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2026.01.29

「新春大歌舞伎」を観る

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新橋演舞場
歌舞伎は今月、東京で四座公演なので、自分で取った
とは言え、日時と会場と手に持っているチケットの
組合せが間違ってないか、観劇日は何度も確認です(笑)
実際、演舞場のチケットを持って歌舞伎座に現れた
お客様もいたらしいのですが、一つ言うなら、目と
鼻距離の同時開催の割に、紛らわし過ぎる興行名を
付けた主催者も配慮不足(笑)

さて、いまや「歌舞伎十八番」と言っても「勧進帳」
以外は「毛抜」くらい、「助六」も襲名か記念公演くらい
しか余りかかりません。
先代が鬼籍に入られるちょっと前に国立でなさった
「象引」とか、意味はわからないけど、取り敢えず
スケールすごいぞ、みたいな作品もありますが、
タイトルだけで実体が存続していない演目も多い
らしいですが、それでも先代の頃は「鳴神」「暫」あたりは、
今よりは拝見していた記憶はあり、玉三郎さんの
雲絶間姫は絶品でした
江戸歌舞伎の一つの典型として、荒事は誰かが、
でなく全体で継承していかないと、芸なんて絶えるの
あっと言う間なんで、やっている時には見ておきたい、
で見に行きました

「鳴神」
芝翫家三兄弟は今月、浅草(橋)、新橋(福)、松竹座(歌)に
加え、父上は歌舞伎座と、完全分散出演。
福之助くんの鳴神に、廣松くんの雲絶間と、私には
超フレッシュな顔あわせ。
廣松くんの主役級姫は多分初めて拝見。
ただ、上記の通り、私の目が覚えている絶間姫「基準」が
玉三郎さんだけに、申し訳ないけれども、お上人さまが
破戒するほどの突き抜けた色気がまだまだ。
何より歌舞伎の女形さんなのだから、まずは「顔」
生々しい女っぽさを消して、女形、のありようを
探るあたりから、がポイントでしょうか。
身近にお手本となる役者さんがいれば良いのですが

「矢の根」
前に見たのはいつだったか(笑) 、な演目ですが、
それにしてもこんなだったか、十郎これだけか?、
とか雑念が先立ち、内容がさっぱり入ってこず(笑)
しかし、ここまで拵えが巨大化すると、ご本人は
とにかく負けずに立ち続ける、あとは後見さんが
必死に小さい体にたくさんのパーツを貼り付ける、
プラモの組み立てか着せかえのような雰囲気。
最近の若い役者さんは小顔で長身なので、仕上がりの
バランスも、記憶と随分違って、令和スタイル。
こちらの頭の中のスタンダードも沿わせないと、
ですね
ともあれ、久しぶりに「十八番」を観ました。

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2026.01.27

漸く「エリザベート」を観る(明日海&古川バージョン)

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何より、今回の「エリザ」チケ取りは、本当~に大変
でした、と言うか、舐めてました(汗)
アイドルグループ界隈は、異次元にチケット取れないと、
友達から散々聞かされていますので(コンサートチケットは
勿論抽選、会場内でグッズ列に並ぶのも更に抽選)
比較にはならないかも知れませんが、個人的に演劇で
ここまで取れなかったチケットは初めてで、焦り
ましたし、嘆きましたし、びっくりしました。
まあ、おかげでチケット取りに関して、随分知恵が
つき、もう余程の事がなければ驚きませんが(笑)、
チケット取りでパワーを使い果たして燃え尽きたのか、
3ヶ月余り苦戦した挙げ句の肝心の観劇日に、オペラ
グラスの持参を忘れると言う、10年単位でやらない
大失態をやらかし、開場間際に慌てて梅田のヨドバシに
買いに走る羽目に(苦笑)。
我ながら流石に呆れましたが、近くに量販店ある
場所で本当に助かりました

チケットはとにかくやってもやってもやっても×5、
抽選に外れに外れ(笑)先行は繋がった時にはそこは
焼野原につぐ焼野原
惨敗しつづけた挙句に、本当にギリギリのタイミングで、
落選何十回で一枚当選、みたいなポイントが貯まった
のか(笑)不意に、唯一取れたのが年始早々の大阪公演の
チケット

元々、文楽劇場の「新薄雪物語」を見に大阪に行く
予定でいたので、取れた「エリザ」日程に合わせて
文楽のチケットを取り、初めて大阪の正月を体験
しました
(京阪のお正月の話は別項で)

梅芸は主催公演は東京で見てはいますが、長らく
劇場自体には行っていなくて、多分20年ぶりくらいに
行ったのが去年の「チ」。
今回珍しく間を開けずの観劇になりましたが、前回も
思いましたが、各階のロビースペースが意外に手狭に
感じます。
パンフやグッズは入口から一つフロアを上がった
ところ、飲食は客席1階と、バラバラななので下りたり
上がったりちょっと面倒でした。
(パンフだけは各階で販売がマストかと)

今にして思えば、ロビーにグッズからお土産、飲食物
から、キャストの等身大パネル、無料ロッカー、
巨大吊りポスター、2階にはロビー内喫茶店とか
何でもあった帝劇のロビー、寧ろ何でもありすぎて
混雑が当たり前でしたが、例外的な充実ぶりだった
事に気づかされます

また、入場時、列が2つできていて、片方の列で
係員が「なんとかのかたはこちら~」と誘導していたの
ですが、肝心の「なんとか」が全く聞き取れず、早く
動いている列で最前まで行って、漸くそれが、扮装の
顔写真入りの、該当回配役日時入りのパネルの事と
判りました。
結局帰りに撮影できましたが、これも多分混雑対策で、
広いスペースのない劇場の苦肉の策でしょうが、
キャストのパネルくらい、開場前から撮れるように
劇場表に置いてもよさそうな(笑)

さて、肝心の「エリザ」舞台です(笑)
観た回は、明日海さんエリザ、古川さんトート、
田代さんフランツ、黒羽さんルキーニで、明日海
さんは、私が唯一観た、宝塚版の「エリザ」のトート
だったので、トートとエリザ両方の役で拝見した
初めてのケースになりました。
因みに宝塚公演の時のルキーニをなさっていたのが
今回同役の望海風斗さんと言うのも何だか不思議

見た限りでは、私が直近で見ている19年版と、装置や
演出は、大きく変わってはいなさそうですが、背景幕
(映像)が随分綺麗に見えた気がしました

何より、16/19シーズンは、ルキーニ登場シーンは
ルキーニ「しか」見てなかったので(笑)、ひょっと
すると今回初めて、全体をちゃんと見たかも(笑)
それでもオープニング終わりに近づけば、ルキーニが
エリザに渡すライフルが床にあるはず、とか、そろ
そろ一階客席のどこかの隅に、出を待つトートが
潜んでいる筈、とか、「ミルク」であのへんに、本役と
しての出はまだのルドルフ役者が、より深い庇の
帽子を被ってダンスしてるな、とか、ルドヴィカ
さまも紛れてるな、とか、あれこれ「エリザ」あるあるは
我ながら良く覚えているもので、何より、ラスト前の
トートからルキーニへの「ナイフ渡し(落とし)」の
ドキドキは何回見ても変わりませんでした。
そして、やはりシシィ役者が変わると、明らかに
ラストの聞こえ方、見え方、トートとの関係性は
まったく違うものになるのを、今回も実感しました。
そして、やはりもう一度、成河ルキーニを見てみたいと
思うのは贅沢ってものでしようか‥

とはいえ、やはり「エリザベート沼」にはどっぷり
はまっている事は自覚していて、次回がいつになるか
判りませんが、結局、どんなキャストになっても
見たくなりそうな気はしています。
ただ、やはりまたあの「残念ながら~」フレーズの
メールと戦う(笑)のかと思うとちょっと気が重いと
言えば重い(笑)
まずは落選にめげないメンタルを鍛えるところから、か。

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2026.01.22

5月に東京・埼玉で、シェイクスピア3作が同時上演

23年は1年で四大悲劇コンプリートというのがあり
ましたが、今年は5月に、東京と埼玉で、シェイクス
ピア人気作3演目の同時上演です

日生劇場では、人気の染五郎くんを主役に立てての
「Hamlet」
パルコ劇場では、森新太郎さん演出、吉田羊さん主演に
よる「リチャード三世」、そして、さい芸では、
シェイクスピアシリーズ2周目の、長塚さん演出に
よる、鋼太郎さん主演の「リア王」

沙翁作品の上演頻度の高いとはいえ、ここまで同一
月に集中するのは珍しいこと
特に、吉田さん「リチャ3」は、取り巻くキャストが
超豪華
個人的に推しばかりなので、ちょっと大変です(笑)
とりあえず、チケット取り頑張ります

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2025年に印象に残ったドラマ

不意にですが(笑)、去年の記憶に残ったドラマを3本

まずは大河ドラマ「べらぼう」
最後の一ヶ月は、「写楽」はともかく、「治済退治」(笑)は
ちょっと妄想が過ぎた気もしましたが、脚本の森下さん、
よしながふみさん版「大奥」でも扱った「怪物」治済に、
逆に虜になったかと思いました
視聴率は良くなかったそうですが、NHK+の見逃し
配信はかなりだったそうで、今やテレビで見る、
だけが楽しみ方ではないはず
(私もリアタイは殆どなく、録画かNHK+)
しかし、森下さん作品には、「大奥」もこれも、愛希
さんに古川さん、花總さんに望海さん、井上芳雄
さんまで、歴代「エリザ」出演者が続々登場されて、
誰の趣味なんだろう?と思ってました(笑)

何よりも、浮世絵好きの私にとっては、「べらぼう」の
おかげで、あちこちで関連(便乗?)企画として、
浮世絵や浮世絵師が挿し絵を描いた書籍の公開が、
相次ぎ、珍しいものも含めて随分集中して拝見でき
ました
歌麿も美人画ではない「画本虫撰」とか「潮干のつと」、
京伝(政演)の「江戸生艶気樺焼」なんて、「べらぼう」で
扱われなければ展示される事もなかったかも。

一昨年も「光る君へ」のおかげで平安文学や和歌の世界に
浸れましたが、今年は例のごとくの戦国ものなので、
カルチャー的にはちょっと期待薄か
(そもそも、ドラマ自体、既に離脱)

次はまだ途中ですが朝ドラ「ばけばけ」
明治とは思えない軽~いやりとりとか、違和感ある
部分もありますが、ヘブン先生とおときちゃんの
怪談話シーンや、昨年末の橋のシーン、など、高石
さんの泣き笑い泣き怒りの表現が秀逸だし、誰一人、
根っからの悪人や悪巧みがないのが、朝見るのに
ぴったり
何より、オープニングの写真と音楽のコラボと内容
とのシンクロ具合
前作が、昭和を代表するキャラクターマンガの作家
家族の物語なのに、ネオンサインのような映像に、
ガチガチ令和の音楽の組合せがずっと据わりが悪くて
むずむずしていたのから一転、デュオが歌っているのに、
ヘブンさんとトキさんが歌っているように聞こえる
雰囲気ですし、ストーリーに沿っていて、何よりすぐ
口ずさめる判りやすさが抜群です

「かばん屋の相続」
年末にシレッと連作でオンエアされたWOWOWオリ
ジナルドラマ
実はこれの事が書きたいがためにこの項書いています(笑)
池井戸作品のドラマ化と言うと、豪華キャストと
時代劇みたいな大げさな勧善懲悪劇の「半沢直樹」を
筆頭とするTBS版や映画の方が有名だったりしますが、
「下町ロケット」にしても「空飛ぶタイヤ」にしても
「アキラとあきら」にしても、先に映像化したのは
WOWOW
無駄に派手にしない分、リアリティがあり、今回の
四連作も渋くて地上波連ドラにはならないですが、
ならではの滋味
池井戸ドラマには欠かせない、石丸さんが今作も
四話で「正体」が判るまでは、サンタクロース姿だった
のもなかなか(笑)

一話は町工場の社長の、融資を渋った銀行マンへの
ささやかな反撃の物語「10年目のクリスマス」
二話は「芥のごとく」
三話は町の地銀の融資課長が上司の不正を暴く「セールス
トーク」
そして四話が、ニュースにもなった有名店の兄弟の
相続のもつれが店の分裂にまで及ぶ騒動を描いた
「かばん屋の相続」
緑地に黒文字の外食デリバリーサービスのCMで
見るとは別人な役者ぶりに最初誰か判らなかった(笑)
中尾明慶さんの職人ぶりがみごとでしたし、さすが
元銀行員の池井戸さんならではの作品でした

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2026.01.20

「新春浅草歌舞伎」を観る

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「歌舞伎」は2日に「朧の森~」シネマ歌舞伎を見ましたが、
劇場に足を運ぶ「初芝居」、今年は浅草から。
浅草だけは、浅草寺の初詣の賑わいも味わえるので
松の内に見に行ってます
(勿論、その分、余計に混むので、会場まで歩きに
時間はかかりますが)

去年、「寺子屋」の源蔵などが話題になった染五郎くん
ですが、今回、浅草の第一部で「石切梶原」をやると
聞いて、ちょっと驚きました。
「石切梶原」は、私も長く(ほぼ)高麗屋さんと播磨屋
さん版で見てきた演目ですが、語りが長くて後半に
眠気がきた挙句(笑)、最後にいきなりファンタジーな
展開になるので、激推しだった吉右衛門さんがなさって
いてさえ、大抵
「それはいくらなんでも、どうなんだ~」
と冷めてしまい、いまも
「何が面白くて皆さんこればかりやるのか」
と、苦手意識がある演目。
(個人の感想です(笑))

ただ、それをまだ20代前半ながら、高麗屋直系の
染五郎さんがなさるなら、見逃せない、と伺いました
歌舞伎だと大概は悪役の梶原が、唯一白塗りの捌き
役で登場する演目が「石切梶原」で、泉下の梶原さん
ご本人?も、この時は気分よくご覧になっていそう
ですが、今回の染五郎くんの梶原を見たら、仰天する
のでは?(笑)と思う程の、桁違いのかっこ良さ、
でした
ベテランがやるより、若手がやる方が分かりやすく
なるのは、お手本通りの楷書の芸なので、まあまあ
よくある事ですが、それにしても、染五郎くんがやると、
もう「カッコよくて最高~」度爆上がり(笑)
他人の話を聞きながら、柄に丁寧に紐を巻く仕種とか、
六郎大夫と梢親子への目配り、一方、面倒くさい
突っ込みをいれてくる大庭、俣野のあしらい方、
既に書いた通り、ラストのあの一撃?以外、まあまあ
単調な芝居で、しょっちゅう睡魔と戦っているため、
正直、こんな途中に色んな段取りを踏んでいたのね!
くらいの勢いで、見ていて新鮮でした
(本当に毎回起きておらず、見ていないことが今回
改めて自覚)

勿論、ご自身の努力の賜物ですが、口許を引き締めた
凛々しい顔つきはお祖父様にそっくりでしたし、
切れる刀を眺めながら内心笑いが止まらないところ
とかの柔らかみのあるところの表情や姿は、どう
見ても吉右衛門さんそっくりで、外見は20代の若者の
中に、実はお祖父様たちがこっそり入っているのでは?と
怪しむレベル(汗)に素晴らしく、声がまだまだな
男寅くん俣野は勿論のこと、押し出しはパパ譲りの
橋之助くんの大庭さえ完全に負けてました。
いやいや、いやいや染五郎くん、ほんとに恐るべし

第二部は「男女道成寺」
別項で書きましたが、いまダブルスの「道成寺」を
見ると、全部、映画「国宝」の場面と重なって見えがち(笑)
「道成寺」には様々なバリエーションがありますが、
今回は、左近くんと莟玉くんのコンビで、出の白拍子姿の
二人は完全に「国宝」ポスターやキービジュそのもの
(勿論、こっちが本家ですが、絶対意識してる)で、
すぐに左近くんが女性でなく男性と判明し、あとは
男舞と女舞が披露(これも鈴太鼓とか三枚笠とか、
「国宝」で見たあれ(笑)で、内心盛り上がる)最後は
女性は鐘の上で、男性は鐘を釣る手綱を下から握って
決まりました

しかし、左近くんは音羽屋の御曹司で、お父様は
踊りの名手、とは言え、本格的に大人の女役に取り
組んだのが、何度も書きますが(笑)24年の「妹背山」の
雛鳥役からですから、わずか1年ちょっとで道成寺って!
勿論、元から踊りはお稽古されてきたでしょうし、
メインの女舞は殆ど莟玉くんでしたが、それにしても、
で、まったく、こちらも恐るべしティーンエイジャー
です

莟玉くんは安定感。
先月の南座「顔見世」で、仁左衛門さん「俊寛」の千鳥を
されてて、すご、と思いましたが、敢えて言うと、
ちょっと表情が健康的過ぎるかも(笑)
変な表現ですが、娘姫系の役は、恋に積極的でも、
堪え忍ぶ役柄もありったけあるので、もう少し憂いが
滲むとかな。
しかし、梅玉家の跡取りとして、養祖父・歌右衛門
さんの代表作の一つである「藤娘」やるのも、何か
凄い
凄すぎる

そう言えば昔、勘九郎七之助獅童世代がやっていた
頃の浅草は、18時過ぎに二部が終演して外に出ると、
周りの飲食店が軒並み閉店後、みたいな感じでしたが、
最近は、路地裏におしゃれな日本酒バーとか新しい
専門店や、インバウンド向けのラーメンやもんじゃの
チェーンなど新しい業態が増えて、シャッターの前を
黙々と足早に浅草駅に向かう、じゃなくなったのが、
食べないにしても安心感が増した気がします

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2026.01.15

初春文楽公演「新薄雪物語」を観る

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国立文楽劇場
新春は大きな門松飾りは勿論、ロビーには鏡餅と
並んて、立派な「にらみ鯛」がどん!
鏡餅の飾り方も関東とはかなり違うと思いますが、
こう言うところに鯛が飾られているのも、東京では
余り見ない気がします。
勿論本物で、近くの黒門市場からかもですね。

そんなおめでたさの中、拝見したのは、陰謀による
二つの家族の悲劇を描く、第二部の「新薄雪物語」

「新薄雪~」は令和2年3月、歌舞伎座で仁左衛門さんと
吉右衛門さん共演で上演予定でしたが、コロナでの
公演中止が余儀なくされはじめた一番最初の時期で、
結局全公演が中止になった演目
その後、無観客で収録されたので映像は残りましたが、
暫くして吉右衛門さんは体調を崩され、これをリアルを
拝見する事は二度とできませんでした。
そんな経緯があって、作品として思い入れが強く、
今回は文楽ながら上演と聞いてこれは!と調べた
ところ、文楽でもやはり人形遣いと大夫が揃わないと
できない演目らしく、20何年ぶりの上演、となれば
見逃せないと、文楽劇場に伺いました

今回は人形遣いは玉男さん兵部、勘十郎さん幸崎、
和生さん梅の方、と人間国宝勢揃い、また、「三人笑い」の
ある段は、大夫の技量が必要との事で、千歳大夫さんが
ご出演

前段は「桜姫」的な、桜満開の清水寺での美男美女の
登場と見初め、本人たちの知らないところで進行する
悲劇の発端。
しかし、だいたい若い美男美人たちは、「菅原伝授」の
斉世親王と苅屋姫とかも、脇が甘すぎ(笑)

判じものにしてるとは言え、密会の日時連絡を、
人の集まる神社の木枝に吊るしておく、とか、今で
言うなら、SNSに
「ここで内緒のデートしま~す」
と自身の位置情報共々公開してるも同然
実家は将軍家の家来なんだから、せめて使者を立てる
とか、手紙にするとかねぇ(笑)

また、イケメン奴・妻平の派手な立ち回りもあり
ましたが(これも「桜姫」的)、余り出ない演目に
ありがちな、やっぱり出ないよね、と思わせる微妙な
部分もありました

一転、「園部兵衛屋敷」は緊迫の人間ドラマ。
解説にもありましたが、歌舞伎文楽の時代物は、
「陣屋」「寺子屋」「吉野山」「先代萩」と、イエの為に
子供たちが犠牲になるストーリーが目立ちますが、
この演目は、親たちが子供の助命嘆願の代償に自分
たちの命を差し出す、それを連絡を取り合えない
両家が通じあう奇跡。
まあ理不尽な話である点では親が犠牲になろうが
変わりはないですが、若者の将来の希望があるのが
救いなのでしょうか
(その割に救われた左衛門、薄雪が親の仇を討つ
どころか、めでたしめでたしにもならないのは、
リアルでもあり、更に報われない、でもある)

因みに、悪の張本人・秋月大膳は今回上演されて
いない後半で、無事に?仇討たれるらしいのですが、
討ったのは上にちょっと書いたように、園部&幸崎の
子供たちではなく、コトの発端でもある、名刀を
巡る陰謀により、園部&幸崎と同じく秋月大膳の
企みで殺された刀鍛冶・来国行の息子だそうですし、
「清水寺」の段で、名刀にやすり目を入れて話を
ややこしくした団九郎と言う短絡な悪党が、ラストに
「戻って」大膳一味相手に大立ち回りする、とか、
トンデモ展開らしくて、どうも頭がついていきません(笑)

とにもかくにも、三人の遣い手さんの、細やかな動き、
個人的にはとりわけ、和生さんの梅の方、激推し(笑)
また、千歳大夫さんの泣きながらの「笑い」は、見て
いるこちらが、脳の血管切れやしないかと思うほどの
熱演で、隣の三味線がまた全力で、やっと最近「文楽
らしい楽しみ方」が見えつつある気がする中で
「すんごいものを見た(聞いた)!」
と思いました

また、最近は、馴染みの作品がかかる事が多くて
利用していなかったイヤホンガイドですが、今回は
珍しい演目なので、久しぶりにレンタル
やはりそのまま見たら聞き逃す、見逃すポイントを
拾って頂けるし(笑いの箇所とか)、さらに今回「花見」と
「兵衛屋敷」と、メインとはいえ、部分上演だったので、
前後の補足なども詳しく助かりました

ふと、いま歌舞伎でやるなら誰かなと妄想。
親は梅玉さん、仁左衛門さん、歌六さん、又五郎さん
あたりの組合せか、ひとつ下年代なら、幸四郎さん、
愛之助さん、あたり
梅の方は吉弥さん(ほぼ一択)、幸四郎さん世代となら
時蔵さん。
薄雪姫は米吉くん、左近くんあたりに、左衛門は
染五郎くん、橋之助くんあたりでしょうか

物語の途中から始まり、しかも登場人物がわちゃ
わちゃ出てきたので、最初の方、わからんってなった
まま過ぎてしまったので、オンデマンドになったら、
絶対に見て、いつか歌舞伎座であるはずのリベンジ?に
備えます

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映画「国宝」、半年ぶりに2回目を見る

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正月休みに、去年6月の初日以来、約半年ぶりの
2回目を見てきました。

映画が話題になるに従って、私の歌舞伎好きを知る、
普段あまり歌舞伎に馴染がない友人知人、会社の同僚が
次々に
「『国宝』みましたよ~」
「『国宝』すごかったですね~」
と何故かご丁寧なご報告をたくさん頂きました(笑)。
勧めたり紹介した訳でもないので、びっくりしながら
さらに見ての感想のほか、歌舞伎のシステムや演目の
内容が判りにくさがあったようで、その質問もあって、
回答したり、一般的な範囲で説明をしたりしてました

初回見た時に、歌舞伎俳優さんではない役者さんが、
役として歌舞伎を演じると言う凄さが、画面から
説明なしでも十分伝わったのだろうと思っていましたが、
とはいえ、まさか夏を越すこともないだろうと思って
いたら、口コミ(SNSコミ?)で歌舞伎人口?を圧倒的に
上回るであろう観客動員は続き、遂に年末に「踊る2」が
20年余り持っていた「日本実写映画の動員記録」を
抜いて一位になったと聞いてびっくりしました
(しかし、それでもアニメとは桁違いの差があるのには
驚きます)

個人的には、初日に先入観なしで見られましたし、
もう良いかなと思っていたのですが、さすがに半年も
経つので忘れているところもありそう。
何より、ドラマやバラエティー(やワイショー)で、
一部の役者さんの名前は知っていても、実際に劇場で
生で見ている人はそれほど多くない歌舞伎の世界の
話の上、業と根性、理不尽だらけの「昭和」なストー
リーにこれだけ観客が付いた理由を、もう一度確認
したくなっていました
また、今時、単館でなければ(昔なら「名画座」と言う
ところ)、下手すると1か月で終了してしまい、気が
ついた時には見逃す事もある日本の上映システムの
中で、半年経ってもまだ複数館でまだロードショー
しているのを見られると言う体験もなかなかない事
ですし、半年の間にロケ地になった永楽館を見学
したりもしたので、改めて見てみたくなったのですが、
何より3時間弱の尺のため、映画館での上映回数も
限られ、時間調整がなかなか難しい
で、結果、まとまった休みで、遅くなっても翌朝の
心配のない正月休みに、漸く「勝手に実写映画記録一位
記念」で見てきました(笑)

客席は夜の回でも半分以上の席が埋まっていて、年齢層も、おひとりさまからグループまで組合わせも様々

展開を完全に判って見ていてさえ、3時間弱はやはり
あっと言う間で、喜久雄(東一郎)と俊介(半弥)を演じる
二人の圧倒的に美しい舞台姿と、そこに至るまでに
積み重ねたであろうレイヤーが画面からはみ出すほどに
こちらに伝わってきましたし、見に行ってから見る
「永楽館」のシーンの、割に細い入口前の道の俯瞰
とか本舞台の裏側二階に控室がある構造とかが「あそこ!」
とか、ちょっとニヤニヤしました。

ただ、全体的に言えば初回と余り印象はなくて、
主演二人の美しさと、半二郎を演じる謙さんが女形を
やる俳優に見えない事と、田中泯さんがやっぱりに
本当に凄い、に尽きました
何よりも、怪我で出られなくなった半二郎が自分の
代役に実子の半弥(俊介)でなく、部屋子の東一郎
(喜久雄)を選ぶところがターニングポイントで、
勿論、寺島さん演じるおかみさんが
「そりゃ実子優先」
「なんで、どの馬の骨が判らない喜久雄に」、
と言うのもありますが、やはり『あの見事な半二郎の』
代役である事が、より喜久雄に茨の道の、ハードルを
上げる切り札
本人が演じる映像なしでも、せめて「伝説的公演」の
チラシや舞台写真のような小道具でもあればよかった
のに、とやっぱり思いました

また、原作に比べると女性たちの扱いが軽くなった
なと初回は思いましたが、そもそも舞台外の物語を
かなり省いて、「芸」に関する部分にフォーカスした
ためある程度は仕方なく、それでもあの長さですから、
あれ以上詰め込むのは映画では無理

とは言いながら、喜久雄を追って長崎から大阪に
来ながら結局は俊介を選び、失踪に同行するも、
復帰して丹波屋に御曹司ももたらして、ラストには
日乃本座で、先代のおかみさんと客席に堂々と座る
春江、歌舞伎役者の娘に生まれ、大人しくしていれば
親のセッティングした妥当な?結婚ができるのに、
大反対に遇いながらも後ろ楯のない喜久雄を支える彰子
(ただ原作では人間国宝になるまで添い遂げるが、
映画では曖昧。
喜久雄の屋上の乱舞シーンで、先に屋上から降りて
以降、登場していないので、多分、血を望んだ筈の
喜久雄が、結局は芸を選んだと悟って、自ら喜久雄の
元から去ったのかと推察)、立場を弁えて娘をひとりで
育てあげた藤駒も、成長した娘が写真家として対面
した喜久雄にそれまでの思いをぶつける(母親の代弁に
近い)と、全員のそれぞれ結局は己の意地を張り通す
姿はほぼ描かれて、いずれもなかなかの「男前」ぶりを感じました。
一度は出奔した俊介が戻ってくれば、春江と息子ごと
受け入れてしまう、半二郎の妻、丹波屋のおかみも、
優しい、と言うよりは色々あっても「家」を優先して
いく強い意志で、これを寺島さんが演じるのですから、
説得力しかなかったです

さて、この正月は浅草で「藤娘」、大阪と浅草で「道成寺」、
3月は南座で「曽根崎~」と、「関連作品」(笑)の上演が
予定されていて、特に「曽根崎」は右近くんと壱太郎
くんが忠兵衛とお初を交代で演じるそうで、映画から
歌舞伎に興味を持った人にはぴったりですが、いや、松竹さん、ホントに便乗商法(笑)

一昨日の「プロフェッショナル」であの仁左衛門さんが
映画の上映時間の長さをご存知だったくらいですから、
関係者内にもかなり情報は行き渡っていそう

ちなみに別項あげますが、先日浅草で莟玉さんと左近
くんの「男女道成寺」を見たのですが、二人揃っての
白拍子姿の出とか、莟玉さんの振出笠や手持ちの鈴太鼓を
持っての踊り、勿論、ラストの鐘に登っての見得とかを
見て、ついうっかり「国宝で見たのと一緒~」と思って
しまった自分にちょっと苦笑しました(笑)

原作が凄く良い作品だったとは個人的にはあまり
思えていないのですが、内容を「芸に対する生きざまを
見せる事」に集約させ、あとは役者が演じる映像の力で
物語を推進させた脚本を3時間に及ぶ映画として
破綻させなかったクリエイターさんはやはり凄い、と
改めて感じました
三回目はさすがにないかな~


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2026.01.07

15分で離脱した新・大河

大河ドラマは、だいたい立身出世系キャラを主人公に
据えるため、最初は何者でもない「エピソード0」から
始まるのは定番化しているとは言え、本当は上手いと
判っている役者さんたちが、無理矢理跳び跳ねたり
じたばたわちゃわちゃするのを見るのは、私は
見て
いて、ちょっと厳しかったです。
更に画面(エヅラ)のせいなのか、なんだか「麒麟がくる」の
初回あたりを見ているようなデジャブに襲われ、
また、ここからあそこへ進んでいくのね、と先の
展開が見えた感じかしてしまい、呆気なく開始15分で
離脱しました。
多分、近年の大河ではダントツの早さでした

今から突然藤吉郎が無口な頭脳派になったり、信長が
義昭と対立することなく、光秀も黙々と従って本能寺を
襲わない、とか言う世界線が登場する筈もなく、
ここ2年間の、点と点を繋ぎながら想像力をリアルに
落とし込んだ文系大河の知的遊びを見慣れた目には
つらい初回でした。

今後、突然推しの俳優さんが登場した時のために
一応録画はしますが、おそらく早見で見飛ばすだけで1
年終わるかも

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2026.01.05

25年演劇(伝統芸能以外)ベストセレクション&other

既に書いた通り、25年は殆ど伝統芸能ばかりで、
それ以外は冒険したら失敗した(受取側として)、
みたいなものが多く、怖がった挙句に(笑)保険かけて?
シェイクスピアに偏りました(笑)

まずは順不同のベストセレクション
☆ミュージカル「イリュージョニスト」
→やっとみられたフル?バージョン!

☆シス・カンパニー「昭和から騒ぎ」
→三谷さん初の沙翁作品翻案。
面白かったけど、三谷さん役者に頼りすぎじゃ(笑)

☆イキウメ「ずれる」
→じわじわくる怖さ。役者さんたちが皆さん上手すぎて、
ゾワゾワ
☆Bunkamura「リア王」

→蜷川さんトリビュート、でしたが、まずは横田さんが
お元気そうでよかった

☆「十二夜」
→主演な方はアイドルだそうで、チケット大変でしたが、
森新太郎さん演出シェイクスピアに間違いなし

☆音楽劇「ハムレット」
→片岡千之助くんの「現代劇」ですが、あの沙翁の
長台詞をあれだけの早口で言って滑舌完璧はさすが
生まれながらの役者のDNA
今年は染五郎くんもなさるので、こちらも期待大

(番外)「三谷文楽」
三谷さんの文楽愛はわかりましたし、文楽人形の
可能性はよくわかりましたが、見て、やはり、古典の
強靭さを逆向きに痛感

残念セレクション
①東京芸術劇場の小川さん演出作
→話が暗すぎ、かつ変化が少なく山場わからず、
二回見て、二回寝ました
狭い劇場で濃密にやればもっと切羽つまってよかったかも

②新国立劇場の主催公演
→税金使う国立なのだから、いくら戯曲とは言え、
もう少し内容も考慮したら??
暴力炸裂、草っぽいものも登場、こちらも狭い劇場で
コソッとやってくれとたら見なかった
国立ブランド信用し過ぎました

③公共劇場の沙翁シリーズ
完全に理解したのは、演出家との相性
次回はやめるか、と思ったら、次は演出家が変わるらしい
見るかな~どうするかな〜

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2025年「歌舞伎」Myベストセレクション

去年は結局、歌舞伎と文楽ばかり見てました。
何より、
歌舞伎座の三大名作通し上演がポイントで、歌舞伎座に
通って、チケット取りが大変になった年でした

そんなわけで、勝手に歌舞伎関連myトピックスベスト10

(1)歌舞伎座で「忠臣蔵」「菅原伝授」「義経千本桜」通し上演
→仁左衛門さん全作品ご出演と次世代への継承

(2)南座「顔見世」の「平家女護島~俊寛」
(3)松竹座「七月歌舞伎」から「熊谷陣屋」
→最近、仁左衛門さんのお芝居は全部これが見納め、の
気持ちで拝見しています(汗)

(4)南座「顔見世」の「白浪五人男~稲瀬川勢揃」

→歌舞伎座での菊五郎襲名公演では、稲瀬川だけ
ジュニアたちバージョンで、それはそれで趣向でしたが、
勿論、見たかったのはこちら
幸四郎、勘九郎、愛之助、七之助、八代目菊五郎での
稲瀬川の並びなんて、襲名でもなければそうそう
拝見できるものではありませんし、年齢的にも役柄的
にも無理がなくて、近年の上演ではベスト、でした

(5)(新)国立劇場歌舞伎「仮名手本忠臣蔵~二段目九段目」
→「通し」と言いながら、歌舞伎座がまるごとすっ
飛ばした(笑)「本蔵系」ストーリー。
脳内で歌舞伎座公演に挿入しました(笑)
門之助さんお石が印象的

(6)(新)国立劇場歌舞伎「彦山権現誓助剣」
→「毛谷村」だけじゃ絶対判らない、物語の全体像を
把握できたのは、文句は色々ありますが、国立劇場
歌舞伎のおかげ
何より、真の主役はお園ちゃんでしたね
それを「朧の~」ツナ様の印象生々しい中で時蔵さんが、
こちらも「女武道」の立ち回りあり、で、「カッコよ!」の
一言でした。
しかもこの前月は新橋、次月は博多座での「朧の~」を
やる合間に古典のこれって、どう言う事なんだか(笑)
因みに公開されたインタビューで時蔵さんは
「ツナは『いい役』」と仰ってて、こちらも安堵(笑)
勿論、時蔵さまには古典を極めてほしいですが、
こう言う役で発散もして欲しい~(笑)

(7)新橋演舞場「刀剣乱舞~東鑑雪魔緑」
→相変わらすゲームの全容は知らないままですが(笑)
歌舞伎との親和性が最近の新作の中では随一。
そもそも歴史のエピソードアレンジと、「銘刀」(か
折紙か)の迷走案件は歌舞伎の大得意分野なので

(8)歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」から「壇浦兜軍記~
阿古屋」
→仁左衛門さん同様、玉三郎さんの舞踊以外の作品
(個人的好み)は見られる時に見ておかなければ
「天守
物語」は吉弥さまもマストなのでまた是非とも
左近
くん亀姫とか!

(9)八代目菊五郎襲名
→高麗屋、中村屋、そして音羽屋さんもいよいよ
世代交代、の印象が強くなりました

(10)役者さんセレクション
①染五郎くん
☆「菅原伝授~寺子屋」の源蔵
☆「絵本太功記」の光秀
→どちらも20歳でやる役とは思えません。
特に歌舞伎座での、幸四郎さん松王相手の源蔵は
ちょっと驚きでした

②左近くん「道明寺」の苅屋姫
→来年、辰之助襲名されますが、NHK「初芝居」の
インタビューで「立役のイメージの強い名前ですが、
立役も女形も極める名前にしたい」と答えていらしたので
頼もしい

③時蔵さん「彦山~」お園
→言うまでもありません!
今月の「鏡山」の尾上も楽しみ!

④新・菊之助くん
→父親の八代目菊五郎さんはともかくも、玉三郎さんと
「三人道成寺」で共演する(しかも花子役で!)度胸

(番外1)映画「国宝」の大ヒット
実際に歌舞伎の観客動員にどれくらい繋がったのかは
判りませんが(今年は元々、三大名作上演のために
チケットの売行きはよかったので)映画のおかげで、
歌舞伎がマスコミに露出する回数は増えたかも
しかし、大晦日の東宝作品を松竹の本丸・歌舞伎座
での上映会、見たかったです
(呆気なく抽選外れ)
当日の映像をニュースで見ましたが、3階席、開放
してませんでしたね!
スクリーンの角度を考えたのかもですが、そんな、
全然気にしないので、全席売って欲しかったです
「喜久雄」「俊介」にも、日乃本座の満席の観客を見せて
上げたらよかったのに、ですし

(番外2)定額制利用
3月の「忠臣蔵」の時に利用しましたが、そもそも
一週間前ではチケットがなかった
これ、たぶん考えた時は、減少する観客動員対策
だったのでしょうが、三大名作と人気役者の贔屓の
パワーを甘く見すぎ(笑)
かなりクレームきたと思われ、次の「菅原伝授」月には
システム稼働なしでした
(実際チケット売れていた)
最近はパスポートは一回発行でずっと使え、チケット
当日手渡しをやめて顔認証にしたらしいですが、
紙チケット欲しいし、それより電話システムを改善
して欲しい(汗)

なんだかんだで、今年も一月から歌舞伎全開ですが(笑)

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晩秋紅葉狩り(奈良編)

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ここ数年、「終い紅葉見物」と「南座顔見世」セットで
京都に伺っていますが、年々、どんどん紅葉の盛りが
後ろ倒しになって、前半日程なら市内はまだ紅葉が
まだ間に合う感じになってきています。
やはり異常気象の影響でしょうか

25年は定番の京都に加え、欲張って奈良にも紅葉見物に
伺いました。
そのせいで帰りにトラブル?発生したのも含めて
年越した今頃に?、ですが、自分のための忘備録です

ここ数年、私の中で続いている「山の上の寺社詣り」
シリーズ(笑)は、偏に寺社詣とは言え、自分で山を
登れるだけの足腰があとどれくらい持つか、が心配な
せいで、故に最近、頻度上がりぎみ
(単なる焦り)

で、去年この条件?に完全に当てはまったのが、
談山神社(こちら、正式には「たんざん」と濁らずに
読むようです)
昔からいつか行こういつか行こう、と思いながら、
室生寺も行き、浄瑠璃寺も行ったのに、唯一、十年
単位で先伸ばしにしてきたのですが、いよいよタイム
リミットかも、と悟って行ってきました

近鉄桜井駅から、路線バスでおよそ25分。
1時間に1本ペースですが、行楽シーズンで利用者が
多いと台数が追加になるそうで、伺った前日は午前中は
各時間に2台増になったそうです
そんな事情もあってか自家用車での参拝者が多い
ようで、神社周辺には広い公営駐車場がいくつか
ありましたが、私が参拝を終えて帰る時間帯(朝イチに
行ったので帰り、と言いながら10時半頃)には全スペース
満車で、すでに駐車場の入場待ち列ができていました

また、談山神社バス停は、終点で折り返すために広めの
平らな場所が必要だからか、神社とは小さい谷を
挟んだ隣の崖の上的なところにあったため、神社に
行くには、バス停から一旦、随分凄い急階段を必死に
降りて、もう一度、神社まで結構な勾配の坂を上ると
言う、想定外の経路でした(汗)
ちなみに神社の向かいにあるホテルは、花や紅葉の
季節は絶景間違いなしの立地で、地元の方によれば、
修学旅行シーズンには、関東方面から中高生が団体で
くるそうで、ちょっと羨ましいですが、周囲に夜間
出かける場所もないのは、中高生にはどうなのか(笑)
先生たちは安心でしょうが

さて、本題の談山神社と言えば、十三重塔と紅葉の
組み合せが有名ですが、紅葉のタイミング的には
良かったようなのですが、そもそも今年は全体に
紅葉の前に茶色にチリチリになってしまった木も
多かったそうで、若干期待よりは残念でした
(後述しますが、その前日に京都で真っ盛りの紅葉を
見てしまったため、私の中の紅葉のハードルが既に
上がっていたのもあります)

自家用車なら浄瑠璃寺や室生寺などとセットに回れ
そうですが、公共交通機関限定の旅行者はこちら
ひとつ行けただけで満足し、バスで桜井に降りて、
次は近鉄を乗り継いで近鉄奈良へ
時間帯が悪かったのと乗換駅の大和八木構内で迷って
乗り継ぎに失敗したら、奈良まで乗り換え案内の
表示より大幅に時間がかかりました。
料金を気にせずにJRで行けば良かったと後から反省(嘆)

しかし、車は大混雑、と言いながらも談山神社あたりは
まだまだだったと実感したのは、奈良駅に着いてから。
さすが中心地だけあって、人の多さは比じゃなく、
時間帯もあってまずコインロッカー探しに一苦労
しました

奈良市内ではまず、事前に相談に伺った東京の奈良
観光案内の方のイチオシ で、期間限定公開なので
ぜひとも、と言われていた興福院へ
奈良駅から北へ25分ほど歩いた住宅地の中にひっそり
ありましたが、考えると、奈良に来ても大抵、奈良
公園方面に足が向くため、北側に出たのは初めてでした

興福院は、豊臣秀長の側室ゆかりのお寺だそうで、
修理明けの特別公開
入口から見ると平坦な感じでしたが、入ってみると、
奈良盆地を見下ろす緩やかな丘陵に沿っていて、
中の屋根付きの廊下はなかなかな傾斜で、本堂からの
奈良盆地の眺めは思った以上でした

さて、実はここからがノープランで、さっさと帰京
する手もあったのですが、欲張って隠れた?紅葉の
名所の奈良公園へ。
(この判断があとあと響く)
またこちらも随分久しぶりでしたが、昔は東大寺に
来ては、公園内にある売店で、奈良漬けを買って
帰るのを恒例にしていたので、久しぶりに買って
帰るか! と歩き始めたのですが、公園内の整備が
随分進んだからか、と言うか、奈良公園の広さを私が
完全に見誤っていて、歩いても歩いても着かない(笑)
結局、思った倍は歩いた先に漸く売店の集まった
一帯を発見
昔はそれこそ「観客地の売店」な雰囲気の店が数軒
並んでいるだけだったのが、いまや周囲に野外フード
コートとも言うような飲食店も集まっていて様子が
一変していましたが、売店の並びは昔と変わらず、
鹿のぬいぐるみや、キャラクターとのコラボグッズの
並ぶ中に馴染みの「森の奈良漬店」さんを発見、無事に
昔ながらの奈良漬を購入
帰り道にぐるぐる公園を歩き回りましたが、やはり
陽当たりの良い公園は、紅葉が素晴らしく、さっさと
帰るつもりが、1時間以上、紅葉探しに没頭してしまい
ました(笑)
とにかく奈良公園、本当に紅葉が美しく、これが
無料なら、ここで十分!と大満足した奈良紅葉見物
でした。

ただ、実はここから帰路に問題発生
目論見ではさらっと近鉄で京都に出て、新幹線で帰る
つもりでしたが、当日は紅葉シーズン最中の日曜日
夕方で、奈良がこうなら当然京都にも紅葉見物からの
戻り客が大量にいたわけで、考えが甘かった!
奈良に着いた時点で何となくでも予約しておけば
まだ良かったのですが、今や遅し
その時点で京都からの上りの新幹線が一番早くて
5時間後のほぼ終電!
自由席に並ぶ体力もさすがになく、どうしたものか、と
思案にくれていたのですが、ふと、京都から東京へは
乗れなくても、もっと東京寄りの駅からなら空席が
あるのでは?と思い、調べてみると名古屋からなら
京都から乗るより2時間以上早く東京に着くのぞみの
グリーンに空席あり。
見れば目の前は近鉄奈良の特急券売り場。
近鉄は名古屋にも出ているじゃないか!と思い立ち、
すかさず窓口の方に聞けば、西大寺に出れば、近鉄
自慢のおしゃれ特急「ひのとり」名古屋行きで余裕で
名古屋に間に合う事が判明
しかも、近鉄の豪華特急に乗り、新幹線にグリーン
車を利用しても、合計料金は京都に出て新幹線に
乗るのと然程変わらない
(近鉄さまさま!)
ついでに言えば、知らない駅での乗り換えは不安
ですが、つい前月、鳥羽からの戻り、そして津&
熱田神宮からの戻り、いづれも名古屋駅で近鉄から
新幹線乗り換えは二度していて移動方法も把握済みで
迷う心配もなし

結局、乗りたくてもたいてい「満席」と書いてある
「ひのとり」に乗れ(快適2&2シートで、充電し放題) 、
やむを得ずとは言え、新幹線もグリーンと、ちょっと
した贅沢もできて、疲労が最小限で帰京できました

しかも乗換駅の近鉄西大寺の駅ナカが凄くて、日用品の
買えるスーパーに土産物、薬局、イートインできる
スペースまで、何でもありで、乗換待ちも苦にならず、
諦めていた帰りの新幹線内での夕食を調達できました
次回から、奈良に寄る日程組むなら最初から近鉄奈良
→名古屋からの新幹線も帰路の候補に入れて良さそうです
(単なる負け惜しみ)

次項は京都編(笑)

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26年「初芝居」は待ち焦がれた「シネマ歌舞伎~朧の森に棲む鬼~幸四郎版」

2026010510500000

去年のまとめを上げる前に今年の「初芝居」(笑)

例年なら恒例の、自宅での箱根駅伝テレビ完全観戦
するところをを返上し、事前にムビチケも購入して
予約で臨んだのは、勿論、歌舞伎版「朧の森~」幸四郎
さん版のシネマ歌舞伎初日!(笑)

盛大に拍手できないのと、カメラ切り換えでずっと
推しだけ見られない(笑)のがストレスですが、席には
ひじ掛けあり、足元は広い(歌舞伎座三階席比)ドリンク
ホルダーがあり、前に手すりはないし(笑)何より
最前列でも見られない角度や超アップ(ややアップが
すぎる嫌いはあり)で、汗やら細かい動きを見られる
貴重さ!
そして、配役と粗筋を判って見る安心感
(それでも途中、2回くらい迷子になりかけ、オボロツが
染五郎くんなのを途中まで失念していた)

まあ、サダミツのメイクについてはいまだに納得
してませんが、結局「ツナ様最高っ~」で一人盛り上がり
大満足の正月2日目でした
ただ、改めて幸四郎さんライの凄みを実感してしまい、
松也版どうするか悩み中
ツナ様が変わらず時蔵さんなんで、多分見るんですけど(笑)

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2026.01.02

謹賀新年

年内にやるつもりだった25年観劇まとめも呆気なく
年越ししましたが、ともあれ、午年明けました

老馬ゆえ、小走りにはなりますが、今年もじたばた
駆け回れたらと思います

正月休みに去年の残りやら纏めやらをジワジワ上げます
順番おかしいですが、ご容赦ください(汗)

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