「八代目尾上菊五郎、六代目尾上菊之助襲名披露六月大歌舞伎」を観る
「芝浜革財布」など。
ロビーには、祝幕の箱のほか、近々オークションに
かかる、と言う衣装や小道具が展示されていました
今月の祝幕は、先月の雲上の富士山全景、バージョンと
リンクしつつも、富士山全体が白菊で包まれるデザイン
背景は提供のティファニーのカラーでもある、独特の
水色
いつもの織物の緞帳とは作り方が違うのか、あつものの
菊の花びらの立体感が、見事でした
昼の部は「車引」
先月に続き、新・菊之助くんが大チャレンジの梅王丸
桜丸は吉太朗くん、松王は鷹之資くん、杉王が種太郎
くんで、時平が又五郎さん
菊之助くん、ちっちゃいながら、姿形の素晴らしく
よい梅王でした
(声は見た日は若干潰れ気味でした、がんばれ)
どうやら菊之助くん、今は、パパ系の丸顔と言うより
播磨屋のお祖父さま系の顔の輪郭が強めに出ていて、
荒事のカオをすると、吉右衛門さんのフィギュアの
よう(笑)
種太郎くんの可愛さ、吉太朗さんの丁寧な動きも
でしたが、やはりここは、芸歴に一日の長の、鷹之資
くんの松王が際立ちました
元々お父様譲りで踊りがずば抜けている鷹之資くん
ですが、なかなか主役級の役柄が大劇場ではないだけに、
こうした機会はやはり貴重
一転「寺子屋」は、パパ世代の共演(ちょっと前までは
この世代が「若手」でした)
八代目が播磨屋さんから受け継いだ時代もののこう
した立役は、今後の音羽屋さん舞台の演目の幅が
また一段拡がったところも強みポイント。
八代目の松王には、七代目に続いて、萬屋、こちらも
去年お父様の名前を襲って大躍進中の時蔵さんが
千代役のコンビ。
源蔵に愛之助さん、そしてここに雀右衛門さんが戸浪で
入って全体が纏まり、園生の前に魁春さんが大ご馳走
菅秀才と小太郎を萬屋さんか播磨屋さんのお孫さん
世代でなさるかと思いましたが、今回は子役のお子
さんたちが交代で。
涎繰りは精四郎さん
精四郎さんは最近格段に活躍の場が拡がっていますね。
今回は「寺入り」からでしたが、涎繰りが手習いを
しながら、千代ママの持参の手土産スイーツ詰め
合わせをチラチラ盗み見していたのが細かい(笑)
八代目の松王はthat'sオーソドックス。
よく、首実検の型がどうこう、と言うのに拘られる
評家の方もおいでになりますが、個人的には大仰な
儀式を見るより、義太夫の語りと役者さんの所作の
息が合うかの方が芝居としては楽しめる気はします。
また、この芝居は、何より、松王の登場までを支える
源蔵。
前段で丞相から「筆法」を引き継ぐ文の人であり、
歌舞伎では大抵出ませんが、決死の菅秀才救出作戦を
実行する武の人と言う「文武両道のできる奴」
でなければ、松王もこのミッションを源蔵に賭ける
筈がない。
幕開き時点で、源蔵は藤原(時平)方から既に菅秀才の
身柄引き渡しを命じられていて、3階席では見られ
ませんが、源蔵はこの場の花道の出が出来の全て、
と言われているところ。
ただ派手にやると、浮く役なので、塩梅が難しいの
ですが、仁左衛門さんの源蔵もよかったですが、
愛之助さんも「義の人」だし、バタバタせず安定
していてよかったです。
「お祭り」
実質的に、ほぼご祝儀的な意味合い以外ないですが、
仁左衛門さん今月これだけなので(笑)
玉三郎さんの芸者とのコンビを見すぎているので、
寧ろ、孝太郎さんとのコンビが新鮮でした。
「口上」
背景の襖は「よき・おと・きく」の図柄、下手に
清水寺本堂全景、上手は寺域にある有名な「音羽の滝」の
絵が配されていました
(余り知られてませんが、清水寺、「音羽山清水寺」
って言うんですよね)
音羽屋三代の他は、松緑さん、仁左衛門さん、梅玉
さん、そして團十郎さんの挨拶でした
先月のを拝見してないので比較しようがありませんが、
「口上」と言えば(笑)、の左團次さんも鬼籍に入られ、
またコロナを経たからか、口上もシンプルになった
印象です
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