国立文楽劇場公演「菅原伝授手習鑑」「ひらかな盛衰記」を観る
大阪文楽劇場の春公演は、劇場前の桜が満開。
今年は珍しく?なんばWALKとのコラボで、劇場内で
2ヶ所、なんばWALK内2ヶ所合計4ヶ所でQRコードを
読み取ると今回公演のビジュアル壁紙がDLできると
言うので、速攻サクサク読みとって、すかさず壁紙
いただきました
伺った日は、偶然、文楽協会賞などの贈賞式があり、
撮影OKタイミングに写真も撮らせていただきました
さて、今回は大好物の「菅原伝授~」通し(1、2部)と、
まだ鑑賞回数は少ないのですが、気になる演目「ひら
かな盛衰記」
今回「菅原〜」では、人形遣いさんの役割に少し
参加が。
人間国宝の皆さんがいつも通り主役を張るのでなくて、
一世代下の遣い手さんがメインで先輩方が支える、と
言う感じでした
例えば玉男さんは松王ではなく白太夫(松王は玉志さん)、
和生さんは戸浪でなく源蔵(戸浪は勘壽さん)
「ひらかな」は上演頻度の違いか、勘十郎さんは
こちらは完全な主役の梅ヶ枝を遣われましまが、
あの傾城のフル装備は、人形と言えどもかなりの
重さだそうですから、遣える方が限られるのかも
知れません
「菅原~」は今回、第一部が「道行」と「車曳」、「茶筅酒」
「喧嘩」「訴訟」の所謂「賀の祝」(佐田村)に、「桜丸切腹」、
第二部は大定番「寺入り」「寺子屋」に、珍しく「北嵯峨」
がついた大好物のフルコース
更に「寺子屋」は、松竹座とのW上演で見比べられたのも
ありがたかったです
「茶筅酒」で、三兄弟の奥方たちが揃うところは、
いつもながら、八重ちゃんの雑な大根カットと、
指を怪我する不器用ぶりに、千代&春の兄嫁(本来は
三つ子なので上下はないのだけれど、何となく松→
梅→桜な序列感)とのわちゃわちゃが楽しい。
(歌舞伎はここカットされがちなので、尚更)
更に今回は「北嵯峨」で八重ちゃんが丞相の御台(歌舞伎と
違って名前がない)を守るために長刀で奮戦死と言う
展開が付くので、夫の桜丸共々、哀れが増しました
勘彌さんの八重はかなりの剣の使い手に見えてなかなか。
ちなみに「北嵯峨」で、「謎の虚無僧」が御台所を連れ
去りますが、人形とは言え、人形遣いさんの顔で、
誰かは丸わかり(笑)
勿論、歌舞伎だったら尚更ですが
「ひらかな盛衰記」は、吉右衛門さんが生前「逆櫓」を
なさっていたのを何回か拝見した以外は、歌舞伎では
あまり上演がなく、文楽では数年前に東京で通しを
見ましたが、一回で面白さが判る感じがなく、また
拝見したいと思っていました
まず思ったのは、メインの梅ヶ枝と景季の「箙の梅」を
含むあたり、傾城のフル装備で動き回る梅ヶ枝は、
人形も大変ですが、あのままで歌舞伎役者さんが
やるのは更に大変そうで、歌舞伎で出る場面が限ら
れるのはそのためかも
第三部の最初が「辻法印の段」。
いや、楽しみにしてただけに、三部の出だしがいきなり
チャリ場なのはなぜ?(苦笑)
個人的には景事も苦手だけど、チャリ場はもっと苦手
昔ながら一日かけて一演目で、途中に軽い場面が挟まる
のは判るけど、開幕いきなりだと正直辛い
メインは「神埼揚屋の段」から
しかし確かに梅ヶ枝ちゃん、彼氏のために頑張る話で、
めでたしめでたしになる訳ですが、意地悪な目で
見れば、労働実態の薄そうな景季くんのために、
梅ヶ枝ちゃんが妓楼で傾城になっているのもなぁ、
だし、何より、出陣だ、って言ってるのに「鎧兜がない
から梅ヶ枝よろ」とか、景季くん武士として明らかに
何かに欠けてませんか(笑)
梅ヶ枝も引き受けないで、自分でやってもらうべき。
甘やかすから、肝心な時にこんな事に。
挙げ句に、「息子のために花街で働いてくれて、すみ
ませんでしたね」って景季ママが、身分を隠して揚屋
まできて、梅ヶ枝にお金渡すならともかく、顔バレ
したくないばかりに、庭にいる梅ヶ枝に、建物の
中から小判投げ渡す(正確には、撒き散らす。リスキー
じゃないか?)のも、考えてみると、ダメ息子にママ
甘過ぎ。
で、最後かっこよくいってらっしゃい、で「箙の梅」も
良いけど、「彦山権現~」の「毛谷村」で、これに因む
のは、考えたら大丈夫なのか、お園ちゃん(笑)
と言う訳でよく考えると若干「トンデモ」話ですが、
まあ梅ヶ枝が健気だったから許す?
いや、なんかきっともっとちゃんとした見所があると
信じたい(笑)し、見つけたい
やっぱり「ひらかな~」は手強そうで、次回に期待
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