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2025.05.07

「八代目尾上菊五郎、六代目尾上菊之助襲名披露團菊祭五月大歌舞伎」を観る

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年内いっぱい続く、菊五郎と言う大名跡の八代目
襲名披露の初月は、音羽屋所縁の「白浪五人男」、
そして舞踊の名曲「道成寺」から

先月、「七つの会議」案件(笑)で、チケットが敢え
なく紙切れとなり、夜だけ二等で取り直したため、
2月から3ヶ月ぶりに「いつもの」3B席に。
やはり常連さんが多いので観ているあいだ格段に気が
散りません
(お隣さんのお行儀が随分よろしくなかったですが)

祝い幕は雲上の富士山全景と言うオーソドックスな
もの。
最近の襲名祝幕は、現代的センス、ではあろうけれど、
歌舞伎座のあのスペースのサイズ感、格式に対して
どうなのかな?と言う、ちょっと奇を衒い過ぎる感じの
ものが多くて、やや食傷気味だったのですが、さすが
音羽屋さん、と勝手に安心(笑)

昼の部は「道成寺」
以前八代目と玉三郎さんによる「二人」は見たことが
ありましたが、今回は更に新菊之助くんを加えての
三人で、と言う新機軸。
経験も体格も「お兄さま方」と遥かに差のある新菊之助
くんを交えてどう演出するのかなと思っていましたが、
新菊之助くん、本当に丁寧に、一つ一つ、形、動きを
されていて、また、すっかりひきしまった顔つきで
頼もしく見えました。
目の感じが何となくお祖父ちゃんの播磨屋さんに似て
見えたのは、贔屓目かな。
それにしても、いくら襲名とは言え、所化が無駄に
豪華すぎ(笑)
新悟&児太郎の女形コンビなんて、今月この一役って!!(笑)

夜の部は「白浪五人男」。
「浜松屋」
やたら段取りの多いこの芝居を、段取りと見せずに
するのが、多分、役者の見せ所ですが、八代目は既に
何演目かなので、安心して見ていられました。
それよりびっくりは、團菊祭と言うからには、てっきり
八代目弁天に團十郎南郷、幸四郎駄右衛門だと勝手に
思っていたので、ちょっと面くらいました
(配役を予め見てなかっただけの事なんですが)
團十は駄右衛門で、南郷は松也くん、高麗屋さんは
そもそも出演劇されておらず
意外。
勿論、松也くん期待に応える安定ぶりだったので何の
問題もないのですが。

それはさておき、こちらも襲名らしく、脇の端端まで
役者が揃っていて、何しろ、悪次郎が亀蔵さん!
「浜松屋」しかやらない時とか、秒で消える役ですが、
本当は5枚揃いの可愛い(笑)着物、受け取りまで行って
くれた(多分)のに、一味を裏切って、「大屋根」で
ちゃんと香炉を投げ捨て、弁天との立ち回りにも
ちゃんと?登場してました
ベテラン身体を張ってますね~
萬太郎くんの若旦那に、歌六さんの幸兵衛、橘太郎
さんの番頭、松緑さんの鳶頭!
ここまで揃うともうありがたい、しかありません。

「浜松屋」と「極楽寺大屋根立腹」「滑川土橋」は
普通通りでしたが、「稲瀬川勢揃い」のみ、新菊之助
くんと、同世代のジュニアたちによる「ちびっこ五人男」
と言う、いかにも襲名ならではの趣向
「ちびっこ五人男」と言えば、60年ちょっと前に
雀右衛門さん(駄右衛門)、勘三郎さん(南郷)、三津五郎
さん(弁天)、萬壽さん(赤星)、又五郎さん(忠信)のが
あったと聞いたことがありますが、今回は、新菊之助
くん弁天、新之助くん駄右衛門、眞秀くん南郷、
梅枝くん赤星、亀三郎くん忠信。
眞秀くんは着丈がかなり短くなっていたので成長期
なのかも、な一方、梅枝くんは蛇の目で全身隠れる
ちっちゃさで、必死に柄を握る姿だけで可愛い(笑)
新之助くんはそろそろ声がわり?亀三郎くんは前から
気がついてましたが(笑)本当にお父さんのフィギュア
みたいでした(誉めてます)

私は趣向に面白がれましたが、そうと知らずに見に
こられたらしい近くの席の二人連れの方は、「何でここだけ子役でなの?自分の子供を見せたいの
かしら?」
と不思議がっておられました

「極楽寺大屋根立腹」の派手な立ち回りにガンドウ
返し、からのせり上がって「極楽寺山門」上下の
やりとりは、「楼門五三切」ともうごちゃ混ぜですが(笑)
お約束。
まあこれもそうと判ってなければ「なんのこと」
ですけど。

「滑川土橋」
ここで漸く七代目登場。
八代目も無理矢理(笑)伊皿子七郎に「転生」して
再登場して、何とな~くめでたい感じにして幕。

昼はあと「三人吉三」を拝見
時蔵くんお嬢は、真女形さんにしては意外に最初から
女子モード少な目、喧嘩上等度高め(笑)
思い出しますね「朧~」のツナ殿(笑)
彦三郎さんのお坊との組み合わせを見ると、つい
「彦山権現~」のお園と微塵弾正と気合のいった
立回りを思い出しました。

来月は「車引」「寺子屋」、そして仁左衛門さん
ご出演が楽しみです。
チケット取り頑張らなくては!

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