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2025.07.30

さすがに定額制の実施しない「秀山祭九月大歌舞伎」(苦笑)

今年は歌舞伎座で三大作品通し上演企画進行中。

三月の「忠臣蔵」の時に、せっかくだから、と定額制に
申し込み、代金前払いしたのに、肝心の仁左衛門さん
出演回のチケットが定額制チケット販売開始の(公演の
1週間前から)時点で普通に売れたために皆無で、
結局最終的には幕見で見たほど
ですので今回、九月の通し企画第2弾「菅原伝授手習鑑」は
どうするのやら、思っていたら、やはり?案の定?、
「定額制なし」と会報に記載がありました
まあ妥当ですが、これでチケット発売日、本気で
頑張らないと。

今回のトピックスは、何より菅丞相を、Aプロが
唯一無二、の仁左衛門さんに対して、Bプロに幸四郎
さんが配役された事
私は先代と当代の松嶋屋さん以外の丞相を見たことが
なく、高麗屋さんがどう丞相をなさるのか、とても
気になります
この先30年くらい、この場面が上演されるかがかかって
いるはず。
期待します

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「モーリー・イエストン生誕80周年記念コンサート」(第一日)

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東京国際フォーラムホールA
勿論、成河くんご出演のコンサートを聞きに行った
のですが、フォーラムのAに行ったら、やはり外せ
ないのは、会場外の、夜にライトアップされる床面、
写真です
普通にキレイですが、映画「脳内ポイズンベリー」で、
越智さんが早乙女くんをボコボコにしたところです(笑)

さて肝心のコンサートのサブタイトルは
「・Life’s A Joy! Life Goes On!!」
覚えられないのでプログラムを書き写しました。
多分このまま忘れます(笑)
そもそもミュージカルの作家さんのお名前と言われても、
「レミ」「エリザ」「サイゴン」くらいしかわから
なくて(上演の前に必ずアナウンスがあるので覚えた)、
今回、そのお名前聞いても
「どなた?」
でした〔汗)
ミュージカル「グランドホテル」の作曲者と聞いて
やっと成河くんが出演される意味を理解。
脇でも光る存在感と、強烈な身体能力で気になり
だしていた時期に成河くんが所謂ミュージカル、に
主演される、と聞いて、見に行ったのですが、勿論
まだ「ルキーニ前」でしたから、ミュージカルに
おける成河くんのポテンシャルの高さもわからず、
ミュージカルも数見てなかった事もありで、確か
90分くらいで、さぁ~~っと終わってしまったのと、
2チーム制で、もう片方のチームで成河くんと同じ
役を演じていたのが、中川晃教さんで、凄い役なのかも
(笑)と、推察したのと、当時はミュージカルに対して
理解が浅く、出演される方は誰一人例外なく歌える
タレントの持ち主と思っていて、歌うのがそこまで
本職じゃない方が、メインキャストにいらしてびっくり
した事くらいしか覚えておらず。
従って、今回、曲だけ聞いても見ても、そうそう
これこれ、とか思い出せないまま、終わりました(汗)
「越智さん」の中の人は、ピカピカのお衣装(白ベストが
おしゃれ)、カトレアのコサージュされて、オープ
ニングナンバーを歌っておられ、もの凄いキレの
ステップを踏んでおられました

曲は他に「タイタニック」など何曲か演奏されましたが
全て未見、それもダイジェスト版、は、曲が素敵、
歌い手さんが上手、以外は、どんなシチュエーションで
歌われ、前後にどんなシーンがあったかとか、全部
脳内補完が必要で、申し訳ないながらあまり楽しめ
なかったのが本当のところ。
また、成河くん以外に深く知る方も伊礼さんくらい
しかおらず、であれば配信で良かったかも
(後から配信発売するのはちょっとずるい)

おまけですが、最近、「バイオーム」も「アナスタシア」も
これも(偶然、みな梅芸主催)、映像がセット替わりに
多用される事が増えました
スムーズな転換、物理的作業の軽減(変更対応も多分楽)
とかあるのでしょうが、背景が映えすぎて、そちらに
目が行ってしまう存在感で、肝心の役者さんが目立た
なくなる気がして、個人的には余り好きになれません

「イリュージョニスト」「ライオン」「二都物語」
などのような、アナログなセット(と転換)の方が
セット転換も含めてエンゲキ!、な気がするのは、
単に私の頭が固いからかな

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2025.07.23

歌舞伎座「七月大歌舞伎~鬼平犯科帳「血闘」」、新橋演舞場「歌舞伎刀剣乱舞~東鑑雪魔緑」を観る

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映画「国宝」の中で、本職でない若い俳優さんたちが
「道成寺」や「曽根崎心中」とガチの歌舞伎をやって
いる一方で、何の巡り合わせか、当月、本職の歌舞伎
役者さんは、と言えば、歌舞伎座で「鬼平」、新橋
演舞場で「刀剣乱舞」って、何かの冗談なの?(笑)
映画で興味を持って初歌舞伎、と意気込んだ歌舞伎
ビギナーさんがいらしたら、確かに敷居は低いかも
知れないけれど、「あれ、こんな感じ?」と肩透かしに
なりそうでもあり、個人的には「今月なら松竹座へ!」
と心で叫んでます(笑)

歌舞伎座は今月は殆ど興味を感じる演目がなく、
ギリギリ「鬼平」に、おまさ役で新悟さんが出ると
あって、仕事終わりに後半だけ拝見
闇と光のバランス、緩急と人情の機微が売りの鬼平
だけに、今回のように歌舞伎な照明で、しかも世話で
見せると、どうも世界観がのっぺりして、いくら
ジプシーキングスが流れても、魅力が薄れる
ような
例えば新感線の「いのうえ歌舞伎」のように、キラキラの
チャンバラ演出に振りきるとか、別のアプローチ
でもなら、花道から平蔵現れるだけで盛り上がるかも、
ですが、後半見ただけながら、何だかさして盛り
上がらず。
何より捕物シーンが。

「刀剣乱舞」は前回全く予備知識なしで見て、内容と
言うより、松也さんのプロデュース力が印象的だった
プロジェクトで今回は第2弾
前回何げなく見て面白かった、とは思いましたが、
だからと言ってゲームに向かう事もなかったので、
今回も相変わらず浅い理解のままでの観劇(汗)
2階の食堂を潰してグッズ売場にするほど、ゲーム
ファンの方も多く(私も必需品、として団扇は購入
しましたが)、開演前から客席を跋扈する遡行軍の
皆様を、ゲームファンの方たちはすかさず撮影されて
いましたが、こちらは「随分動きにくそうな扮装
だな」くらいで見てしまい申し訳ない(笑)

さて今回の世界はサブタイトル通りに「吾妻鏡」、
すなわち鎌倉時代
公暁による実朝暗殺を阻止しようとする遡行軍、
それを操る羅刹微塵(松也くん、三日月宗近と2役
ですが、悪役楽しそう~)を、膝丸髭切をはじめとする、
刀剣たちが食い止めようとする物語

前回からの残留メンバーに加えて、今回は歌昇さんが
実朝と陸奥守吉行(龍馬の拝刀)、尾上左近くんが
実朝正室と加州清光、獅童くんが鬼丸国綱で参戦し、
更に変わらず梅玉さんが「天の声」

まあ内容はともあれ、気持ちよく勧善懲悪が展開
公暁の「その後」あたりがちょっとした「歴史IF」な
ひねりでした

キヤラクターもオリジナルを知らないので、どう工夫
(相違)されているかもわかりませんが、これまでの
漫画やアニメ原作の歌舞伎と違うのは、明らかに歌舞伎
「だけ」好きにも楽しめると言う、歌舞伎との親和性を
さらに実感しました
ただ、ラストに、各キャラクターがその役柄のままで、
能舞台的なしつらえの中で連獅子や三番叟などを
次々する所作事を、結構な時間を割いてされてましたが、
あれは歌舞伎ファン(役者ファン)には良くても、
ゲームキャラクター推しで見にこられた方には若干
意味が伝わらず退屈だったかもしれません。

とは言え、カーテンコールは撮影可でしたし、何より
普段は見られない、囃子方の皆さまもカテコに登場
されて拍手を受けていたのは、いつもの歌舞伎には
ないだけに良いなと感じました
この感じだと第3弾もできそうな気配

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2025.07.21

和歌山旅行part2 「高野山」に上る

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前回の、初・和歌山旅行は、とにかく和歌山にいき
ました!、足跡残しました!と言う実績づくりだけ(笑)、
和歌山市内、それも和歌山城と紀三井寺だけで終了
しましたが(でも和歌山城は魅力的なお城でした)、
かなり気に入ったので、5月の連休に2回目を敢行

と言う訳で、やや旧聞
しかも、先に書きましたが、今回は予定外の「アド
ベンチャーワールドへのパンダラストチャンスツアー」が
急遽追加になっての3日、実質は丸2日の、車なし派
にはなかなかな強行スケジュールになりました

また今回は、土地勘も駅も知らない場所ばかり。
乗り換えに迷ったり、iCカードチャージしたり切符を
買っている間に乗りそびれたり、とか、本数の限られた
和歌山電車旅には痛恨、エリアも広いので少しでも
交通費を割安にしようと、ICOCA限定の和歌山のJR
西日本と指定バス類3日間乗り放題の「和歌山満喫
わくわくパス2」をオンラインで購入して行きました
このクーポン、ついでに書くと、昔のフリーパスの
ような、それを見せたり通したりすれば大丈夫、
なものではなく、クーポン料金を支払う上、いったん
乗車料金はICOCAチャージから全額引かれたあと
翌月末に乗車料金分相当のウェスターポイントが
還元されるややこしい仕組み。
そのためにウエスターポイントなるものにも登録、と
お得に乗るにはなかなか手間取りましたが、先日
確認したら7000円弱がウェスターポイントからICOCAに
チャージできたので、きちんと還元されたようです
ただJRは勿論乗り放題でしたが、特急は別料金なので
私は全行程各駅停車に。
また私鉄バスやケーブルは電子チケットや一部は
引き換え券(紙(笑))はついてはいるので、都度買う
必要はなかったものの、例えば乗り換え時間が少し
しかない間に、改札を出て窓口でクーポンを見せ、
チケットに引き替え、また改札を通って、ホームへ
狭い階段を荷物を持ってかけ降りる、とか、なかなか
スリリングでした
行った日は平日だったのでよかったものの、何人も
同じ事をしていたら、最後の方の人は、乗り替えに
間に合わなくなるかも
また、白浜周辺の路線バスもクーポン対象外の路線が
ちょっとあり、範囲外支払いをしないように、いつも
なら読み飛ばすようなちっちゃい注意書きまで読み
まくりました(笑)

さて、アドベンチャーワールドへの和歌山駅からの
始発各駅列車日帰り弾丸ツアー(笑)の翌日、今回の
和歌山旅行、元々の(笑)最大の目的だった高野山へ

南海線で極楽橋、という有り難い名前のハデハデ駅(笑)で
ケーブルに乗り換えて、数分で、「高野山」駅到着。
行程の都合でキャリーケースを持っていたのですが、
ケーブル駅の傾斜は荷物で両手が塞がるととんでもなく
ハードルがあがり、ふらついてかなり危険でした(自戒)

さて、高野山は、ひと山まるごと寺域、のイメージで
いましたが、実際は一本、細長~く延びたメイン
ストリートの奥にある「奥の院」までの左右に広がる
町でした
ケーブルの終点はまだエリアの入り口で、ここから
各所にバス網が延びていて、自家用車も寺寺の前まで
隅々走ってはいるし、道の両側に宿坊や商店(仏具とか
線香とかの専門店)、郵便局に銀行、見た限り一軒
コンビニもあり、考えていたより繁華な、山あいに
形成された門前町、でした。
歴史の授業では高野山とセットで覚える(笑)比叡山に
前に行きましたが、山頂の寺の回りには所謂「売店」
「休憩所」的なものはありながら、あとは寺、しか
なかったので、随分印象が違いました

それにしても、さすが、電車とケーブルを乗り継いで
上がっただだけあって、「町」は思った以上に涼しく、
5月上旬で、昼の気温が12℃でした。
出かける前に情報収集で伺った有楽町の和歌山観光
案内所の方が「だいたい市街地より5℃は低いから、
今なら一枚羽織るものがあった方がいいかも」と
言われて、まさかな~とは思いながら、寒がりなので、
念のため仕舞い忘れていたウルトラライトダウンの
袖無しベストを丸めてリュックに放りこんでおいたら、
これが本当に役にたちました
(下山したらたちまち文字通り「お荷物」になりましたが)

事前に調べたらケーブルもバスも運行時間に意外に
間隔があったので、先にバスで一番距離のある奥の院に
行き、バスや徒歩で徐々にケーブル駅に戻ってくる
ルートにしたので、まずはバスで「奥の院」へ。
「奥の院」は一定のエリアから奥は撮影禁止でしたが、
その手前、古今有名無名の個人法人によって建てられた
お墓や供養塔がぴっしり並らぶエリアも、非常に
独特の異世界感があって、私はカメラを向ける気持ちに
なりませんでした。
数少ない写真の一枚が弘法大師にお供えする「生身供」を
運んだ帰りのお坊様たちのお姿。
あとは歴史の教科書にも載っている金剛峯寺にも
伺いましたが、拝観していて、朝は気にしていたのに
ケーブル駅行きのバスを逃し、結局ケーブル駅で
1時間近く待つ事に。
狭いエリアですが、行き先やルートに微妙なバリ
エーションがあって油断しました
ケーブル駅には待合室もありましたが、やはり寒く
海外からの観光客の方は、自販機でホットドリンクを
購入されてました。

日帰りでしたが、高野山、思った以上に独特で、
思った以上に不思議な山中の空中仏教都市、でした。

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「みんな鳥になって」を観る

Tori

ムワワドさんのシリーズも「炎アンサンディ」、
「岸リトラル」「森フォレ」ときて、今回は「鳥」
「森」の時に演出の上村さんとかキャストの皆さんが
「次は『鳥』だね」とインタビューでおっしゃていて、
いつやるのか、と思っていましたが、意外に早く実現。
しかも、「森」までは、かっなり複雑かつシリアスを
越えた濃厚、かつ寓話的な物語構造で、鑑賞以前に
理解が大変でしたが、今回は心配?していたより構造は
判りやすく安心しました
(「森」で耐性がついただけかもですが)
しかし、中東問題自体への私の理解の浅さは相変わらず 

前半、「ロミジュリ」的な絶望的に歓迎されない
愛の物語で、シリーズにしては希な?純愛もの、と
油断?して見ていたら、後半は一転、「自分だけが
知らない自分のルーツ」「自分の言った言葉が自分に
全て跳ね返る」という、「オイディプス王」を思わせる
引き裂かれる「氏か育ちか」物語に展開。

岡本健一さんが相変わらずの全身役者ぶりに圧倒
されましたし、妻役の那須さんの複雑な心理の表現も
出色
那須さんは「レオポルトシュタット」「エンジェルス
インアメリカ」など、激烈なシチュエーションの物語
での存在感が凄いです。
また、ムワワド作品初の中島くんは、出だしの驚異的な
長セリフで客席を虜にし、シリーズ常連の岡本玲さんが
遂に文字通りのヒロイン役で芯の強さと、自覚する
美人ぶり(笑)を発揮、そして麻実さんは最早「降臨」の
レベル
しかし個人的に一番印象に残ったのは、相島一之さん
岡本さん演じるダヴィットの父親、エトガールが、
後半の山場で聴かせた、穏やかに、淡々と、しかし
一語一句聞き漏らしてはいけない、と思わせる深みと
力強さのある語りは、本当に素晴らしかったです。
これまで、所謂「三谷組」の方、の認識で、物語の
推進力ではあってもキーマンにはなりにくいポジ
ションが定位置かな(舞台「コンフィダント・絆」は
別)と思っていましたが、今回は、途中まで寧ろ存在感
薄かったくらいだったのが、後半「もしや」「もしや」と
彼がいつ話し出すか、が気になりだし、「やはり」、
となりました
劇的、な場面は、叫んだり、わめいたり、苦悩に
満ちた表情でしがちですが、そうでなくても、いや
寧ろそうでないからこそ、胃の腑に滲みるように
伝わりました

しかし、この告白がもたらしたのは、勿論ダヴィットの
アイデンティティにも関わるのですが、だとしても
前半の、中島さん演じるエイタンと岡本さん演じる
ワヒダの引き裂いた苦悩は何だったんだ、と言う
理不尽さが最後まで残りました

タイトルにもある「鳥」は、どんな壁、どんな人為的な
境界も苦もなく行き来できる自由の象徴、で、見れば
壁や境界の意味を考える余韻のある舞台でした

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2025.07.20

歌舞伎座「七月大歌舞伎~鬼平犯科帳「血闘」」、新橋演舞場「歌舞伎刀剣乱舞~東鑑雪魔緑」を観る

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映画「国宝」の中で、本職でない若い俳優さんたちが
「道成寺」や「曽根崎心中」とガチの歌舞伎をやって
いる一方で、何の巡り合わせか、当月、本職の歌舞伎
役者さんは、と言えば、歌舞伎座で「鬼平」、新橋
演舞場で「刀剣乱舞」って、何かの冗談?(笑)
映画で興味を持って初歌舞伎、と意気込んだ歌舞伎
ビギナーさんがいらしたら、確かに敷居は低いかも
知れませんが、「あれ、こんな感じ?」と肩透かし
にもなりそうでもあり、個人的には
「今月なら松竹座へ!」と
心で叫んでます(笑)
歌舞伎座は今月は殆ど興味を感じる演目がなく、
ギリギリ「鬼平」に、おまさ役で新悟さんが出ると
あって、仕事終わりに後半だけ拝見
闇と光のバランス、緩急と人情の機微が売りの鬼平
だけに、今回のように歌舞伎な照明で、しかも世話で
見せると、どうも世界観がのっぺりして魅力が薄れる
ような
例えば新感線の「いのうえ歌舞伎」のような、キラ
キラのチャンバラ演出に振りきるとか、別のアプローチ
でもなら、花道から平蔵現れるだけで盛り上がるかも、
ですが、後半見ただけながら、何だか捕物としても
すっきりせず、さして盛り上がらず。

「刀剣乱舞」は前回全く予備知識なしで見て、内容と
言うより、松也さんのプロデュース力が印象的だった
プロジェクト
今回は第2弾
前回何げなく見て面白かった、とは思いましたが、
だからと言ってゲームに手を出す事もなかったので(笑)、
今回も相変わらず恐ろしく浅い理解のままでの観劇(汗)
2階の食堂を潰してグッズ売場にするほど、ゲーム
ファンの方も多く、開演前から客席を跋扈する遡行
軍の皆様を、ゲームファンの方たちはすかさず撮影
されていましたが、こちらは
「動きにくそうな扮装だな」
くらいで申し訳ない(笑)
(必需品、として団扇は購入)

さて今回の世界はサブタイトル通りに「吾妻鏡」、
すなわち鎌倉時代
公暁による実朝暗殺を阻止しようとする遡行軍、
それを操る、羅刹微塵(松也くん、三日月宗近と2役
ですが、悪役楽しそう~)を、膝丸髭切をはじめとする
刀剣たちが食い止めようとする物語

前回からの残留メンバーに加えて、今回は歌昇さんが
実朝と陸奥守吉行(龍馬の拝刀)、尾上左近くんが
実朝正室と加州清光、獅童くんが鬼丸国綱で参戦し、
更に変わらず梅玉さんが「天の声」

まあ内容はともあれ、気持ちよく勧善懲悪が展開
公暁の「その後」あたりがちょっとした「歴史IF」な
ひねりでした

キヤラクターもオリジナルを知らないので、どう工夫
(相違)されているかもわかりませんが、前作に引き続き、
これまでの漫画やアニメ原作歌舞伎と全く違うのは、
明らかに歌舞伎「だけ」好きにも楽しめると言う、
歌舞伎との親和性があると言う事をさらに実感しました
ただ、ラストに、各キャラクターがその役柄のままで、
能舞台的なしつらえの中で連獅子や三番叟などを
次々する所作事を、結構な時間を割いてされてましたが、
あれは歌舞伎ファン(役者ファン)には良くても、
ゲームキャラクター推しで見にこられた方には若干
意味が伝わらず退屈だったかも。

とは言え、カーテンコールは撮影可でしたし、何より
普段は見られない、囃子方の皆さまもカテコに登場
されて拍手を受けていたのは、いつもの歌舞伎には
ないだけに良い取り組み。
この感じだと第3弾もできそうな気配

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2025.07.08

イキウメ「ずれる」を観る

シアタートラム

イキウメのお芝居とはパブリックシアター企画の
「現代能楽集」シリーズの一つとしての「奇っ怪」が
出合い。
去年の劇団メンバーによる「奇っ怪」再演もやはり
素晴らしかったですが、正直、全作品が相性が良い訳
ではありません。
人間が、無意識に見ないようにしている傲慢さや醜さを
暴いて見せつけてくる感じがするのが、なかなか
しんどくなるからだと思いますが、それでも作劇の
巧みさ、また、浜田さん安井さんはじめ、役者さんが
作品同様、市井にいそうなのに、一線を画す個性が
隠しおおせないところが見逃せない、と思ってしまう
のだと思います。

この、当たり前に見ている日常風景から、底知れぬ
気味悪さを炙り出す「イキウメ」の手法は、勿論
今作でも炸裂
アレとかソレが実体化されて舞台上に出ていたら、
途中で席を立ったはずの、私には一番苦手なジャンルの
ホラーやスプラッターで、実物を出さずに想像力が
信じられる舞台で本当によかった(汗)
映画やドラマで、リアルを目指されたら耐えられません

それでもヒトも動物、生き物の一つに過ぎないのに、
なぜ他の生き物の犠牲は当然のものとして看過れ、
ヒトだけが重く扱われるのが当たり前なのか、と問い
かけられているように、また、そのために今、環境の
苛烈化など、自然からの返り討ちに遇っているのか、
とか、自分の中で勝手に肚落ちしていました

定期的に開催されていた劇団公演は、今回で一旦終了、
だそうですが、引き続き、薄目や扇子の隙間から恐る
恐るの姿勢で(笑)劇団公演を応援していきたいです
多分この「怖さ」に慣れる事はないとは思いますが(汗)

それにしてもタイトルの意味は?
因みにはこれを書くまでわたしは頑なに「ずらす」
だと思ってました(笑)

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2025.07.02

アドベンチャーワールドでパンダファミリーを見(納め)る

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元々、GW終わりに和歌山旅行を計画していたのですが、
休める日数も少ないため、当初、鞍馬山、比叡山、と
最近密かにシリーズ化?している「歴史に縁の深い
山の寺」の第三弾で、高野山だけ行く予定だったのが、
計画中の4月にいきなり、
「アドベンチャーワールドのパンダ全頭6月に中国に
返還決定!」と言う想定外のニュースが!

和歌山のパンダが一頭残らず、しかも一斉にいなく
なるなんて、まさか起きると思ってもいなかったため、
和歌山ツアーでも次の次、くらいで考えていたのですが、
このままだと見ないままになってしまう、せっかく
近くまで行くのだから、今しか!、と、直前に予定を
一日前倒しし、仕事終わりにそのまま和歌山に移動、
翌朝、和歌山駅始発電車で白浜に行き、アドベンチャー
ワールドでパンダと朝からご対面(笑)するスケジュールに。
(しかし車なし、には和歌山旅行は選択肢が少ない
難易度高めなエリア、です)

当日はあいにくの雨降りでしたが、そのおかげか、
GW終わりだったからか、白浜からのバスも、道路も
心配するほど混雑しておらず
バスは見た目もパンダでしたし、車内には大量のパンダ
ぬいさんたちがお出迎え?してくれていました。
所定の10時より少し前にパークのゲートがあいて
いたので、並ぶこともなくすんなり入場。
お目当ての、パンダラブとブリーディングセンターで
それぞれのんびりお過ごしされているのを、わりに
パンダラブは20分待ちくらい、ブリーディングセンターは
待ちなしと、ゆとりを持って見る事ができました
結局、4頭のパンダさんと初めまして、が、ごきげん
よう、になってしまいましたが、やはり(その時は)
野外でのんびり、と言う、アドベンチャーワールドの
パンダさんの日常?は、とんでもなく素晴らしいもの
でした。

買いたかった?食べたかった?パンダまんも無事
購入して、持参のパンダぬいとも記念撮影(笑)

訪問してから一ヶ月半、パンダファミリーが先日、
関空からチャーター機で実家?に帰省されたニュースが
流れていましたが、やはり無理をしても、日本にいる
間に見に行けてよかったです

それにしても、JRの特急も、バスも、パンダづくしに
しているのを、今後はどうされるのか、気にはなります
ただ、あれだけパンダ施設もスタッフも整っているの
ですから、またパンダが来れば、と、それも、以前に
白浜で生まれて中国に戻ったパンダの、さらに子
パンダさんだったりしたら、なおさらとか、妄想中。

と言うことで、この写真は5月上旬のものですが、
スマホにはびっくりするほど大量のパンダ写真と動画が
格納されているので、折に触れて眺めて癒されています

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