イエローヘルメッツ「シンベリン」を観る
「こどものためのシェイクスピアシリーズ」の後継
シリーズ「イエローヘルメッツ」については、ちょうど
先月31日の毎日新聞夕刊に紹介記事が出ていました。
「こどものための~」と銘打つには中々エグい内容の
作品も多いので(今回のも)、今のシリーズ名の方が
個人的にはヒヤヒヤしなくて良い気もしますが(笑)、
今でもシェイクスピア芝居にしては親子での観劇が
多くて、今回も腕輪や黒子シーンを親子でどう語り
合うのか、気になったりはしました(笑)
勿論、このシリーズが良いのは、シェイクスピアの
敷居を下げて下さっているところで(勿論、入ったら
奥深くて沼、ですが)、できるだけ見逃したくないの
ですが、最近は会場も公演間隔もかなり不定期なので、
今回も危うく見逃しかけました(汗)
また、独自のチケットシステムも私のやり方が悪い
のか、スマホが古いのか、設定に問題があるのか、
何度やっても決済画面に行かず、結局電話予約に(汗)
で「シンベリン」です。
どう考えても難物です(笑)
蜷川さん版で観た時は、源氏物語の「雨夜の品定め」
的なシーンと、ラストの「奇跡の一本松」(公演は
2012年だった)的な場面、浦井くんと川口くんが
兄弟役だった事と、蜷川さんは難しい役はみんな
勝村さん頼みなのと(笑)、そして初めて窪塚洋介さんの
舞台を生で観た事とか断片的にしか覚えてなくて、
今回改めて事前に松岡先生訳を読んだら、観た記憶が
ない場面、聞いた記憶がないセリフもあり、さらに
実際見ても蜷川さん版と同じ芝居とは思えないくらい
印象が違ってびっくりしました
(幾つかの役を纏めているとかは別にしても)
久しぶりの伊沢さんはやはり安定感しかないお芝居と
ハスキーボイス、山崎さんもシレッと別の役で登場
しての違和感のなさ(笑)、若松さんの身体能力、
戸谷さんの「普通」ぶりが凄い。
一人で何役も兼ねるのを逆手に取って(よりによって
矢鱈に登場人物が多い芝居でもある)笑いを取ったり
してましたが、折角なら、ここはポスティマスと
クロートンを同じ役者さんがやる方が、首のない
クロートンの遺体をイモージェンがポスティマスと
間違えるシーンが自然になる気はしましたが。
(蜷川さん版では、阿部さんと勝村さんと全く体格が
違う役者さんがされていたので、大竹さんイモー
ジェン<イノジェン>、何で間違えるかな、と余計に
思ったものです)
しかし「イエローヘルメッツ」版がこの作品で圧倒的に
優位なのは「シェイクスピア先生人形」を出せる事。
それはシェイクスピア作品に時々前触れもなく登場
する「神様」案件で、役者さんが他の役同様に演じる
のは勿論、セリフだけで処理するのも、違和感が
あるので、もってこい
(「お気に召すまま」もクライマックスに突然神様が
登場する。
蜷川さんは巨大な「お多福」の吊りオブジェを出して
ましたが、さすがに何?な感じでしたっけ)
蜷川さん版では、イモージェンとポスティマスの
困難な恋愛道がメインに感じましたが、今回のカン
パニーでは、日常に接して終わらない戦争の不幸が
印象的でした
ちなみに劇場ですが、カクシンハンで伺ってからの
2回目でした
前回は真冬で、寒いなか錦糸町駅から殆ど案内らしい
案内がなく、入口が判らず迷いました
今回はその意味では楽でしたが、web乗換案内とかには、
押上からの徒歩経路が優先で出てきますが、距離的に
は錦糸町からの方が近い気がします。
また建物自体は新しそうなのにロビーらしいロビーも
なく(化粧室問題は切実)、周りも公園と住宅だけ
なので(隣にカフェはある)前後の時間を使う場がない
のが惜しまれます
来年は「マクベス」
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