いので配信して欲しいですね

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2020.11.22

歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」まとめ

202011maneki202011kabuki

結局、今月も3部と4部のみ拝見。
今月は、座頭が若い部があり、10年位前の浅草歌舞伎を
思い出したりしました。

三部は白鸚さんの一條による「一條大蔵譚」でしたが、
「檜垣」抜きでいきなり「御殿」をやる「大蔵」を初めて
見ました。
従って、主人公はどちらかというと鬼次郎夫妻と常盤で
進行し、かなり後半になって、やっと一條が正義の味方の
ように登場するので、びっくりしました。

まあ、キャストの平均年齢が高くて、これこそもっと
若手で見たい芝居
(実際やっているし、見てますが)
白鸚さんは怪我、病気での休演の記憶げなく、丈夫な方と
思っていましたが、さすがに少しお年を取られたのか、
三段の登り降りに少し不安があって、よろけられたりしたのが
若干気になりました
芝翫さんは貫禄付きすぎ(笑)

四部は獅童くん、多分歌舞伎座初の古典ものの主演で
「川連法眼館」
随分前に、平成中村座の試演会で勘三郎さんに認められた
という、獅童くんにとっては思い出深い演目ですから、
いよいよ歌舞伎座での上演、しっかり稽古して、勢いだけ
でない、40代の中堅役者なりの狐忠信を期待してました。

しかし、残念ながら初日に近かったこともあるのか、
見た日は階段下からの登場前に隙間から見えてしまったり、
階段下からあがった時に敷物をめくりあげてしまったりと、
芝居が一つ一つ雑だし、まだまだ知名度と技術にかなり
乖離があり。

特に古典の場合、彼は元々、同年代の役者に比べて踊りに
難ありなので、全体的に厳しめでした。
まあ、引っ込みに派手な宙乗りはないし、ラスト前の眷属
とのバトルも一人で表現だし、とコロナ対策による演出
変更で、盛り上がりづらいハンディはあるにしても・・・・。

駿河に團子、義経に染五郎とこちらも絶賛若手大抜擢で、
まさに「浅草」でしたが、團子くんすっかり背が大人のそれに
なってきて、顔を白塗りすると、中車さんそっくりでした(笑)
染五郎くんはもう天性の「御曹司」で、 莟玉くんの静と
ステキなコンビでした。

すでに書いていますが、今月に関してはやはり、国立のほうが
内容、役者ともども充実していましたね〜

それにしても、歌舞伎座に櫓が建つと、年末も遠くない
気がしてきます

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2020.11.21

映画「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい」は、演劇版「カメラを止めるな」でした

Cyrano

久しぶりにフランス映画を見ましたが、いや~面白かったです。

有名な芝居「シラノ~」ですが、その成立と初演には、
作家、役者、そしてスタッフを巻き込んだ大騒動の舞台
裏があった、というバックステージ、メイキングもの。

もちろん、映画で描かれた全てが事実ではないにしても、
看板役者と劇場とのトラブルから、ほぼ無名の作家が、
初日までの日数のないなか、芝居を書き、準備をし、
スポンサーを納得させ、さらに自身のプライベートも
犠牲にしながら、結局すべてのアクシデントを芝居に
取り込んで、拍手喝采の「シラノ」を成功させるという
ストーリーは、多幸感 にあふれ、まさに「カメラを
止めるな」と同じ趣向の面白さでした。

しかも、「カメ止め」は前半で作り上げた「本編」を
いったん見せる必要がありましたが、こちらは世界に
知られた実在の、しかも有名な芝居なので、いきなり
メイキングから始められるというメリットがありました。

段田さん似のシラノ役者役の人(説明複雑)や、モーガン・
フリーマン似の度量の広いカフェ店主、更にのホテル
クラーク役の人、もちろん、作者・エドモン役のトマ・
ソリヴェリスさん(堺雅人さん風)まで、役者さんそれ
ぞれに個性があったのも、面白かったですし、また、
後半盛り上がってきたところでラヴェルのボレロが流れ
たり、エンドロールで歴代の世界のシラノ役者の映像が
流れたり(わかったのはジェラール・ドゥパルデュー
くらいでしたが)、仕掛けが色々あるのも楽しかったです

個人的には、来る気もない娼館に連れてこられたエドモンが
ロシアの有名なチェーホフと出会って、死について
シニカルなチェーホフらしい会話をしたという(真偽は
ともかく)ありそうなエピソードがツボでした。

チェーホフ役の方がそれっぽい顔かたちだったので
名乗る前からあれ?とは思いましたが。

舞台上で演じられている筈の部分が一部、突然実際の
映画のようになったり、飽きさせない工夫もあって、
最後まで楽しめたのがよかったです

放題がアカデミック臭がしすぎて、内容の面白さが伝わり
にくいのだけが惜しいところで、いっそ「シラノ・ド・
ベルジュラックを止めるな」とかすればよかったのかも(笑)

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「フリー・コミティッド」再演を配信で見たら、リアルとは全然違う印象に。

成河くんの一人芝居「フリー・コミティッド」
初演と同じDDDクロスシアターでの再演。

初演は技巧が先立った感だったのと、私のイメージしていた、
加藤健一さんの「審判」や渡辺美佐子さんの「化粧」とは
全くやり方が違う、相手のセリフまでも全部しゃべってしまう
タイプの「一人芝居」だった事に、やや戸惑ってしまい、余り
楽しめなかったのですが、今回、配信で見たら(半分は聞い
たら、でしたが)全く印象が違い、ひたすら聞き惚れました

勿論、演出の千葉さんとのアフタートークに依れば、ヘッド
マイクにしたり、電話と内線との距離を縮めたりして、前回の
動きのドタバタを少し減らし、ラスト前の、サムの行動を
変えるなど、演出の方法にも変化はあったようですが、目の
前に本人がおらず、声が際立ってくる配信だと(スマホで
見ているためでもある)まさにラジオドラマで、実際を見て
いるから、超絶技巧の「落語」状態だと認識できますが
ひょっとした時に、あれ、役者さんが二人以上いるのでは
ないかと、思ってしまうくらい、でした

また、聴く、優先でいると、ますますイマジネーションが
湧いて、謎の人物から、田中邦衛風のお父さん、麻実さん
風のマダムに、鈴木杏さん系の同僚まで、それぞれが益々
見えるようでした。

また、前回より少し落ち着いた分、トイレ掃除と、役者
「仲間」との微妙な関係、リンカーンセンターの関係者
登場が留めになって、ひたすら電話対応を真面目にやって
いたサムの心境の変化が起き、やる気を失い、行動に移す
心理的なプロセスが、よりくっきり見えた気がしました
(なんとなく、自分の状況に重ねたところもありますが、
しかし、凄いパワハラです)

アフタートークでは、生の舞台に付随してある筈の配信が
配信をやるために、小物のラベルを剥がしたり、著作権
関係で流す曲を変える事になったりするのが何だかなぁ、
みたいな話とか(おかげで、ラストに成河くんの歌が聴け
ましたし、背景の荷物にはエシレバターの箱っぽいものは
見えたり気はしましたが)

しかし、世界中から予約が入り、セレブやザガットの調査
員もくるレストランらしいのが、メニューが「スズキの
ソテー」(多分フレンチ)に「ポレンタ」(イタリアン)
そしてデザートが「アップルシュトゥルーデル」(オースト
リア)と、全くジャンルに一貫性がなくて、一体どんなレス
トランなのかが、物凄く気にはなりました(笑)

これ、もっと動きを封じて、日本の落語風にやったらもっと
人の演じ分けと心理戦が際立つかも。

配信は配信で面白かったです

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「草燃える」「鎌倉殿~」キャスト比較

結局、頼朝は大泉さん、と言う、三谷さんチョイスとして
全く意外性なし、で、「真田丸」と似た顔ぶれに落ち着き
ましたね

まあ、横田さんやら彌十郎さんやら、宮沢さんと、舞台
俳優さらにてんこ盛り状態なので、安心感は抜群ですが

さて、せっかくなので、「草燃える」のキャストで記憶の
ある人を書いてみます

頼朝 石坂浩二
政子、岩下志麻
義経 国広富之
時政 金田龍之介
牧の方 大谷直子
宗時 中山仁
義時 松平健
頼家 郷ひろみ(幼少期は鶴見辰吾!)
大姫 池上季実子
実朝 篠田三郎

和田義盛 伊吹吾郎
比企能員 佐藤慶
梶原景時 江原真二郎
安達盛長 武田鉄矢
三浦義村 藤岡弘、
大江広元 岸田森
清盛 金子信雄
伊東祐親 久米明
大庭景親 加藤武

後白河法皇 尾上松緑(2代目)
後鳥羽上皇 尾上辰之助(初代)

松平さんも武田さんも当時は若造、で、国広さんは当時
甘いマスクのイケメンキャラ、で、加藤さん、金子さん
金田さんに久米さん、佐藤さんたちが、第一線の「食えない
おやじ」たちでした

また松緑さん、辰之助さんの本当の親子が、祖父と孫の
役で登場したのが印象深かったですが、個人的には、大江役の
岸田さんのインパクトが強烈だったのを記憶しています

しかし、「鎌倉殿~」は三谷さんの仕掛けもあり、ネットでも
随分取り上げられていますが、こちらは再来年の放送で
まだ来年の「青天を衝け」が先にあるんですけどね(笑)

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2020.11.20

「鎌倉殿~」義経は菅田くん、らしい

確かに、いま、天才肌で悲劇を背負えそうな、義経キャラが
一番似合うのは、菅田くんですね

しかし、これで蜷川版(コクーン)と、栗山版(新国立)の
二人の「カリギュラ」役者が顔を揃える訳で、「ハムレット」
などと違って上演回数の少ない芝居なだけに、かなりレアな
気がします

どうせなら、蜷川版(さいたま)の、カリギュラ、内田
くんも揃ったら、なあ(結局、そこ)

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洋くんは年明けに猿之助さんと「藪原」に、ネクストは年末にリーディング公演

井上ひさしさんの「藪原検校」は、なかなか主人公に共感
しづらい芝居で、これまでに蜷川さん演出、古田さん藪原、
田中裕子さん共演版、栗山さん演出、萬斎さん藪原、秋山
さん共演版と見てきましたが、来年早々、PARCO劇場で、
猿之助さん藪原、演出は猿之助さんと「オグリ」でも組んだ
杉原邦生さんで上演されるそうです

共演は三宅健さんに川平慈英さん、佐藤誓さんに宮地雅子
さん、松永玲子さんに、みのすけさん、新感線では映像とは
全く違う格好良さを見せて下さる、松雪泰子さん、そして
高橋洋くん、と言う、なかなか曲者揃いの顔ぶれです

新PARCO劇場はとにかくチケット代が高すぎるのが難なので
安い席が取れたら、蜷川組でない、井上作品での洋くんがも
見てみたいんですが。

一方、ネクストシアターは年末に、小川絵梨子さんの演出に
よるリーディング公演が発表されました

本公演でないのが残念ですが、こちらは是非行きたいです

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久しぶりに国立劇場で歌舞伎。

Manner

一部二部とも、休憩時間ありで、周りに飲食店がないからか、
休憩時間内は指定エリアでの飲食可、でした。
席は市松。
写真はキャラクター、黒子ちゃんを使った、国立独自の
マナーポスターです。

イヤホンガイドは新システム
歌舞伎座に先駆けて、自動販売機が設置されていました

一部「平家女護島~俊寛」
吉右衛門さんの俊寛自体目新しくはなく、安定、の一言
ですが、前に「六波羅館」を付けて、吉右衛門さんに清盛
菊之助さんが東屋、を見せておいて、後半、菊之助さんが
丹左衛門で再登場、と言うのが最大の趣向。

更に、もう絶対的守護神(笑)の歌六さんが、東屋に名誉の
死を与える、知将、教経で大活躍
前半は完全に歌六さんの独壇場、でした

鬼界ヶ島の場面については、又五郎さんが、つい勢いしか
出ない瀬尾を、そこまで酷い人に見せず、吉右衛門さんとの
バランスも良かったです

まあ史実の俊寛はそこまで高齢ではなかったそうですし、
一応は鹿ヶ谷で半体制集会の首謀者として、遠流されている
訳ですからご本人にはまだ野心とか、罰せられている事への
理不尽さとかが消え去ったとは思えず。

俊寛を高齢と見れば、芝居では最後の最後に生への固執を
見せて、ああ達観した筈の俊寛も生身の人間だったんだわ、
と思う程度で、残り少ない人生だし、若い人に希望を託した
と思えますが、まだ40歳あたり、となれば(当時の寿命が今
より短いとは言え)、なかなか吉右衛門俊寛のようには
達観できずに、もっともっと煩悶したのだろう、清盛を
恨んだだろうと、逆にそんな俊寛を思い描きながら見ました

二部「毛谷村」
これまでに、余り面白く観た、と言う記憶がない芝居で、
多分、仁左衛門さんでなかったら、見なかったと思います。

しかし、そこは流石の仁左衛門さん。
お園役の孝太郎さん、敵役の彌十郎さんとの息もあい、また
彦三郎はさんが、びっくりの役柄
また梅枝くんのご子息大晴くんが初お目見えで頑張っていました

途中、仁左衛門さんが見得で、やや足元ぐらつかせて
おられたのが心配でしたが、大事に至られなかったようで
何より
来月の南座顔見世も、仁左衛門さんご出演の2部だけが、
一般発売前に完売した程ですし。

久しぶりに歌舞伎座よりは端折り感なく、気合の入った
大人の芝居を拝見できてよかったです

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横田さん、再来年の三谷大河にメインキャストの一人にキャスティング

やたらに発表が早いのは、勿論、三谷さんが、配役に宛て
書きの脚本家、と言う事は勿論ですが、今年を他山の石としての
不祥事抑止策かも(笑)

また、小栗くんが主人公の北条義時だそうですが、同じ北条
氏を描いた「草燃える」ではその義時だった松平健さんが
今回は宿敵・清盛役と言うのは、間違いなく、大河好きの
三谷さんの趣向でしょう

他は今のところ、「真田丸」はじめとしての、「三谷組」
おなじみの顔ぶれが殆ど。
そんな中、ファンに嬉しいお知らせは、今年の「麒麟」では
思っていたほど出番のなかった横田さんが、和田義盛役と
言う、かなりなメインキャストでのご出演が発表された事。

小栗くんとは「カリギュラ」のエリコン役以来ですし、また
幻の「ジョン王」のリベンジでも。
ま、逆に、これで来年再来年の「ジョン」公演の確率は、
かなり低くなったかも、ですが

さて、明日には、まだ発表のない、頼朝、義経、梶原などが
発表になりそうですね

三谷組で言えば、頼朝候補はかなり限られますが、どう
なりますか。

また、オリンピックも終わっているはずですし、三谷組
でもある、萬斎さんあたりに、後鳥羽とかいかがかな~(笑)

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2020.11.10

今月の歌舞伎は国立劇場が、より大充実。 ただし。

今月の歌舞伎座は、猿之助さん、菊五郎さん、白鸚さん(と芝翫さん)、
獅童くん、と、40~50代も座頭に登場。
一方、国立劇場は、一部が吉右衛門さんで「俊寛」、二部が
仁左衛門さんで「毛谷村」と、安定のベテランによる、超安定の
演目ラインナップ。
印象でしかありませんが、国立の方が、顔見世的で、歌舞伎座は、
二部三部もベテラン出番控えめ、全体的には色々な意味で、
10年前あたりの浅草歌舞伎の雰囲気でした。

初日早々に見たせいもありますが、個人的には国立の方が
正直断然面白く拝見しました

ただし、国立の「毛谷村」、拝見の回に、軽く見得を切ら
れた仁左衛門さんの足元がちょっとグラっとされて、その後
幕切れまで右足の踏みが力を入れていない感じがしたのが
気になりました。
時代ものではないので、派手には動きませんが、「毛谷村」は
意外に段の上がり下がり、立ち座りなど、手数足数の多い
芝居なので、捻挫とかされてないかちょっと心配です。

個別の感想はまた改めて

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2020.11.08

ミュージカル「イリュージョニスト」の映画版「幻影師アイゼンハイム」を見た

成河くんご出演と聞いて、とりあえず映画版(ミュージカル
ではない)をレンタルして見ました

魔術師が元カノに再会したら、皇太子の彼女になっていたが
会ってみたら、元カノもまんざらでもない。
しかしすぐに彼女の水死体が上がる
誰が犯人か?皇太子は犯人探しに躍起になるが、じきに
アイゼンハイムの舞台に、死んだ筈の元カノが登場して…
と言う物語。

アイゼンハイムの職業と、二人の関係と言う前提、そして
映画のコピーを読めば、答えはかなり簡単。

でも、皇太子側からすれば、いい面の皮、だし、あからさまな
嫌がらせだしで、プライドの高さから最後に選ぶ手段は
もうかなり早い段階でフラグ立ちまくり。

これ、皇太子レオポルド、と言ってますが、行動、シチュ
エーションが、かなり、エリザベートの息子のルドルフ似

仮にルドルフとすれば、マイヤーリンク事件の一つの仮説と
して、マリー(映画ではソフィ)を元カレに取られたのが
原因とか、なくはないかも。
ひょっとして原作自体が、ちょっとマイヤーリンク事件の二次
創作かもとか、画面だけで、勝手に邪推しました(笑)

因みに、映画で皇太子をやっているのは、イギリス人俳優の
ルーファス・シーウェルさん

見たことある顔だ、と思ったら、なんと、NHKでやっていた
「ビクトリア~愛に生きる」でビクトリアが厚い信頼を
寄せる、イケオジなメルバーン首相役を演じていた俳優
さんでした。
更に調べたら、ケネス版の「ハムレット」でフォーティン
プラスを演じておられる、とか。
これは改めて見てチェックです。
(こうしてどんどん色々派生する(笑)

ともあれ、役柄見てからすると、主役の敵役と言えども、
ますます楽しみになってきました
チケット取れたら、ですが。

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2020.11.07

「35mm A musical Exhibition」を観る(ほぼ聴く系)

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赤坂ACTシアター

ACTの1階席は物凄く久しぶりで、多分、以前、同じく成河
くん目当てに観た「9days Queen」以来くらい。
あの時は、舞台幅より外側の席で(歌舞伎で言うなら所謂
「どぶ外」)、舞台上のセットの壁が邪魔をして視野が
欠け、だったら2階席で良かったと、演出の白井さんと
美術を恨んだもの(笑)
(客席から舞台チェックしてない)

今回は後方でしたが、ド真ん中で、その意味ではリベンジ
できました(笑)

さて本題。
今回は、写真にインスパイアされた歌とダンスによるコン
サート形式のミュージカル?(上手く説明できない)

福井さん、実咲さんと、存じ上げている人と、そうでない
人、歌が上手い人と、どちらかと言えばダンスが上手い
人がいて、劇団やグループでないので、ちょっとバランスや
アンサンブルが微妙なところもありましたし、日本語なのに
歌詞が聞き取れないと言うジレンマもありましたが、80分
たっぷり、音楽を浴びました

成河くんは歌パートがない歌もほぼ出ずっぱり。

そして10曲目の成河くんメイン(ほぼ一人芝居状態)の
曲がとにかく凄かった、
歌っているのですが、台詞に聞こえ、曲調が感情に完全に
シンクロし、まるで「レミゼ」のバルジャンによる「独白」
みたいなドラマチックな一曲でした

続く、福井さん、実咲さん、ダンドイさんとのアカペラも
お洒落で、この2曲でほぼお腹いっぱいになりました

そうそう、曲間の舞台上での衣裳替え~能で言うなら
「物着」と言う雅な言い方がありますが、下世話に言えば
「生着替え」ですね~も、お得意?のペットボトル技を
見せたのには、つい笑ってしまいました

しかし、成河くんのスケジュールのおかげで、最近「ミュー
ジカル」と名前のつくイベントに行く機会がめっきり増加

最初は「エンジェルス・イン・アメリカ」での評判を聞き
「春琴」から「夏の夜の夢」、「BlUE/ORANGE」(初演)
「イリアス」「ショーシャンク~」「BIG FELLER」「スケ
ポーン」「花髑髏」「子午線」と、身体能力の異常に高い
際立つ役表現の俳優さんと思って追いかけてきた筈なん
ですが、いつの間にかどんどん活躍の場が広がって、
「グランドホテル」から「エリザベート」、そして遂にコン
サート、まで、随分遠くまで来たものです(笑)

でも、やはりゴリゴリのセリフ劇も見たいかも、な思いが
最近強めで、やはり「子午線」が待ち遠しいところです。

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2020.11.06

WOWOWで「影踏み」と「月とキャベツ」を続けて見たらしみじみした件

「影踏み」をスクリーンで見た時も、これは「月キャベ」
からファンタジーを抜いた感じだなと思いましたが、先日
WOWOWで、「影踏み」「月キャベ」の連続オンエアがあって
見てみたら、まあ「月キャベ」が懐かし過ぎでした

「僕ここ」リリースあたりの時期に、ぴあのハガキ当選者
限定ライブで、既にファンには「聖地」だった「月キャベ」
ロケ地の中之条スタジオでライブをやった時は、随分大量に
応募ハガキ目当てにぴあ誌を買ったものです(若気の至り)

「影踏み」と「月キャベ」はロケ地、監督、そして、謂わば
「ゴースト」同様、実在しない人間が登場する、鶴見さん
ヒバナを演じた女真田さんがワンシーンながら出演、位
かと思っていたら、何と「影踏み」に、闇金融の社長?
役で出演されている、田中要次さんが、「月キャベ」冒頭の
「月明かりに照らされて」の映画番PVにギタリスト役で
出演されていて、びっくりしました。

そう言えば、「影踏み」に山崎くん演じる修一の彼女、久子
役は尾野さん、その見合い相手役を滝藤さんが演じていて、
思わず「将軍さまと伊呂波太夫」と思ってしまいました(笑)

何より、山崎くんがそれなりに年を取り「月キャベ」時は
アイドル並みに可愛いかったのが、やっぱりおじさんに
なっていたのは痛感しましたが、当時、中之条スタジオ
以外にも、写真集の聖地巡りで桜木町の紅葉坂や野毛山を
うろうろしていたこっちも良い年をとっているから当たり
前だわ、とちょっとしみじみしました。

因みに「影踏み」で啓二役を演じていたのが北村匠海くん
ちょっと印象深い俳優さんだな、とその時も思ってましたが
後から、音楽活動もされていると知って、尚更、山崎くんと
息が合ったかもと思いました
(日経トレンディ」で「来年の顔」に選ばれていましたね)

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2020.11.05

遂に文学座アトリエ公演も配信!

久しぶりに横田さんが、文学座公演に、しかも亀田くん共々
ご出演とあって、楽しみにしていた「ガールズ・イン・
クライシス」ですが、諸事情で劇場観劇を諦めていたら、
何と、遂に、文学座アトリエ公演が初めて有料配信
されるとの事。
何とか見られそうです。

さらに、コクーンで、長澤さんと阿部さん共演の松尾さん
新作芝居「フリムンシスターズ」も、日程的に難しくて、
チケットを取らずにいたら、WOWOWで来週、ライブ配信
との事。
有難く、WOWOW契約者の恩恵に預からせていただきます

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「エレファント・マン」を観る

Elephant

世田谷パブリックシアター
近現代戯曲の翻訳もので、特にズッシリくる系作品の演出に
関しては、信頼しているお一人、森さんが演出、と言うので
チケットを取りましたが、劇場には壁に貼られたポスター
撮影に列ができたり、ヘヴィな題材の芝居にしては若い女性
客がやたらに多いと思ったら、主演の小瀧さんが、アイドル
グループのメンバーの方でした(単なる不勉強)

この芝居はちょっと前、2002年に藤原くんで上演しています
その時にトリーヴズ先生を今井朋彦さんがなさったのですが
当時、今井さんは三谷さん作・演出のドラマ「HR」にレギュラー
出演されていて、公演期間だけ出演できなかったのが、その
期間にドラマに奥田民生さんがゲストでご出演。

後の(確か最終回の)トークコーナーで、今井さんが「民生
さんのファンなのにその収録に参加できず、凄く残念!」と
おっしゃっていた、そんな妙なエピソードで記憶してました

勿論、内容自体はデビッド・リンチ監督の映画を見ていま
したが、舞台を生で観るのは初めて。

シンプルな回り舞台の、直径の位置に半透明のドア付き
パーティションが置かれて、スピーディーな回転で場面転換
すると共に、外の世界と内側の世界の結界であり、現実と
理想、本音と建前、など、メリックを巡る社会の二面性を
象徴しているように見えました

メリックをどう見るか、翻って自分はどうなのか、と考えて
しまうと博士の台詞の通り、メリックは「鏡」であり、
「リトマス試験紙」そのもの
見ているうちに、身体的自由を奪われているメリックの
精神のピュアさと、身体的自由や社会的地位にある周囲の
人たちの、器量、度量のなさ、あさましさがパラドックス
的に暴かれる様がじわじわ伝わってきました

とはいえ、メリックもそう言う、周囲の人たちの思惑の
上で、安心して過ごせているのも事実であり、また、トリー
ヴスが悩むように、メリックを守っている事と、メリック
から奪うことは紙一重である、その綱渡り的なバランスも
丁寧に描かれていました

院長も博士も、座長も皇族も、一番、メリックを理解して
いる筈の女優でさえ、思惑や野心や残酷さが割合は違えど
みな持っていて、わかっていてもヒヤヒヤしながら見る
訳ですが、今回は全体的には、性善説的なキャラクターに
見えたのが救いでした

メリック役の小瀧くんは、例えば、同じ森さんの演出した
「奇跡の人」のヘレン同様、役の特殊さがつい「熱演」と
見えてしまいがちなところを、もう少し客観的に冷静に
捉えて、丁寧、かつ、周りから突出しない、絶妙な力具合で
演じていたのが印象的でした

途中、トリーヴズの夢として、冒頭のメリックの身体状態の
報告シーンをそのまま歌舞伎で言う「鸚鵡」で見せるシーンが
ありますが、このシーンだけ、顔も体も声も歪めていない
小瀧くんが医師の役割で登場。
その端正なビジュアルのギャップに驚き、逆にどれだけ
身体をコントロールしてメリックになっているかが判り
感心しました
(何しろ普通の小瀧くんを知らないためで、勿論ファンの
方たちは、オープニングすぐにそれに気がついているん
ですね)

木場さんは安定の素晴らしさでしたし、何より、いつも
映像では一捻りした役の多い、割と「和」イメージの強い
近藤公園さんが、立ち姿、ビジュアルを含めて、イギリス
紳士に見えて良かったです
数々の階級、仕事のメリックが出会う人たちを、ケンダル
夫人役の高岡さんを含めて、花王さん、久保田さん、駒木根
さん、前田さん、山崎さんが代わる代わる演じましたが、
特に花王さんが、メリックを金づるとしか見ない、怪しけな
見世物小屋の座長と、メリックを気高いキリスト教の精神
世界に誘う聖職者の二役をされていたのが、実に表裏一体を
感じさせて絶妙でした

休憩はさんで2時間20分、ラストに悲しいながら救いが
感じられて、贅肉のない、心地よい緊張感のあ
る舞台でした

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2020.11.03

成河くんのスケジュールがとんでもない事になってきている!

つい昨日、来年4月に「スリル・ミー」前回と同じ福士くんと
再演のお知らせが来て、いやいや、2~3月、「子午線~」
再演ですよね、と内心ツッコミ入れたばかりですが、何と
その「子午線」直前の1月に、コロナ諸々で上演危ぶまれて
いたミュージカル「イリュージョニスト」に、配役変更に
伴う追加キャストで(たって勿論メインキャストの一人と
して)ご出演とか
しかもこれが期間短いとは言え、初演もの。

キャスト変更による追加キャストでの出演は「Violet」に
続くもので、どちらもミュージカルだし、共演は海宝くんに
濱田さんに愛希さんに栗原さん、とそうそうたる顔ぶれ。

しかも上記キャストは当初配役時のワークショップから参加
されている中に参加する成河くんの意欲もだし、制作からの
信頼もどちらもかなり高いからこそだと思いますが、いや~
成河くん、いつの間にか、ミュージカル界に欠かせない俳優
さんになってますね

しかも役がオーストリア皇太子って…
この間まで、テロリストになって皇后殺してなかったですか?(笑)

成河くんのスケジュールが凄いとなれば、私の財布も別の
意味で凄い事になるわけですが、いやいや、ともあれ成河
くん自身が最大のイリュージョ二ストです

「スリル~」共々チケット取れるか、心配でしかありません

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2020.11.01

スエヒロさんの人気日本史パロディイラストのアイデアが、遂に映像になった「光秀のスマホ」

史上の人物が、もし現代の各種ツールを>使っていたら、
と言う高度なパロディには随分笑わされてきましたが、
遂に、それがリアル映像化されました

しかもそれがNHKで、大河の「麒麟がくる」と半ばコラボ
する形で、5分×6回のミニドラマ形式。
タイトルは「光秀のスマホ」

光秀役山田孝之くんは声と手足、秀吉の和田正人さんは顔、
声、上半身、信長に至っては声だけ、で、とにかく、画面が
メイン。

その分、画面の作りこみはすごくて、グルメアプリは「馳走
ナビ」で、メモは「連歌メモ」、動画アプリはYou ならぬ
「UNUtube」に、Faceならぬ「Omote time」

光秀はエゴサし、裏アカに愚痴を並べ、秀吉とフォロアーの
数を競い、娘の玉の動画に心癒され、孫のイラストを待ち
受けに。
桶狭間など大ニュースはネットニュースで入手し、スクープ
情報は「戦文」(戦国文春か?)、裏アカに呟いたつもりが
表につぶやいてしまい誤爆、挙句、松永に、やりとりを
信長に晒されるわ、信長にフルボッコにされるは(スマホの
表面にヒビも入る。細かい(笑)

そして亀山から本能寺までの経路を検索し(1時間20分
らしい)、家臣団のLINEグループで情報を共有。
最後は勿論小栗栖村で殺されるまで。

ドラマも勿論面白かったのですが、更に、NHKアカウント
内に本当に「光秀」アカウントがあり、「麒麟~」本編
オンタイムに呟いたりしていて、スタッフの芸の細かさ、
凄いです

因みにドラマで毎回鳴る、信長からの電話の着信音が思い
切り不気味なのと、「御意」やら「是非に及ばず」やら
イラストとのギャップも可愛いLINEスタンプがツボでした

しかし、これ、勿論パロディとわかって楽しむものですが、
今の、デジタルネイティブな若者には、直にきちんと前提を
説明しておかないと、本当にそうだったと誤解されてしまう
時がくるかも。

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