« 「子午線の祀り」評が朝日新聞に。 | トップページ | 渋谷109のチケットぽーとが3月末で閉店 »

2021.03.06

2月文楽まとめ。

Mask

2月の文楽は、「先代萩」「寺子屋」と、歌舞伎おなじみ
演目が多かったので、比較を含めての楽しみがありました

くろごちゃんはマスク姿がお似合いです。

客席は歌舞伎座と違って、まだ新しい観劇スタイルに慣れて
いないのか、とにかく客同士の会話が凄い
マスクをして、一席空いているので、逆に大声になる
のはなんとかなりませんかね(笑)
というか、係員注意しなさすぎ〜。

さて、2月文楽のハイライトは、なんといっても、和生さんが
政岡を遣った、「伽羅先代萩」でした。

まずは「五条橋」
牛若丸と弁慶の出会いを描いた、まあさっくり15分くらいの
小品ですが、何しろ、人形ですから、牛若丸くんが
当然のように、薙刀の上に乗っかる、歌舞伎では絶対でき
ないのが面白いですね。

「先代萩」は、御殿・竹の間。
まず設定が歌舞伎と違うのに驚きました。
歌舞伎は、足利頼兼の伽羅の下駄、に象徴されるように
足利幕府の世界ですが、文楽は、栄御前が時忠の奥さん
だったり、問題の毒饅頭が頼朝からのくだされ物だったりと
完全に源平の世界での展開でした、
政岡の女子っぷりが、まずは見事で、米粒を払う手とか
びっくりするほど所作が細かい
(まあ、飯炊きできるんですから、当たり前ですが)
そして、勿論、八汐が歌舞伎以上に嫌なばあさん(笑)で
何しろ、これも人形ですから、千松のいたぶり方に遠慮が
ありません。
エグさ、残忍さ、容赦なし。
八汐、こええ。。。
勿論、その分、ラストにぐさっと政岡が一矢報いる
ところのカタルシスがまた一層なんですけどね。。
とにかく休憩なしの2時間ぶっ通しというのもあいまって
ものすごく集中して、堪能できました。
文楽をここまで面白いぞ!と思えたのは、多分初めてでした。

「寺子屋」
これも、歌舞伎とは花道の有無に関係しますが、
寺子の子と親たちの動線が全然違ったり、歌舞伎との
違いを楽しめました。
松王は玉男さんが遣われるのかと思ったら、違う方でしたが
松王みたいな大きな人形は、やはり私レベルでもうまく
遣わないと、手足がバラバラに見えたりするものだなと
ちょっと思いました(偉そうだ)
逆に、源蔵が、今回は出てませんが、前の場で道真から
頂いている、「伝授の一巻」をきちんと大切に懐にしまって
思い入れするところなど、人形ならではの細かい所作が
人間がするよりきちんと見えたりするのも興味深かった
です。

ちなみに、てっきり「寺子の親ども」といってると思い
こんでいたのですが、「寺子の保護者」って言っていた
のにはかなりびっくりしました。
保護者って、明治以降の言葉じゃなかったんですね~

何だかんだで、2月の文楽はまだ初心者の私でもかなり
楽しめたプログラムでした。

|

« 「子午線の祀り」評が朝日新聞に。 | トップページ | 渋谷109のチケットぽーとが3月末で閉店 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「子午線の祀り」評が朝日新聞に。 | トップページ | 渋谷109のチケットぽーとが3月末で閉店 »