静嘉堂文庫美術館に「歌舞伎を描く」展(前・後期)を見に行く
知っていたのですが、こちらは最近はもう平日でも
狭い会場にインバウンド客がラッシュアワーのように
溢れて行く気になれないので諦めていましたが、
静嘉堂は完全にノーマークで、危うく前期を見逃す
ところを駆け込み、後期は平日に堪能しました。
と言うか、ぬいぐるみ?まで作って話題になった事も
あるように、静嘉堂、と言えば世界に誇る「曜変天目
茶碗」を所有する、関西に比べれば数少ない、古今
東西の陶磁器コレクションが有名な美術館のイメージ
でしたが、今回の解説に拠れば、実は浮世絵の膨大な
コレクションがあり、日本の浮世絵史を館蔵品だけで
網羅できるのだとか
え~~
世田谷にあった時代からそんな展覧会一度も見たことが
ないです、今さらそんな(笑)
「べらぼう」効果か?便乗か?(爆)
今回はタイトル通り、國周をはじめとして、国政、
国貞など、江戸末から明治初期に活躍した作者の歌舞伎
絵を中心とした展覧会
特にメインの明治期のものは、まるで今印刷したばかり、
みたいな発色(笑)
勿論、制作工房の予算やコレクターが保管にかけられる
経済的余裕と、思い入れの強さの賜物ですが、個人的には
写真のようなのっぺりした刷りは情緒がなくて好き
ではないのですが、当然、情報量は格段で、作品は
勿論、その時期の歌舞伎作品、歌舞伎役者、そして
劇場の様子を興味深く拝見しました
ちなみに、館蔵品コレクションオンリーの強みか、
展示品は全作品スマホ撮影可でした
(本格的カメラは、レンズ部分が飛び出して展示ケースや
他の来場者にぶつかる可能性のあるためNGなのだ
そうです)
面白かったのは、例えば「忠臣蔵」の名場面、役者の
顔の部分だけ、別紙に複数枚の役者の似顔があり、
それを重ねて、めくり絵にして、様々な役者での文字
通りの「顔合わせ」が楽しめる、とかは、もうこの
役者がこの役なら、相手役はこの役者、とか、贔屓の
ワクワク推し活の世界(笑)
丁度今月歌舞伎座で「忠臣蔵」をAプロ、Bプロとで
やっているのと同じアイデアで、しかもこの浮世絵の
仕掛けの顔ぶれ(ほぼ日替わり)を実際に上演したのだ
とか。
他にも「四谷怪談」の隠亡堀の戸板返しのめくり絵
とか、「梅幸十種」も「八犬伝」シリーズも面白い
ものでしたが、個人的にはこのコレクションの中でなら、
やはり清倍や豊国、あたりのが、型に収まった中で
寧ろ力強さや動きを連想して面白く感じたり、リアル
より寧ろ定型化によりピクトグラム的に見えた国政の
方が馴染めたのは本当に私の個人的好みの問題(笑)
また、蔦重の版元印のある作品もちゃんと?展示
されてました
なお、春には唯一無二の「曜変天目」の公開がある
模様
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