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2025.05.17

東京国立博物館「蔦屋重三郎~江戸のコンテンツビジネスの風雲児」展は「べらぼう」の「副読本」

「耕書堂」セットまで堂々作り込んであり、NHKとの
タイアップ丸出しですが(笑)、江戸浮世絵と、それに
まつわる江戸文化特集、となればやはり興味あり。
どのみち「日曜美術館」で取り上げられれば(案の定、
先週オンエア)更に混み、印刷物をじっくり見る楽しみが
半減するので、初日に行ってきました

まず笑ったのは、グッズ。
写真の謎のぬいぐるみ?フィギュア?こそ、あの写楽の
「江戸兵衛」を立体化?したものなのですが、売れるの
でしょうか?(笑)
まあ国博は最近、グッズに不思議なアイテムを紛れ
込ませる(だいたい割と大きいものばかりなので、
紛れて、はいないかも)傾向にあり、以前は「鳥獣
戯画絵巻」形や「百鬼夜行絵巻」形の抱き枕とかあり、
後者など安眠できるのか?と思いました。
今回も、懲りず?これとか「和綴じ本形ぬいぐるみ」
とか「金太郎どんぶり」とかを売っていましたので、
一定のニーズはあるのかも

第一会場は入口が吉原大門、入ると桜の植え込み、
第二会場の入口には耕署堂の暖簾が下がっていた
のは粋。

会場には蔦重の関わったアイテムがほぼ時代順に
並んでおり、ドラマで見た通りの?「吉原細見~嗚呼
お江戸」、「一目千本」、そして最初のものだけに
蔦屋印がある「雛型若菜初模様」などが最初にドン。
いや正確に言えば、後二者はそれぞれ、北尾重政の、
磯田湖龍斎のもの、として既に知って見てきたもの
ですが、今回ドラマで成立のなりゆきを見せられて
いるだけに、また違う印象があります
(「金々先生」とかも)
また、既に劇中にちらっと出てきている「娼妃地理記」
とか「文武二道万石通」と言った作品など、「あの」
喜三二先生のものもしっかりと(笑)。

中盤からは、これから大活躍間違いなしの、歌麿の
「虫えらみ」や美人大首絵の数々、後半はこれから
登場?の写楽の作品を、デビューの大首絵から「活動
休止」までかなりたくさん揃えていて、これらが
ドラマでも重要なアイテムである「予告」と
理解
しました(笑)

この展覧会自体、ドラマに登場するアイテムもたくさん
実物が見られる「べらぼう」の予習復習のための
豪華すぎる「立体副読本」ととらえるのが一番当たって
いる気がします。

若干嫌味な言い回しですが、作者と言うカテゴライズ
ではなく、「版元」蔦重と言うような切口での展示
ででもなければ、一枚物の版画はともかく、細見や
読み物類をここまで揃えて見られる機会もなかなか
ない訳で、その意味ではユニークな展覧会でした

なお、企画展会場内ではセットとパネル以外撮影禁止
でしたが、会場外、料金内で見られる、本館の総合
展示の、個人的には実は一番お気に入りの浮世絵会場
にも、ちゃんと?写楽の大首絵が何気なく(笑)展示
されていて、こちらはフラッシュたかなければ撮影可
なので、しっかり撮影してきました。

まずは写楽を人、で出すのか、蔦重プロジェクト?で
出すのか
前者ならまだ発表されていないキャストが楽しみですし、
後者なら歌麿をどんな画風も完璧キャラクター、
で出しているのが布石になりそうで、どちらにしても
森下さんの周到な企みが見られるでしょうから今から
楽しみです

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